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第78回関東大学ボクシングリーグ戦 第3週
6月14日(土) 後楽園ホール
◯東洋大7ー0専修大●
【F】◯古藤(RSC:R2 2’30)佐々木●
【B】◯好浦(RSC:R2 2’51)稲葉●
【Fe】◯谷川(RSC:R2 2’17)土屋●
【L】◯大園(WO)●
【LW】◯長瀬(WO)●
【W】◯ 村林(KO:R2 0’48)石井●
【LM】◯秋元(WO)●
リーグ戦全5戦の折り返しとなる今節。2部優勝と1部昇格を目指す東洋大は専修大に全階級で勝利し、最終スコアは7-0の完封勝利を収めた。出場した4試合はすべて2ラウンドでRSCまたはKOで決着をつけ、強さと勢いを見せつけた。
拳を交わす古藤と好浦
谷川・勝利への一撃
KO勝ちを飾った村林
勝利を掴んだ7人の集合写真
この日、先陣を切ったのはフライ級・古藤(営4=開新)。タイ・オープンに日本代表として出場していたため、前節は不在。復帰戦となった今試合は、序盤こそ狙いすぎて硬さが目立ち、思うようなパンチが打てなかった。しかし、第2ラウンドに入るとギアを上げ、相手をリングの角に追い込む。拳の重みとスピードが伝わる強烈な一撃を叩き込み、2ラウンド2分30秒、RSC勝利を収めた。
続く、バンタム級・好浦(営3=西宮香風)は、鋭い連打で2度目のスタンディングダウンを奪い、最後は畳みかけるような猛攻で2ラウンド2分51秒、RSC勝利を収めた。フェザー級・谷川(営2=星槎国際湘南)は、激戦の末、得意の長い距離から放つ左ストレートを2度決め、2ラウンド2分17秒でRSC勝利を飾り、これで東洋大は序盤から試合の流れを掴んだ。
続くライト級・大園(営4=鹿児島城西)とライトウェルター級・長瀬(スポ2=札幌工業)が不戦勝で白星を加えた。そして前々節・日体大戦で黒星を喫したウェルター級・村林(営2=能登川)がリングに上がり、その悔しさを晴らすような一撃を見せた。第1ラウンドは互いに譲らない緊迫した展開が続いたが、第2ラウンドに入ると、村林が左のパンチを起点に一気に攻め込み、最後は強烈な右ストレートを打ち抜いてノックダウンを奪った。2ラウンド48秒、圧巻のKO勝利を飾り、実力を証明した。
最後はライトミドル級・秋元(営2=青森山田)が不戦勝で締めくくり、東洋大は7-0の完封勝利。これでリーグ戦3連勝に加え、2戦連続で全階級制覇を達成し、東洋大の勢いは止まらない。
◼︎選手コメント
・好浦
今日は自分の距離で戦えていたのは良かったんですけど、パンチを被弾しながら仕留めにいっていたので、そこは改善していきたいです。自分の強みは、リーチが長く遠い距離で戦えることなので、その距離を活かすために足のフェイントを入れたり、距離を保ちながらフェイントをかけて、そのリターンを返すことを意識しました。次の試合では今回の反省点をしっかり修正して、自分本来の動きができるように頑張りたいです。
・村林
前の試合で自分だけが負けてしまったのでプレッシャーはありました。1ラウンドは緊張で固くなってしまったんですけど、2ラウンドにはセコンドの指示を聞いてしっかり動けたので良かっです。チームのみんなが2ラウンドで決めていたので、自分もその流れに乗ってバシッと決めたいと思っていましたし、リングに上がるのが最後だったので勝敗でチームの雰囲気が変わる責任も感じていました。そのぶん勝てば1番盛り上がると思って試合に臨みました。去年はけがの治療とリハビリに専念していて、今年から本格的にスタートしましたが、東洋は重量級の選手が少ないので、体作りをして、自分がリングに上がるという思いでやってきました。
[次戦試合予定]
第78回関東大学ボクシングリーグ戦
6月28日(土)vs 明大 後楽園ホール 10:30 試合開始
※関東ボクシング連盟YouTubeチャンネルにてライブ配信が予定されています。
TEXT=鎌形美希 PHOTO=鎌形美希、山本華子