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平成27年度全日本大学グレコローマン選手権
10月15日(木) 駒沢体育館
2日目
59㌔級 室伏(法2=飛龍) ベスト16
71㌔級 南條(法3=育英) 5位
80㌔級 山崎(社1=霞ヶ浦) 1回戦敗退
98㌔級 鈴木勝(法4=南京都) ベスト16
引退試合となった鈴木勝
5位入賞と健闘した南條
大会2日目は、71㌔級で南條(法3=育英)が5位と好成績を残す。今大会で引退する鈴木勝(法4=南京都)はベスト16止まりと、有終の美を飾ることはできなかった。
最後まで投げ技にこだわった。98㌔級敗者復活1回戦、鈴木勝は試合開始早々に、背負い投げを仕掛けようとするもかわされてしまう。その後も相手選手の腕をつかみ、投げ技を試みるも、試合終了まで決まることなく敗戦を喫した。何度も鈴木勝を勝利に導いてきた投げ技。「レスリング人生最後の大会なので投げ技で勝利を決めたかった」と悔しさを口にした。しかし試合内容は、「やり切った感がある」と表情は清々しかった。
鈴木勝が本格的にレスリングに取り組んだのは、意外なきっかけだった。中学時代は勉強が苦手。「スポーツ推薦でなければ、学力で高校に進学するのが厳しかった」。こんな理由でレスリングに力を入れ始めたにもかかわらず、大学に入ると1年生からレギュラー入りと頭角を現す。大会前は厳しい減量にも耐え、試合後は自分へのご褒美としてバイキングへ行くというルーティンもできた。そのルーティンも今大会で終わる。競技生活については、「レスリングをやっていて本当に良かった。周りの人たちにも感謝しかない」と笑顔を見せた。
また、71㌔級に出場した南條は1回戦で敗退したが、敗者復活戦で意地を見せ5位入賞を果たした。南條はフリースタイルを専門とするも、「黒木(法3=宮崎工)や門田(法3=東福岡)からグレコローマンスタイルの戦い方を教えてもらい思ったよりもできた」と自身の試合に満足していた。
全体として好成績を残せなかった今大会。若松監督も「技術はまだまだ」と不満を口にする。11月の内閣総理大臣杯に向けて、選手それぞれのレベルアップが求められる。
◾︎コメント
・若松監督
全体として技術はまだまだ。試合に使える状態ではなかった。スタミナ面はアップしていると感じた。(鈴木勝について)1年生のときはおとなしかったが、試合を重ねる中で成長していった。チームをまとめてくれて助かった。
・鈴木勝(法4=南京都)
メダルを目標にしていたので悔しい。最後は投げ技を決めたかった。試合序盤に技が決まっていれば勝てたかもしれない。3、4年生になり、相手から研究され始め、プレッシャーもあり自分のプレーができなくなってしまった。レスリングをやっていて本当に良かった。
・南條(法3=育英)
運が良かった。同期の黒木や門田にグレコローマンスタイルの戦い方を教えてもらい試合に臨んだ。思っていたよりもできたと思う。内閣総理大臣杯でも入賞を目指したい。
TEXT/PHOTO=西川諒