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2015.11.04
アイススケート

[ホッケー部門]大きな夢と共に 人里ハットトリックにより法大にリベンジ

成27年度関東大学アイスホッケーリーグ戦

 

11月3日(土) Dydoドリンコアイスアリーナ

 

東洋大5-3法大

 

[ゴール・アシスト]

19:30 武尾(今野、岩野)

30:31 人里(出口、飯島)

33:51 人里(田中)

38:24 人里(岩野、柴田)

55:35   渡邉(今村)


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果敢に攻める人里

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得点し歓喜する



絶好調のFW人里(社3=白樺学園)のハットトリックの活躍などにより、法大に快勝した。3ピリに2失点するも、しっかり逃げ切り1次リーグのリベンジを果たした。


 この男まさに規格外。1次リーグに逆転負けした相手ということもあり、硬い滑り出しとなった。1ピリに先制するも、2ピリ序盤にすぐさま追いつかれる。前回の逆転負けの試合展開が頭をかすめたが、一人の男が暗雲を払いのけた。それが人里だった。2ピリ開始10分の場面で人里は右サイドから抜け出し、キーパー肩上を抜きネットを揺らす。その3分後またも、右からキーパー足元を打ち抜き2点目。その5分後にもリバウンドを叩き3点目。わずか10分間でハットトリックを決める、規格外の活躍を見せた。その後3ピリで2失点するもしっかり逃げ切り、首位戦線に生き残った。


 人里には夢がある。アイスホッケーを大学までする人ならばもちろん、日本のトップリーグに立つことを望む。しかし、人里はさらに向こう側を見ている。「小さいころからホッケーをやってきて海外でやりたいという気持ちがある」とアイスホッケーの本場で活躍するという大きな夢を持っている。「貴人さんにも言っている」と海外のチームでプレー経験のある、監督の指導を受け決して無理なものではない。この大きな夢が今シーズンの人里の活躍を支えているのかもしれない。


 2次リーグは始まったばかりだ。他大の結果にもより自力優勝はなくなったが、まだ優勝を諦めないため一度も落とせない試合がまだまだ続く。



■コメント

・内山コーチ

立ち上がりはあまり良くなかったが、2ピリから徐々にペースが上がってきた。点数も良く入ってくれたので良かった。(チームの調子は)2次リーグ入ってから良くなってきているが、もう少し質を上げなければ優勝には絡んでいけないと思う。(GKについて)脇本、古川駿のどちらが出ても問題なかった。GKについては何も心配はしていない。(次戦に向けて)この1週間反省点を直して臨めば勝てない相手ではないので、頑張りたい。

・山口コーチ

1次リーグ法大には負けているので、足動かしていけと言ったが立ち上がりみんな緊張からか足が動いてなかった。でも得点できたのは良かった。カウンターには気を付けるようにも言った。監督いない中でも頑張ってくれた。(監督がいなくて)逆に新鮮だった。貴人さんいないことは前々からわかっていたので、普段通りやれと言った。(3ピリでは)最初に点取っていたので、試合終了間際になると「勝てるんじゃないか」という気持ちが選手たちの頭にあった。そこは最後までプレーするよう直さなきゃいけない。(人里は)能力も気持ちもある選手なので、リバウンド叩いていけと指示を出した。(守備は)毎回ビデオミーティングなど、個人指導によって(システムを)理解してきてくれた。スティックポジションやポジション取りも理解してきてくれた。東洋はGKが良いのでディフェンスが成長して良くなれば、上位の中大と明大にも勝てると思う。これからの中大、明大に向けてもっと頑張りたい。


・FW今野主将(社4=清水)

1次リーグのリベンジをしたいという気持ちもあったが、東洋のホッケーを出さないと勝てない相手なので100%出せるように試合に臨んだ。(監督不在だったが)監督のためにも、監督がいなくても勝てるようにしっかりリーダーシップを取っていかないと、と思った。1ピリで相手に攻められて動きが硬かった。(3点連取は)みんな気持ちに余裕ができたと思うし、しげ(人里)に助けられた部分もあった。(3失点に抑えたが)キーパーに助けられたので僕らプレーヤーも責任を感じなければ。キーパーを助けるためにも、体を張ったりDゾーンでのプレーを課題にしていきたい。(今後の試合に向けて)チームのテーマである「ポジティブ」な発言だったり、練習は厳しいが試合は楽しくやらないといけないので前向きに頑張りたい。東洋のホッケーを60分間やれば結果はついてくると思う。

・FW人里(社3=白樺学園)

1次リーグ法大に負けていたので、失うものは何もないので全員が勝とうというと話し合っていた。しっかり勝てて良かった。(監督のいない中で)特にいつもと変わらず、貴人さん(鈴木監督)いないからという理由で変わってしまったら、自分たちもまだまだだと思う。それに、東洋には良いスタッフがいるので良い試合ができたと思う。(自身の得点について)前の慶大戦では自分は出る機会が少なくて、悔しい思いをした。それに、1次リーグ法大に負けていたので、何が何でも勝ちたくて得点できたのはとても良かった。(将来は)トップリーグでやりたい。子供に目指さられるような選手になりたい。小さいころからホッケーやってきては海外でやりたいという気持ちがある。向こうはレベルが高いので、自分に足りないものも見つけられると思う。なので、親や貴人さんにはそういうことも言っている。



TEXT=星和典 PHOTO=坂口こよみ