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お久しぶりです。
文学部日本文学文化学科二部3年の森花菜です。先日、学年を記載する際2と書いてしまったので、チョンっと線を書き足して3と書いたら、バレて笑われてしまいました。
いや、そんなことよりも、そうなんです。
私、二部なんです。
「二部の人って本当にいるんだ!」や「同い年なのに二部なんだ?」と言われたことに傷つきながらも2年間二部生やってきて、我ながらようやく二部の貫禄が出てきたなと思い始めたところです。
これは、夜が二部っぽいからとなんとなく置いた夜桜です。特に意味はないです。
正直、入学してすぐは人に二部と言うのが嫌でした。1年生のうちは、東洋大二部というところに後ろめたさとか感じていて、大学が嫌いで、もはや大学行かない日をたくさん作ってました。(今、本当に単位がきついです。)
周りの友達は夕方には帰ってるのにな、バイト全然できないな、友達と予定合わないな、とかたくさん言って何かあれば愚痴ばっかりこぼしながら生活してきました。加えて、通学2時間の生活をしているので、7限まであると家に着くのは0時過ぎでお家は真っ暗。慣れないうちは心と体がひどく疲れてました、、。
正直、今でもこの生活はすごく不便で、できるならやり直したいなと思ってたりします笑
でも、二部で良かったって思うことも、もちろんあります。中でも1番大きかったのは、「二部では面白い人と出会える」と言うところです。
二部には、働きながら大学に通ってる人、学び直しで大学に来た人、第二の人生のために入学した人など、社会人から大学生になる人がおそらく全体の2〜3割ほどいます。その年齢も様々で、同じ20歳の人だけではなく、25〜27歳、高いと50代くらいの方もいます。二部のいいところはそういった社会経験のある人と交流する機会があることです。
社会人を経て大学生になった人は、きちんと大学に目的を持って来ているので、勤勉ですごく真面目な方々が多い印象があります。課題のクオリティはもちろん、プレゼンも段違いに上手で、何も知らない私は学ぶことばかりです。何を聞いても優しく教えてくれるので、すごく頼りになるお兄さんお姉さん、もはや私の帰り道の心配をしてくれる優しいお母さんみたいな人もいます。
そしてなぜか、二部には仕事が面白い人がゴロゴロいます。 会社員として働いてるのはもちろん、普段はオーケストラに所属している人、ラジオのパーソナリティやっている人、雅楽の演者として天皇の前で演奏している人、40代から教師を目指している人などなど。みんな普通に生活していたら滅多に聞けない話をたくさんしてくれます。少し変わった私の"お友達"のおかげで、私は二部でよかったなって思うことが増えたし、なにより大学が楽しいと思うきっかけを作ってくれました。
さらに、そんな方たちから聞く人生観や社会観というのは本当に面白いです。どんな本よりも、大学OBOGの先輩の話なんかよりも、自分に直接刺激をくれます。夢や目標を語る二部の友達がいつもそばにいてくれるおかげで、私も今持っている目標が揺らぐことなく、まっすぐ頑張ることができてるんだと思います。
今では大学に行くのは当たり前になりつつありますが、世間の高校からの進学率は60%満たないほどで、40%以上は大学へ進学しません。そんな状況の中、回り道をしてでも大学生になった方々が私たちの大学にはたくさんいます。すごい努力して大学に来てる人がほとんどです。そういった方々は本当に大学の勉強で、その上、両立していることへの大変さを全く表に出さず、ただ学生と同じように授業へ参加しています。私はそんな頑張っている方々の姿を本当に尊敬しているし、自分の人生で出会った人としてすごく思い出に残るの存在にきっとなるんだろうなと思います。私は大学在学中にそんな人たちに出会えたことがラッキーでした。
二部には本当に色んな人がいて、働いてる人、奨学金を借りずに学費を自分で払っている人、高校生時代に学校に行けなかった人、第二の人生のために大学に入学する人、それぞれ十人十色で事情を抱えています。ただ、一部の人と同じようにストレートで入学した人が8割です。でも、どんな人も「大学生になるために入学した」ことには変わりありません。あまり差別化せず、二部の人がいても温かく見守っててください。少し頑張ってる人がいたら、「頑張ってますね」と言ってあげてください。
色々制限はあったけど、こう振り返るとなんだかんだ二部で良かったなって思うことばかりです。卒業まであと2年。二部学生として吸収できるものいっぱい吸収して、卒業まで頑張りたいと思います。
拙い文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。季節の変わり目ですので、体調にはお気をつけて下さい。