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2025.08.13
硬式野球

[硬式野球]~確かに刻んだ春 、次なる一歩へ~2025年春季リーグ振り返りインタビュー⑨政所蒼太捕手

昨秋、1部昇格を果たした東洋大学は、さらなる高み――1部優勝を目指し春季リーグに挑んだ。結果は昇格後すぐの3位と目標には届かなかったが、その戦いぶりは確かな底力を印象づけた。今回は、そんな彼らに春季リーグを振り返ってもらい、次なる目標を語ってもらった。総勢15名のインタビューを、8日間にわたりお届けする。 


連続インタビュー投稿9人目は 政所蒼太捕手(営4=天理)。初めて挑んだ1部リーグでは「バッターのレベルが違って、甘い球は全部打たれる」と、その厳しさを実感した一方で、守備面では昨年同様の安定感を発揮し、打撃面でもチャンスで一本を放つ勝負強さを見せた。そんな政所選手に春季リーグを振り返ってもらった。(取材日・7月10日、聞き手・山本華子) 


ーー惜しくも優勝には届かなかったものの、昇格後即3位という結果を残し、率直な感想は

最初はチームとして優勝することを目標に掲げていて、3位という結果に終わってしまったんですけど、そこそこできたのかなと思います。


ーー1部リーグを実際に戦ってみて、2部との違いや印象に残ったことは

初めて1部でやらせてもらって、まずバッターのレベルが違って、甘い球は全部打たれるし、ピッチャーの球速があがって、変化球のキレも全然違うなと感じました。


ーー春季リーグ、チーム全体を振り返って良かった点、逆に課題に感じた点は

良かったところは、去年より打つ方も、得点が多いし、1試合で出てる安打も多かったので、そこは打撃面で、全体的に上がっているのかなと思います。あとは守備のエラーが少なかったことは良かったと思います。課題は、完封負けが2回くらいあって、チャンスで1本というのが課題かなと思います。


ーー自身のプレーを振り返って良かった点、そして改善点は

守備面では去年と同様、自分が出せるものを出せたかなと思います。打撃面では、去年よりもチャンスで打てたことが良かったと思います。課題は、去年とピッチャー陣が大きく変わって、初めてバッテリーを組むようなピッチャーばかりだったので、自分の中であまり整理できずに、ピッチャーそれぞれの個性を引き出せなかったかなと思います。


ーー今季はどのような目標を持ってリーグ戦に臨みましたか?

守備では、いつも通り落ち着いてやることで、打撃面では、3割打ちたいなと思っていました。


ーー春季リーグ全体を振り返って、自己採点すると何点?

75点くらいです。打撃面で、もうちょっと打てる場面があったかなと思ったのと、甘い球を逃して、難しい球を打たされるというのがあったので、そういうのも含めて75点かなと思います。


ーー亜細亜大学戦では島田さんの調子が万全ではない中、第2カードの國學院大学戦では見事な完投勝利を収めました。この1週間の間で、島田さん(総4=木更津総合)にかけた言葉や、話し合ったことなどがあれば教えてください。

(島田は)自分でどこが悪いか分かっていたと思うので、自分からはあまり声をかけていないですね。その1週間の間にブルペンでいい球は褒めて、悪い球はこうしたらいいんじゃないっていうちっちゃいことは言いました。

ーー一番印象に残っている試合は

青学の1戦目ですね。


ーーその試合が印象に残っている理由は

延長13回くらいまでいって、自分はいつも9回とか10回になると結構しんどくなってきて、集中力が切れたりするんですけど、最後延長で、自分が同点タイムリー打った時は、最後まで集中できていたので、ちょっと自分的には成長しできたかなと感じた試合でした。


ーー自分自身のプレーで収穫を得た部分は

正直監督からは期待されていないので、打てなくてもいいやという感じだったんですけど、チャンスで回ってきて、集中した時に1本がでたので、そこは収穫かなと思います。


ーー1部リーグの投手は球速のあるピッチャーも多い中で、力負けしていない印象を受けました。そういった投手と対戦する際、打席ではどのようなことを意識していますか?

真っ直ぐに振り負けないっていう意識ではやってました。


ーーこの夏、重点的に取り組みたいこと、強化したいことは

色々なピッチャーがいるのでたくさんブルペンで受けて、一人ひとりのピッチャーの個性を分かりながらコミュニケーションを取っていくことです。バッティング面では、低めを振らない、甘いボールを逃さないっていうのをやっていきたいなと思います。


ーーリーグ戦を通じて感じた今年のチームの良さや特徴は

盛り上がれば、点がボンボン入ったりするんですけど、島田とかいいピッチャーがいる中で点を入れられた時に、シュンってなっちゃうのが特徴かなと思いました。


ーー卒業後の進路が決まっていれば教えてください

社会人で野球を続けます。


ーー今後への意気込み

もう最後のリーグ戦なので、まずチームが勝てるようにすることと、島田がプロに行くと思うので、キャッチャーとして足を引っ張らないように、島田が1個でも高い順位で行けるようにすることがリーグ戦の自分の仕事かなと思っています。


◇プロフィール◇

政所蒼太(まどころ・そうた)

生年月日/2004・2・11

身長・体重/163㌢・75㌔

最近楽しかったこと/最近オフが多いことです。

夏休みの楽しみなイベント/8月の最初に大阪学院大と試合をやるんですけど、僕の高校の監督が、そこの大学で監督をしているので、そこで会えるのが楽しみです。


TEXT=山本華子 PHOTO=スポトウ硬式野球班