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2015.11.02
アイススケート

[ホッケー部門]力の差見せつけた 慶大に10―0圧勝

平成27年度関東大学アイスホッケーリーグ戦

10月31日(土) Dydoドリンコアイスアリーナ


東洋大10-0慶大


[ゴール・アシスト]

00:48 人里(古川誠、坂本)

3:23 中澤(古川誠、阿部)

12:12 岩野(古川誠、柴田)

15:45 成田(梅野)

15:58 今野(今村、武尾)

17:31 成田(岩野、梅野)

25:28 出口(岩野)

30:03 武尾(今野)

45:37 阿部(笹川、中澤)

47:35 阿部(中澤、笹川)


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3アシストの活躍を見せたFW古川誠


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FW成田のゴールがチームを盛り上げる


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応援席を盛り上げる東洋大ボクシング部たち


 1次リーグを4位で折り返し、迎えた2次リーグ。立ち上がりから気持ちが切れることなく、東洋大ペースの試合運びで快勝。2桁得点&無失点で慶大を圧倒し、2次リーグ好発進を切った。


 1ピリがこの試合を決定付けた。開始48秒、FW人里(社3=白樺学園)が左の隙間から秋季リーグ通算6点目のゴールを決め、先制する。その後も攻めの姿勢を貫き、PP(パワープレー)時にはFW古川誠(社1=白樺学園)のパスを受けたDF岩野(社4=武相)が相手GKの正面からロングシュートを決め、完全に流れをつかんだ。

 2ピリは慶大の堅い守りに阻まれ、拮抗(きっこう)状態が続くも、3ピリではFW中澤(社3=軽井沢)、FW阿部(社1=白樺学園)、FW笹川(社1=日光明峰)のセットを中心に得点を重ねる。終わってみれば10―0で完封勝利を収めた。FW古川誠は今試合通算3アシストで、1年生ながら存在感を放つ。しかし「3アシストはできたが、自分的にはゴールが取りたい」とあくまでゴールにこだわる彼は、今後ポイントゲッターとしての注目が集まるはずだ。また、FW成田(社2=武修館)も2ゴールの活躍を見せ存在感を示した。「(1点目は)渓太(坂本)が良いパスをくれて、打った。FWのラインが練習通りに動いてくれた」と、プレーを振り返った。


 「アイスタイムの少ない選手たちが素晴らしいプレーをしてくれる」と鈴木監督は今試合を評価した。「出番が少ないことは分かっているので、その中でどれだけ力を出せるかが決まる。そのために準備をしてきている」(成田)。彼らの存在や活躍はチーム全体を鼓舞し、良い方向へと導いてくれるはずだ。加えて、今日は「寮で同じ階なので仲良くなった」という東洋大ボクシング部も応援に駆け付け、選手たちの力になった。好スタートを切った2次リーグ。次の対戦相手は1次リーグで黒星を喫した法大だ。秋季リーグ優勝のためにはもう一戦も落とせない。どんな相手にも「チャレンジ」の気持ちで次戦に挑む。


■コメント

・鈴木監督

1次リーグでの反省点、良かったところ、色々なものをチーム全体で、スタッフも選手も理解して2次リーグに進んだ初戦で、得点がとれたこと、0点で抑えられたことは良かった。これが選手たちの実力で、これくらいは当たり前にできるものだと思う。自分たちが何をやればいいのか分かったと思うので、それを継続して2次リーグ進んでいきたい。(守りについて)もっと細かいところはつめていかないといけないが、ここ2試合は1年の古川駿がGKだが、彼の活躍も素晴らしいが、守りの意識はチーム全体に浸透してきた。(法大戦について)1次リーグの悔しい気持ちも持っているが、どのチームにもチャレンジする気持ちでやりたい。(調子の良い選手は)アイスタイムの多い選手はもちろん、少ない選手たちが素晴らしいプレーをしてくれるので、それがチームに勢いや力をもたらしている。(2次リーグに向けて)もっとチーム力を上げて、どんなチームにもチャレンジする気持ちで戦っていきたい。

 

・FW今野主将(社4=清水・北海道)

出だしからチームの調子は良かった。2ピリに反則が増えたりして波はあったが、1ピリから3ピリ通してすごくいい試合運びができたと思う。一週間空いたが、練習もみんなモチベーションを高く持ってできていた。その雰囲気が今日の試合にもつながった。(武尾、今村とのセットは)春もこのセットでやっているし、4年間一緒にやってきた二人なのですごくやりやすい。コミュニケーションもしっかり取れている。すごく楽しい。(次戦に向けて)一次リーグで敗戦した相手なので、リベンジを果たしたいというのもあるが、今日のようなプレーができれば結果は出ると思う。100パーセントの力を出し切れるように準備して臨みたい。


・DF岩野(社4=武相)

2次リーグ初戦で勝てたことは次につながるので良かったと思う。試合前のミーティングでスタッフからゲームキーを言われていた。60分間プレーや東洋らしいフィジカルプレーをすることを言われていたので、みんな頭に入っていたのでおのずと足が動いていた。(守りは)DゾーンでDF同士声を掛け合っていて、パニックになるときもあったがそこをしのげたのが大きかった。(今後の試合に向けて)2次リーグ全勝できるようにチーム一丸となって戦っていきたい。法政大には1次リーグで負けているのでリベンジしていい形で勝って終わりたい。


・FW中澤(社3=軽井沢)

1ピリからシンプルなプレーで点が多く入って良いゲームだった。しかし、2、3ピリで少しダウンしたことは反省点でもある。夏から使われないことが多かったが、けが人が出てチャンスを貰った。前より考えてプレーするようになって好調につながっている。(今日応援にボクシング部が)ボクシング部が寮で同じ階なので仲良くなった。最初はホッケー部がボクシングを見に行って今日は来てくれた。(次の試合に向けて)前回負けているが、自分たちは2次リーグ勝つしかないのでどんな相手だろうと勝ちたい。今日みたいなプレーを続けたい。


・FW成田(社2・武修館)

チームもフィジカルにプレーをしていて良い流れだったので、自分も同じようにプレーしようと思った。(アイスタイムの少ない中でのプレーは)出番が少ないことは分かっているので、その中でどれだけ力を出せるかが決まる。(自身のゴールシーンについて)渓太(坂本)が良いパスをくれて、打った。FWのラインが練習通りに動いてくれて、打ったら入ったので良かったです。(法政大戦に向けて)今日よりもアイスタイムは少ないと思うので、しっかり準備していきたい。


・FW古川誠(社1=白樺学園)

チームとしては2桁得点できて、次の試合につながる内容だったと思う。(自身のプレーについて)3アシストはできたが、自分的にはゴールを取りたい。1次リーグでも2得点しかできていないので、ゴールへの意識はあった。(持ち味は)小さい頃からゴールやアシストなどポイントに絡むことが好きだったので、そこを磨いている。背が小さく、身体も弱いが、スピードとキレでカバーできるように高校時代から努力してきた。(法大戦に向けて)1次リーグで負けたのが痛かった。もう自力優勝はなくなって一敗もできないので、チーム一丸となってやっていきたい。


TEXT=坂口こよみ PHOTO=中田有香、星和典