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平成27年度東都大学準硬式野球秋季2部リーグ戦・國學院大2回戦
10月29日(木) 新座市総合運動公園野球場
東洋大5-6國學院大
富澤が会心の一撃を放つも、空砲に
複数安打を記録した荻原主将
2点のリードを許すも、直後に阿部(済3=松戸国際)の2点適時打と木藤(法2=浦和学院)のスクイズで逆転に成功する。しかし八回に失策から勝ち越し点を奪われ万事休す。
先手を打ったのは東洋大だった。四回、富澤(営3=利根商)が打った瞬間それとわかるソロ本塁打を放ち幸先良く先制する。 しかしその裏、先発の松下(ラ3=西湘)が四死球と失策で無死満塁のピンチを迎えると、適時打を打たれ逆転を許す。それでも、直後に相手の失策に漬け込むと阿部が2点適時二塁打を放ち同点に追い付く。さらに、荻原(営3=宇都宮北)が安打でつなぐと木藤がスクイズを決め再び勝ち越す。しかし、七回にリリーフした割石(社1=越谷南)が同点打を浴びると、試合は再び振り出しに。
ここ4試合で3度の逆転負け。その悪夢を思い出すかのように暗雲が立ち込める。打線が2イニング連続で三者凡退に打ち取られると、その悪い流れは守備にも。八回、1死一塁の場面で盗塁を許すと、捕手の佐藤弘(法2=星稜)がボールを止めきれずにいるとファールゾーンへ転々とする間に三塁へ。それを見て佐藤弘が送球するも、そのボールは三塁手の頭上を越え、左線へ転がる。その間に走者は一気に本塁を陥し入れ、まさかの形で勝ち越しを許してしまった。九回に意地を見せたいところだったが、荻原主将の安打のみ。連敗をまたしても止めることができなかった。
「順位がある程度決まった中でモチベーションを保つのは難しい」と荻原主将が話すように、優勝の可能性は先日ついえた。それでも、肩や肘に痛みを抱えながら毎試合投げる松下。木藤のヘッドスライディングなど、選手たちは魂を込めたプレーを続けている。1部昇格の目標を来季こそ達成させるため、残された勝ち点を全力で取りに行く。
■コメント
・荻原(営3=宇都宮北)
ある程度順位が決まった中で、モチベーション的には厳しい試合だったが、その中で少ない残り試合をすべて勝とうと試合に入ったがいまいち結果にはつながらなかった。(エラー絡みの失点は)毎回先頭を出してしまうと失点につながるので、四回に死球で出塁されたときは守備でカバーしたかったが、しきれなかった。しっかり反省して明日臨みたいと思う。(マルチ安打を記録したが)チャンスをつぶいているので、チャンスで打てるように打点を意識したい。(次戦に向けて)今までの負けの流れをしっかり断ち切って、しっかり勝ちに行きたいと思う。
TEXT/PHOTO=村田真奈美