記事
第91回関東大学バスケットボールリーグ戦
10月24日（土）日本体育大学世田谷キャンパス
東洋大80－50関学大
23｜１Ｑ｜15
13｜２Ｑ｜３
25｜３Ｑ｜13
19｜４Ｑ｜19
スタートメンバー
２ 山口健大（済３＝桐光学園）
11 中村晃太郎（済３＝幕張総合）
25 島崎脩（ラ３＝松本蟻ヶ崎）
54 マッカーサーエリックジュニア（国１＝デイナ）
88 山本大貴（済３＝市立船橋）
シュートやディフェンスでも活躍した林主将
浅井も果敢にシュートを狙った
青木は相手のミスを冷静に判断し攻撃を仕掛けた
30点という大差で関学大に圧勝した。前半は主力選手を筆頭にポイントを稼ぎ、流れをつくる。すると後半は、４年生５人全員が出場。後輩たちの思いを胸に積極的なプレーを見せチームは２連勝を果たした。
１Ｑは関学大に先制点を決められる。しかし、エリック（国１＝デイナ）や島崎（ラ３＝松本蟻ヶ崎）が次々とシュートを沈め、流れは東洋大へ。相手をゴールに近づけさせない堅いディフェンスで得点のチャンスを与えなかった。２Ｑでは、今リーグ初出場の青木（済４＝西武文理）が「１分でも出ることができたら点を取りにいこうと思っていた」と話すように果敢にシュートを狙う。相手のミスを的確に判断し、すぐさま攻撃を仕掛け点差をさらに広げていった。しかし２Ｑ終盤に主力の山口（済３＝桐光学園）が転倒し、足を負傷。コートを離れてしまう。それでもチーム一丸となって山口が欠けた分も補い、関学大の得点をわずか３点で抑えた。
流れに乗った東洋大は３Ｑ中盤から４年生がフル出場。「いつも試合に出ているメンバーが、４年生を出すために頑張ると前日から言ってくれていた」と青木は話す。リードを得たまま向かえた４Ｑでは、ここまで流れをつくってきた後輩たちの思いを力に積極的に攻撃を仕掛ける。４年生はこれまで主力を担う学年にはさまれて出場機会に恵まれなかった。それでも、今試合は後輩たちの声援を力に30点という大差で勝利をつかんだ。「４年全員そろって初めてベンチに入って、全員が出場できて点も決められたのが良かった」と浅井（ラ４＝駒場）は試合を振り返った。
下位チームとの試合で勝つことは当然だろう。それでも、４年生の出場時間を増やすためにと思いを一つにし、勝利を手にしたことで一層チームの団結力は高まったに違いない。明日は１周目に惜しくも４点差で敗れた日体大との対決となるが、２Ｑで足を負傷した山口は、試合を回避せざるを得ない。主力が欠けたため、苦戦を強いられるだろう。しかし、目（さっか）監督が「周りもいいものを持っている」と話すように力を秘めている選手はまだまだいる。連勝をつかんだ勢いで、現在２部３位の日体大から勝利を奪いたいところだ。
◼︎コメント
・目（さっか）監督
力の差があるチームだったので、勝ったことは普通。４年生を多く使えて良かった。（30点差で向かえた４Ｑは）ディフェンスをしっかりやっていけと言っていた。明日も勝ちにいかなければならない。山口が足をけがしたため、明日はおそらく出られないが、周りもいいものを持っているので勝ちを狙っていく。
・林主将（済４＝日川）
後輩たちが頑張ってくれて４年生が全員出ることができた。あまりない経験をすることができたし、全員点を取れて良かった。（心がけたことは） 途中シュートが入らなかったので、ディフェンスやリバウンドを頑張ろうと。 あと４試合しかなかったので今までやってきたことを全部出そうと泥臭く頑張った。（主将としてリーグ戦を振り返って）前半戦は勝てる試合を落としたことがもったいなかったが、後半になるにつれてチーム一丸となって勝てるようになってきたので成長していると思う。今日は勝ったことは良かったがまだまだ内容に悪い部分もあるので、修正して明日の日体大戦に臨みたい。あと３試合なので明日勝って、来週につなげられる試合をします！
・青木（済４＝西武文理）
いつも試合に出ているメンバーが、４年生を出すために頑張ると前日から言ってくれていた。だから、とにかく１分でも出ることができたら点を取りにいこうと思っていた。（４年生として意識したことは）しゃべること。下級生は静かにプレーをしてしまうところがあるので、自分たちは声を出して引っ張った。その面では４年生らしさを出せた。周りも自分たちが点を決めたりしたら盛り上げてくれて、いい雰囲気で試合を終えられたと思う。４年生を出すためにベンチ入りができなかった選手も、頑張れって送り出してくれたので、そういう選手のために結果を出さなければという思いが強かった。（残りのリーグ戦わずかとなったが）全部勝って次につなげられるように、後輩のために頑張っていきたい。
・浅井（ラ４＝駒場）
４年全員そろって初めてベンチに入って、全員が出場できて点も決められたので良かった。４年生で出るのが新人戦以来だったので楽しかった。ずっと一緒に４年間やってきたので。（課題は）シュート。結構本数を打ったが入らなかった。あと、残り少ないがシューティングをしてちゃんと修正していきたい。でも積極的に攻められたのは良かった。せっかくの４年生５人だったので全員出してくれた監督には感謝。どのクォーターかは忘れたがベンチで途中監督が「４年生のために頑張れ」と後輩に声をかけてくれて、頑張ってくれた後輩たちにも感謝。応援してくれていた声も聞こえたので助かった。次戦はベンチに入れるかはわからないが入れたらベンチから声を出して、日体大戦は大事なので下級生に声をかけていきたい。
TEXT＝福山知晃 PHOTO＝高橋雪乃、木谷加奈子
