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2015.11.15
陸上競技

[陸上競技]口町が自己ベスト更新!チームとしては「もろさが出た」

第28回 2015上尾シティマラソン

11月15日(日) 上尾運動公園陸上競技場 上尾市内折り返しコース


10位 口町 1:03'29

36位 湯田 1:04'16

57位 小早川 1:04'43

165位 高森 1:06'35

178位 力石 1:06'50

186位 吉村 1:06'57

217位 小柳 1:07'29

236位 山本信 1:07'54

348位 唐本 1:10'59


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自己ベストを更新しながらもラスト5kmに課題が残った口町


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湯田は最上級生らしい粘りの走りを見せた


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小早川も収穫と課題が見つかるレースとなった


 「箱根の距離にまだ不安が残るような結果となった」。上尾ハーフに箱根駅伝のエントリー選考として9名が出場。口町(法3=市立川口)が学内トップの成績でゴールするも目標タイムには届かず、チーム全体としても厳しい結果に終わった。


 レース序盤、口町は先頭集団を積極的に引っ張る。中盤は位置を下げて少し休み、もう一度抜け出そうと考えていた。しかし残り数kmで先頭に付いていけなくなりペースダウン。タイムも順位も納得のいくものとはならなかった。口町は過去2年間、駅伝シーズンにうまく調子を合わせることができなかった。それでも今年は、継続してきた練習が実を結び、出雲・全日本両駅伝で区間賞を取るなど結果につながるようになった。そして今回、目標通りとはいかなかったがハーフマラソンでも自己ベストを更新。見えた課題を修正し不安を取り除けば、もう一段階成長できるに違いない。

 学内2、3位には湯田(済4=豊川工)と小早川(済2=武蔵越生)が入った。湯田は大学1年次以来のハーフマラソンながら「4年生の意地として粘る走りができた」と堅実にまとめ、小早川は序盤に先頭集団でレースを進める。しかしどちらも調整ミスや力みから思うように展開することができず、悔しさが残った。


 今大会は63分台を最低限の目標にしていたため、口町以外「合格点をつけられない」と酒井監督は厳しく評価する。箱根駅伝のエントリー選考がかかっていたのにもかかわらず、上位争いに絡める選手が少なく「もろさが出た」。今後は主力選手との力の差を埋め、アピールできる選手の台頭が求められる。


■コメント

・酒井監督

箱根駅伝を見据えて、ハーフマラソンでのエントリー選考を位置付けとした。口町は出雲、全日本と走ってまだコンディション的には良くないのをわかった上でハーフもしっかりやろうと。箱根を走る上で、ハーフの走りは彼の経験の中であまりいいものがなかったのでこの時期からやろうということだった。(評価は)最低限の走り。できれば3位以内に入ってほしかった。なぜラストの失速があったのか、何が足りなかったのか。ベストな状態ではなくても課題は見えたので、箱根に向けて修正できるようにしていきたい。(その他の選手は)ここで63分台が最低限だったから、64分台以降の選手には合格点はつけられない。他大学は全日本のメンバーも上位に入っていたので、ここで絡めないのは厳しい結果だし、受け止めなければならない。もろさが出た試合だった。(今後に向けて)箱根の16人は上からそろえるだけでなく、戦うための選考。今は明らかに力の差がありすぎるのでもう一度しっかりやっていきたい。


・湯田(済4=豊川工)

ハーフマラソンは1年生のとき以来だった。練習はできていて、調整段階であまりうまくいかなかったが、4年生の意地として粘る走りができたと思う。(10kmを)29分40秒くらいで入ろうと思っていたが、なかなか足が動かなくて納得のいくタイムではなかった。(チーム内2位だが)最低でもタイムは1時間3分前半くらいを出さなければだめだったと思うので、悔しかった。調整段階で調子を崩していなかったら、1時間3分台前半はいけたと思う。(今後は)まだ箱根駅伝のメンバーに入るかわからないがメンバー選考のレースがまだあるので、そこでしっかり自己ベストを出し、1万mで28分台を目標にして、メンバーに入って箱根を走りたい。


・口町(法3=市立川口)

目標は62分台で、最低でも63分台一桁で走りたかった。ベストを出せたことは良かったが、上尾はタイムが出やすい大会だと思うので、ここで62分台を出しておきたかった。箱根の距離にまだ不安が残るような結果となった。(課題は)ハーフマラソンを走る上で残り5kmからのペースアップだと思う。そこをできるようにするのが、この後の1、2ヵ月の課題なのかなと。


・小早川(済2=武蔵越生)
そんなに先頭のペースも速くはなく、だいたい1時間2分台が出るくらいで流れていた。自分は5km〜10kmの間に若干力んでしまい、集団から離れて一人になってしまった。最低でも2分台というのが目標としてあったので、その目標には全然届かなかった。後半にペースを上げられたのは良かったが、レース全体の評価としては力不足。(駅伝での同期の活躍について)駅伝デビューを同期に先を越されてしまったのは悔しい。でも、20kmは2年生の中では一番経験を持っているので、長い距離には自信がある。そういう長所を生かして同学年とかを引っ張っていきたい。


TEXT=野原成華 PHOTO=伊藤空夢、青野佳奈、吉川実里