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富士北麓ワールドトライアル2025
8月3日(日)
山梨県・富士北麓公園 「富士山の銘水スタジアム 」
男子走幅跳 決勝
3位 藤原孝輝 7m76(風+1.1)
男子三段跳 決勝
4位 宮尾真仁 16m02(風+1.0)
8月4日、山梨県・富士北麓公園 「富士山の銘水スタジアム 」で、富士北麓ワールドトライアル2025(以下、富士北麓)が行われた。世界陸上代表を目指すトップ選手らが集ったこの大会に、東洋大からは7人が出場。
フィールド競技には、走り幅跳びに藤原孝輝(院1=洛南)、宮尾真仁(法3=洛南)が挑み、ともに今後へ弾みをつける大会となった。
走り幅跳びでは藤原孝輝(総M1=洛南)が出場。ワールドユニバーシティゲームズに出場したばかりの藤原。本来は出場予定がなかったというが、「中途半端に終わらないように」との意識で、連戦に挑んだ。
1回目の跳躍はファウルになったが2回目以降に記録を伸ばし、4回目で7m76をマーク。3位で競技を終えた。
「動かない体を動かせるようになった。次につながる試合になったと思う」と好調のきっかけをつかんだ。世界陸上の代表内定が迫る中で、これからも日々練習を重ね、内定の座をつかみにいく。
男子三段跳びには、宮尾が出場。「自分のやりたいことだけをやる」と、調整せずに挑んだ試合だったが、1本目から15m80をマーク。ベスト8の跳躍へ進むと、5本目、6本目と立て続けに記録を伸ばし、最後には16m02の跳躍を見せた。
助走からのスムーズな跳躍を目指したという宮尾は、「あまり(やりたいことは)できなかった」と振り返りながらも、今季のセカンドベストをマークした。宮尾にとって、今季最後の三段跳びの試合となるのは、20日に行われるトワイライトゲームス。ラストイヤーにつなげる自己ベストを目指して、挑み続ける。
◼︎藤原孝輝
ーー今日の跳躍を振り返って
ユニバーシアードが終わってから全然体が動かなくて、動かない体を動かせるようになった試合ではあるかなとは思います。
動かない状態の記録で終わってしまいましたが、疲れた体を動かせるようになったので、次の試合につながると思います。
ーー今大会の位置づけ、ターゲットにしていた部分はあるか
標準突破が一番ですが、自分としてはそんなに出場するつもりのなかった大会だったので中途半端には終わらないように。動くならちゃんと動いて記録は狙うし、だめだったら練習の一環として体を動かすようにとしました。
ーー今後の目標について
今月末までに世界陸上の代表が決まるので、ポイントをしっかり稼ぐのと、標準を突破するのが一番なので、今後出る大会ではアベレージを高くしていくことが目標です。
◼︎宮尾真仁
ーー跳躍を振り返って
今日は調整をせずに、自分のやりたいことだけをやるという試合にしていました。
助走は良かったのですが、踏切板からの跳躍がいききれなかったという感じです。
ーーやりたいことというのは
助走のいい流れからスムーズに跳躍して、三段跳びをするというのが自分のやりたいことでしたが、あまりできなかったです。
ーー日本選手権から1か月ほど経ったが
あまり練習が積めなくて、気分ものらなかった状況がありました。悪い動きばかりの時が多かったのですが、この1週間は、改めて試合に向けてという感じで過ごしてきました。
ーー「今季、驚かせる記録を出したい」と言っていたが、手応えは
今回の富士北麓で、今シーズンのセカンドベストで。2週間後のトワイライトゲームスが今季の三段跳び最後の試合になってくるので、そこで自己ベストを更新することが、今の自分にできる最大限のことだと思います。
TEXT=窪内彩乃、近藤結希