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第26回関東学生空手道体重別選手権大会
11月1日(日) 慶応義塾大学日吉記念館
[上位入賞者]
女子55㌔級
真室 ベスト8
男子84㌔超級
東出 ベスト8
粟野 ベスト8
真室は初出場ながらベスト8進出を果たした
2年連続でベスト8に進出した東出
粟野は1年生ながら健闘した
第26回関東学生空手道体重別選手権大会が行われ、東洋大からは男子15人、女子6人が出場し、ベスト8が男女合わせて3人と去年と成績はほぼ変わらないものの、全国に向けていい大会となった。
「先輩が背中を支えてくれる感じがして燃えました」。粟野(法1=埼玉栄)は試合後、こう話した。84㌔超級準々決勝。粟野の後ろから東出(法2=青森北)の「いいぞ!」「前だ、前!」などとひときわ大きい声が飛んできた。粟野の心は燃えていた。相手に先制を許すもすぐに切り替え、直後にポイントを得る。再び相手に得点を奪われるが、41秒後、上段突きで再び同点に追い付く。その後は「気を抜いてしまった」と本人が話した通り、残り3秒のところで1本入れられ勝負あり。ベスト4進出とはならなかった。
しかし、粟野にとってこの試合は成長を感じるものとなった。「いつも逆転されると焦って何もできなくて終わるが、今回は1点取られても取り返すことができた」と成果を口にする。試合後、相手選手と勉強になったと感謝の気持ちを込めて固く握手を交わした。
団体戦に向けては「メンバーに選ばれるように、もし試合に出させてもらったのならチームに貢献できるように頑張りたい」と話した。粟野は今日の試合を糧にさらなる成長を遂げる。
女子の部では上級生は強豪に敗れたが、初出場である真室(法1=光明学園相模原)がベスト8へ進出した。初戦は開始早々3本の有効打を決めその後も危なげなく通過、2回戦は不戦勝で勝ち進む。しかし、3回戦は上段突きで有効を決めてから、なかなかポイントを奪えない。自身も「勝ったが試合内容は良くなかった」という。それに比べ、準々決勝は「冷静になれた」と話し、結果的には敗れた試合だったが内容は良く、相手の突きをうまくよけ、強敵相手にも2失点に抑えた。一方、普段、団体戦を引っ張る実力を持つ別府(法2=埼玉栄)は強豪である帝京大に当たり、力の差を見せつけられ2回戦敗退となった。
11月23日には第59回全日本大学空手道選手権大会が大阪市で開催される。組手スタイルの異なる関西の大学との試合では今日得た課題を武器にさらなる攻略を考える必要がある。
■コメント
・東出(法2=青森北)
1試合目は、余裕を持って無駄を省いた戦いができた。2試合目は、自分はあまり負けたつもりはないが、(審判に技として)取ってもらえないのはルールなのでしょうがない。最後の蹴りやその前の突きでも入っていた自信はあったが、周りから見れば入っていなかったのかな。相手のことも知っていたので、自分にスイッチが入ってしまった。だが、熱い試合で面白かった。(試合に向けて)部員全員が監督を中心に日々日本一を目指して頑張っているので、みんな勝つつもりで頑張ってきたと思う。(次戦に向けて)今年は、昨年のベスト16より上を目指す。団体戦なので、みんなで力を合わせて優勝したい。今の4年生は面倒見が良くて尊敬しているので、最後にいい形で終わらせたいと思っている。
粟野(法1=埼玉栄)
いつもより突きが入ったので結構良かった。相手が年上だったので思う存分思いっきりやろうと思った。1番印象に残っているのは最後の試合。いつも逆転されると焦って何もできなくて終わるが、今回は1点取られてから取り返すことができたので良かったと思う。しかし、そこで気を抜いてしまって最後蹴りをもらってしまったのが1番悔しいところ。(東出さんの声は)先輩が背中を支えてくれる感じで燃えた。自分的にいい試合ができたので勉強になりました、ありがとうございましたという意味で最後相手選手と握手をした。全国に向けてはメンバーに選ばれるように、もし試合に出させてもらえたのならそこで勝ってチームに貢献できるように頑張りたい。そのために今は、一つ一つ集中してその集中を切らさないような練習をしていきたい。
・真室(法1=光明学園相模原)
今日の試合は始めの方は思うように進まなかったが途中から試合運びが良くなった。3回戦では1対0で勝利はしたが、途中までは精神的に落ち着けず、思うようにできなかったので、試合内容は良くなかった。準々決勝ではようやく流れが作れた。結果的に負けはしたが、試合では突きなどをもらわないように冷静に試合を運ぶことができたので0対2に抑えることができた。全日本では、団体戦なのでチームの流れを作れるように、今回のように途中からではなく、始めから落ち着いて試合をできるようにしたい。また、関西の大学との試合はやったことがないので、技術的にも精神的にも強くなっていきたい。
TEXT=伊藤梨妃、酒井桃子 PHOTO=内田りほ、松井彩音、佐田毬絵