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平成27年度関東学生ライフル射撃新人大会兼関東学生AR・SBR大会
11月5日(木)~8日(日) 埼玉県長瀞総合射撃場
◆10mエアライフル立射40発
内村 390.9点
山下 401.7点
平松 402.2点
石川 399.5点
岩松 407.2点
吉本 405.7点
亀井 380.1点
山本拓 406.1点
丸山 405.4点
男女混合団体 3位(山本拓、山下、丸山) 1213.2点
◆10mエアライフル立射60発
前田 575.7点
浅見 603.5点
西谷 571.2点
永井 598.1点
山本達 595.2点
◆50mライフル伏射60発
靏田 583.5点
土屋 591.3点
砥綿 601.0点
二木 604.0点
小田切 579.2点
◆50mライフル三姿勢120発
小田切 515点
10mエアライフル立射40発で男女混合団体3位となり、表彰される山本拓(左)と丸山
新生東洋大射撃部を引っ張る二木新主将
新たな東洋大射撃部が初陣を飾った。二木(法3=金沢辰巳丘)新主将のもと、10mエアライフル立射40発では男女混合団体3位に入るなどの活躍を見せた。
10mエアライフル立射40発で1年生レギュラーの3人が力を発揮した。男子では、先月行われた全日本インカレで安定した射撃を見せていた山本拓(法1=足羽)が中盤で点数を落とすも後半の立て直しに成功。山下(法1=小松島)と丸山(法1=高木学園)の女子二人も1年間の集大成を射撃に込める。山下は終始安定したショットを披露し、丸山は徐々に射撃のリズムをつかみ尻上がりに点数を伸ばていった。そして見事、2年連続で男女混合団体3位に輝き、二木主将も「期待以上の力を発揮してくれた」と絶賛した。また、今回は惜しくもレギュラー出場とはならなかった吉本(法1=日大櫻岡)も彼らと肩を並べる力を見せつけ、「レギュラーになりたい」と来年のレギュラー候補に名乗りを挙げた。
一方、エアライフルとは違い実弾を使用する50mスモールボアライフル競技では思うような結果とはならなかった。二木は風の読みに苦しみ点数を稼げず悔しさをのぞかせる。初のライフル競技となった小田切(法2=甲府城西)は伏射と三姿勢の2種目に挑んだが、経験不足からか射撃が崩れる場面が見られた。
それぞれの選手に収穫と課題を与えた今大会。その中でも、新主将である二木が意識したのは部員のメンタルコントロールだ。新人戦というだけに下級生の出場が多かったが、リラックスして撃つように主将自らチームメイトを気遣った。新体制はまだ始まったばかり。選手たちも前向きだ。これから冬の鍛錬を乗り越え、春先には「どこにも負けないチーム」へと進化していることだろう。
■コメント
・二木主将(法3=金沢辰巳丘)
1年生は期待以上の力を発揮してくれた。上々の仕上がりで来年も期待できる。小田切も初のSBで点数は良くなかったが、試合のリズムとかはつかめたと思う。ただ、自分自身の射撃に関しては良くない。周りに強い選手がいない中では、もっとずば抜けて点数を取らなくてはいけないと思う。風を読むことができなかったことが原因。主将として挑んだ大会だったが、特に変わったことはない。部員に対しては、射撃が安定していない選手がいたら一度射座から出して射手のメンタルコントロールをしていた。今後は男子も女子も実力を付けてどこにも負けないチームを作りたい。個人としては、来年のインカレ優勝を目指して一つ一つの大会を大事にしたい。
・丸山(法1=高木学園)
1年間の集大成として臨んだ。前半は撃つまでに時間を掛け過ぎてしまったが、後半はリズム良く撃てた。ただ、全体を通してリズムに変化が出てしまうのは良くないので直していきたい。来年はSBでもレギュラーを狙って、いずれは東洋大を引っ張っていける存在になりたい。
・山本拓(法1=足羽)
いつもより点数が低く、途中でも崩れる場面がありレギュラーとしては不甲斐ない結果となってしまった。13~17発辺りで崩れて、いつもなら射撃で感情とかは出さないのだが、今回はイライラしてしまった。10点に当たらなかったこともあるが、何度も姿勢を直したのに外れてしまうことも多く、なぜ当たらないのか分からないまま撃ってしまった。そこでイライラしてしまったので1回射座の外に出てリラックスして立て直せたことは良かった。来年は、インカレ優勝した土屋先輩がラストなので、引退するまでに1回は勝ちたい。そして、レギュラーで出るからにはチームに貢献できるような選手を目指す。
・吉本(法1=日大櫻丘)
レギュラーではなかったがレギュラーに負けないように挑み、落ち着いて緊張せずできた。今までは人に見られていると緊張することが多かったが、今回は気にせずリラックスして撃てた。仲間からは、引き金を引くのがたまに雑になりそこで外してしまっているというアドバイスをもらったので修正していきたい。また、ファーストチャンスでうまく撃てていないことも多かったので、そのときは一度銃を置いて構え直すことも必要だと思った。来年はSBでも出場し、ARと合わせて両方レギュラーになりたい。
TEXT=伊藤空夢 PHOTO=伊藤空夢、野原成華