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平成27年度関東大学アイスホッケーリーグ戦
10月31日(土) Dydoドリンコアイスアリーナ
東洋大10-0慶大
[ゴール・アシスト]
00:48 人里(古川誠、坂本)
3:23 中澤(古川誠、阿部)
12:12 岩野(古川誠、柴田)
15:45 成田(梅野)
15:58 今野(今村、武尾)
17:31 成田(岩野、梅野)
25:28 出口(岩野)
30:03 武尾(今野)
45:37 阿部(笹川、中澤)
47:35 阿部(中澤、笹川)
3アシストの活躍を見せたFW古川誠
FW成田のゴールがチームを盛り上げる
応援席を盛り上げる東洋大ボクシング部たち
1次リーグを4位で折り返し、迎えた2次リーグ。立ち上がりから気持ちが切れることなく、東洋大ペースの試合運びで快勝。2桁得点&無失点で慶大を圧倒し、2次リーグ好発進を切った。
1ピリがこの試合を決定付けた。開始48秒、FW人里(社3=白樺学園)が左の隙間から秋季リーグ通算6点目のゴールを決め、先制する。その後も攻めの姿勢を貫き、PP(パワープレー)時にはFW古川誠(社1=白樺学園)のパスを受けたDF岩野(社4=武相)が相手GKの正面からロングシュートを決め、完全に流れをつかんだ。
2ピリは慶大の堅い守りに阻まれ、拮抗(きっこう)状態が続くも、3ピリではFW中澤(社3=軽井沢)、FW阿部(社1=白樺学園)、FW笹川(社1=日光明峰)のセットを中心に得点を重ねる。終わってみれば10―0で完封勝利を収めた。FW古川誠は今試合通算3アシストで、1年生ながら存在感を放つ。しかし「3アシストはできたが、自分的にはゴールが取りたい」とあくまでゴールにこだわる彼は、今後ポイントゲッターとしての注目が集まるはずだ。また、FW成田(社2=武修館)も2ゴールの活躍を見せ存在感を示した。「(1点目は)渓太(坂本)が良いパスをくれて、打った。FWのラインが練習通りに動いてくれた」と、プレーを振り返った。
「アイスタイムの少ない選手たちが素晴らしいプレーをしてくれる」と鈴木監督は今試合を評価した。「出番が少ないことは分かっているので、その中でどれだけ力を出せるかが決まる。そのために準備をしてきている」(成田)。彼らの存在や活躍はチーム全体を鼓舞し、良い方向へと導いてくれるはずだ。加えて、今日は「寮で同じ階なので仲良くなった」という東洋大ボクシング部も応援に駆け付け、選手たちの力になった。好スタートを切った2次リーグ。次の対戦相手は1次リーグで黒星を喫した法大だ。秋季リーグ優勝のためにはもう一戦も落とせない。どんな相手にも「チャレンジ」の気持ちで次戦に挑む。
■コメント
・鈴木監督
1次リーグでの反省点、良かったところ、色々なものをチーム全体で、スタッフも選手も理解して2次リーグに進んだ初戦で、得点がとれたこと、0点で抑えられたことは良かった。これが選手たちの実力で、これくらいは当たり前にできるものだと思う。自分たちが何をやればいいのか分かったと思うので、それを継続して2次リーグ進んでいきたい。(守りについて)もっと細かいところはつめていかないといけないが、ここ2試合は1年の古川駿がGKだが、彼の活躍も素晴らしいが、守りの意識はチーム全体に浸透してきた。(法大戦について)1次リーグの悔しい気持ちも持っているが、どのチームにもチャレンジする気持ちでやりたい。(調子の良い選手は)アイスタイムの多い選手はもちろん、少ない選手たちが素晴らしいプレーをしてくれるので、それがチームに勢いや力をもたらしている。(2次リーグに向けて)もっとチーム力を上げて、どんなチームにもチャレンジする気持ちで戦っていきたい。
・FW今野主将(社4=清水・北海道)
出だしからチームの調子は良かった。2ピリに反則が増えたりして波はあったが、1ピリから3ピリ通してすごくいい試合運びができたと思う。一週間空いたが、練習もみんなモチベーションを高く持ってできていた。その雰囲気が今日の試合にもつながった。(武尾、今村とのセットは)春もこのセットでやっているし、4年間一緒にやってきた二人なのですごくやりやすい。コミュニケーションもしっかり取れている。すごく楽しい。(次戦に向けて)一次リーグで敗戦した相手なので、リベンジを果たしたいというのもあるが、今日のようなプレーができれば結果は出ると思う。100パーセントの力を出し切れるように準備して臨みたい。
・DF岩野(社4=武相)
2次リーグ初戦で勝てたことは次につながるので良かったと思う。試合前のミーティングでスタッフからゲームキーを言われていた。60分間プレーや東洋らしいフィジカルプレーをすることを言われていたので、みんな頭に入っていたのでおのずと足が動いていた。(守りは)DゾーンでDF同士声を掛け合っていて、パニックになるときもあったがそこをしのげたのが大きかった。(今後の試合に向けて)2次リーグ全勝できるようにチーム一丸となって戦っていきたい。法政大には1次リーグで負けているのでリベンジしていい形で勝って終わりたい。
・FW中澤(社3=軽井沢)
1ピリからシンプルなプレーで点が多く入って良いゲームだった。しかし、2、3ピリで少しダウンしたことは反省点でもある。夏から使われないことが多かったが、けが人が出てチャンスを貰った。前より考えてプレーするようになって好調につながっている。(今日応援にボクシング部が)ボクシング部が寮で同じ階なので仲良くなった。最初はホッケー部がボクシングを見に行って今日は来てくれた。(次の試合に向けて)前回負けているが、自分たちは2次リーグ勝つしかないのでどんな相手だろうと勝ちたい。今日みたいなプレーを続けたい。
・FW成田(社2・武修館)
チームもフィジカルにプレーをしていて良い流れだったので、自分も同じようにプレーしようと思った。(アイスタイムの少ない中でのプレーは)出番が少ないことは分かっているので、その中でどれだけ力を出せるかが決まる。(自身のゴールシーンについて)渓太(坂本)が良いパスをくれて、打った。FWのラインが練習通りに動いてくれて、打ったら入ったので良かったです。(法政大戦に向けて)今日よりもアイスタイムは少ないと思うので、しっかり準備していきたい。
・FW古川誠(社1=白樺学園)
チームとしては2桁得点できて、次の試合につながる内容だったと思う。(自身のプレーについて)3アシストはできたが、自分的にはゴールを取りたい。1次リーグでも2得点しかできていないので、ゴールへの意識はあった。(持ち味は)小さい頃からゴールやアシストなどポイントに絡むことが好きだったので、そこを磨いている。背が小さく、身体も弱いが、スピードとキレでカバーできるように高校時代から努力してきた。(法大戦に向けて)1次リーグで負けたのが痛かった。もう自力優勝はなくなって一敗もできないので、チーム一丸となってやっていきたい。
TEXT=坂口こよみ PHOTO=中田有香、星和典