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第99回関東大学サッカーリーグ戦1部第6節 東洋大vs中央大
5月6日(火) 中央大学多摩キャンパスサッカー場
○東洋大1-0中央大
《得点者》
19分 荒井 涼
〈出場メンバー〉
▽GK
上村 倫士(国4=日大藤沢)
▽DF
荒井 凉(国4=日大藤沢)→90分+3 瀬山 航生(国2=浦和Y)
中村 琉聖(国3=横浜FC)
大橋 斗唯(国3=柏U-18)
西村 龍留(国3=柏U-18)
▽MF
田制 裕作(国4=柏U-18)
鍋島 暖歩(国4=長崎U-18)→90分 仲野 隼人(国4=三菱養和SC)
手塚 樹(国3=甲府U-18)→73分 髙橋 愛翔(国4=大宮U18)
▽FW
宮永 羚進(国4=JFAアカデミー)→69分 村上 力己(国4=尚志)
湯之前 匡央(国4=柏U-18)→82分 山本 虎(国2=青森山田)
髙橋 輝(国3=大宮U18)
雨天の中開催された第99回関東大学サッカーリーグ戦 1部(以下、リーグ戦)第6節は中央大と対戦。雨で体温が奪われる中、両チームの選手らは白熱した試合が展開する。DF荒井が1点を決めると、東洋大と中央大、両者の熱は更に増す。東洋大はその勢いに押し負けることなく無失点で自陣を守り抜き、開幕戦ぶりの勝利を挙げた。
リーグ戦第6節がアウェイの中央大多摩キャンパスで行われた。開幕戦以降勝ち点を挙げられていなかった東洋大。3連敗という苦しい状況から立ち上がるべく、負けられない戦いが始まった。
試合開始のホイッスルと共に、東洋大は前にボールを運ぶ。攻め続けた17分、相手チームのファールでPKが決まると、荒井がゴール前へ。張り詰めた雰囲気の中審判の合図で動き出した荒井がゴール右ギリギリをせめたシュートを放つと、一度ゴールに弾かれる。誰もがはっとした瞬間、相手選手が蹴り上げたボールを、荒井が素早く押し込み見事ゴール。ゴールシーンを振り返って荒井は「PKは本当に運がよかっただけなのでもっと練習します。」と反省を述べる。その後は、中央大の果敢なプレーを逃げ切った東洋大。1点リードで前半を終える。
シュートを決める荒井
ゴール後肩を組む手塚(左)と荒井(右)
雨足と共に試合のボルテージも上がってきた後半戦。攻撃の体制は崩さなかったもの、中央大がボールをもつシーンも多くあった。相手の焦りの見えるプレーに対しても落ち着いて対処し、ゴールを狙われた際にはブロックで防ぐなど粘りを見せつけゴールを死守。GK上村も安定感のあるセーブを見せ、無失点のクリーンシートで試合を終えた東洋大。久々の勝利に笑みがこぼれ、喜びを分かち合う選手の姿が見られた。
最高の笑顔を見せる西村(左)と上村
今節初出場を果たした選手は2名。MF手塚とDF山本である。スタメンとして登場した手塚は、「正直に驚きました」と振り返る反面、「身体的にも精神的にもいい準備ができていたので、チームが勝つために自信をもって臨みました」とコメント。チームを作り上げる3年生としての意識の高さをうかがえた。また、82分にFW湯之前と交代でピッチに登場した山本は、ここまでベンチ入りができなかったことに対して悔しいとこぼすも、「出たら勝利のためにやろうと思った」と出場時を振り返る。リーグ戦への意気込意として「スタメンで活躍するのが目標」と語った。
大きく蹴り上げる手塚
勝利に笑顔でハイタッチ
(左から仲野、山本、瀬山、村上)
劇的勝利を収めることができた東洋大。しかし、現在のリーグ戦順位は8位であり、目標である関東リーグ優勝に向けての道のりはまだ遠い。前期リーグ戦も折り返しに入った第6節の勝利をきっかけに、次節から再度連勝を目指す東洋大。新たな選手の活躍に注目しつつ、選手らのさらなる成長に期待をしていきたい。
❖第99回関東大学サッカーリーグ戦1部 前期 スコア❖ | ||||
節 | 日付 | 対戦相手 | スコア | 順位 |
1 | 4月5日 | 横浜桐蔭大 | ○5-0 | |
2 | 4月12日 | 東海大 | △0-0 | |
3 | 4月16日 | 流通経済大 | △2-2 | |
4 | 4月19日 | 国士舘大 | ●1-4 | |
5 | 5月3日 | 日本体育大 | ●0-1 | |
6 | 5月6日 | 中央大 | ○1-0 | 8位 |
7 | 5月10日 | 東京国際大 | ||
8 | 5月17日 | 慶応義塾大 | ||
9 | 6月14日 | 筑波大 | ||
10 | 5月31日 | 明治大 | ||
11 | 6月8日 | 日本大 |
■コメント
・荒井 凉(国4=日大藤沢)
――試合を振り返って
2連敗している中で非常に難しい試合でしたが、この試合だけは落とすわけにはいかなかったので一人ひとりが90分間集中しその結果勝ち点3を取れたので良かったです。
――得点シーンを振り返って
東洋の時間が続いてたのでこの時間に得点を取らなければと思っていました。セカンドボールが転がった瞬間ファールをもらえると思って足を先に出しました。PKは本当に運が良かっただけなのでもっと練習します。
――前節試合終了後、今年初めてチームで意見をぶつけ合ったと言っていましたが、どのような点を反省し、今回の勝利にどのような効果をもたらしたか
練習試合含め約4試合連続でセットプレーから失点をしていました。なので普段の立ち位置を少し変えたりブロックしたりと意見を出し合って改善に努めました。その結果クリーンシートに終えれたのでホッとしています。
・手塚 樹(国3=甲府U-18)
――試合を振り返って
前半の入りから高い強度でプレーでき、先制することができた。その後、相手にボールを握られる場面が多かったが、終始チーム全員がハードワークし粘り強い闘いができました。
――スタメンを告げられた時の気持ちは。また今試合どのような気持ちで臨んだか
開幕から一度もベンチ入りしていなかったので、正直驚きました。身体的にも精神的にも良い準備ができていたので、チームが勝つためにという思いで自信を持って試合に臨みました。
――リーグ戦への意気込み
次節も勝利できるように、チーム一丸となって闘いたい。
・山本 虎(国2=青森山田)
――試合を振り返って
開幕戦以来勝利がなくチームとしてもこの1ヶ月間はしんどかった中で1試合通して集中して攻守でハードワークできたと思います。
――初出場どのような気持ちで臨めましたか
開幕から5試合ベンチに入れなくて悔しい思いをもっていたので出たら勝利のためにやろうと思っていました。少し緊張はあったけど常に準備はしていたのでうまく入れました。
――リーグ戦への意気込み
スタメンで出て活躍するという目標があります。チームが勝つためにハードワークしたいと思います。ここから連勝して行きたいです。
TEXT/PHOT=森花菜