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2015.11.10
硬式野球

[硬式野球]中川、2点適時打で勢い増す 「明日絶対に勝ちたい」

平成27年度東都大学野球秋季1部2部入れ替え戦・駒大2回戦

11月9日(月) 神宮球場

東洋大8-4駒大

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六回2死満塁、2点適時打を放つ中川

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ベンチに向かって大きくガッツポーズ


 やはりこの男が頼りになる。1点を返された直後の六回2死満塁。中川(法1=PL学園)が打席に入った。直前の打者、田中将(営2=帝京)が凡退し、相手へ流れが傾きかけていた。「何としても点数を取るという気持ちで打席に立った」。打球が中前へ抜けるのを確認すると、拳を握りしめた。「自然とガッツポーズが出た。うれしかった」。2点適時打で試合の主導権をがっちりとつかんだ。

 どこまでも謙虚だ。春から全試合に出続け、秋には4番に座った時期もある。規定打席に達した打者としてはチームトップの打率も残した。それでも試合後に残す言葉は決まって「まだまだです」。どんなに結果を出しても、試合を決める一打を放っても、一度もおごることはなかった。「チームの勝利に貢献できるように」。その一心でバットを振り続け、今や打線に欠かせない存在となった。

 大舞台でも意識は変わらない。2安打2打点の活躍にも「満足はしていない。まだ明日がある」と話し、その目標の高さはとどまるところを知らない。「明日勝たないと意味がないし、そういう気持ちで明日絶対に勝ちにいきたい」。飽くなき向上心で道を切り開く。


■コメント

・中川(法1=PL学園)

本当に勝つことだけを考えて試合に臨んだ。(適時打は)失点直後で相手に流れがいきかけていた。1アウト満塁で田中さんがフライアウトになった。何としても点数を取るという気持ちで打席に立った。(打球が抜けた瞬間)まだ油断はできなかったが、自然とガッツポーズが出た。うれしかった。一本出て良かった。でも満足はしていない。まだ明日がある。明日勝たないと意味がないし、そういう気持ちで明日絶対に勝ちにいきたい。あまり力みすぎては駄目だが、チームの勝利に貢献できるようなバッティングだったり守備をしたい。


TEXT=伊藤拓巳 PHOTO=伊藤拓巳、美馬蒔葉