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第247回 日本体育大学長距離競技会
11月14日(土)日本体育大学健志台キャンパス
女子3000m
3組
20着 柴田 10'43"63
DNS 佐藤真
女子5000m
1組
5着 森田 17'21"32
6着 渡部 17'24"35
18着 梨本 18'01"26
25着 小笠原 18'19"35
DNS 黒澤
2組
32着 永木 17'33"98
37着 曽我 17'43"32
42着 鈴木 18'21"98
DNS 鴫
3組
1着 室伏 16'32"07
森田は中盤以降の粘りに課題を残した
積極的なレース展開を見せた室伏
来月末に控えた富士山駅伝の出場権獲得のため、女子長距離部門の選手たちが5000mの記録更新を狙った。中でも室伏(食1=白鴎大足利)は初の5000mでありながら16分台の好記録をマークした。
富士山駅伝はチームの5000mの平均タイムを申請し、上位のチームが出場権を得られる。昨年に続き出場するため、全選手が記録更新を目指した。5000m1組目に出走した森田(食1=浜松商)は16分台を目標としてレースに挑んだ。序盤は先頭で集団を引っ張る展開。しかし、中盤では後方から追い上げてきた渡部(食2=流山南)に抜かれてしまう。ラストはなんとか渡部を抜き返すも、目標の16分台には届かなかった。レースの反省点に粘り切れなかった「気持ちの弱さ」をあげた。森田は関東女子駅伝のメンバーに選ばれる実力者である。「次の記録会では絶対に16分台を出せるように練習を積んでいきたい」と意気込んだ。
3組目の室伏は初の5000mのレースながら、16分半の好記録。チームの主力選手たちに並ぶタイムだ。「インコースだったので最初から前に出ようという気持ちでスタート地点に立った」と、初の距離に不安を抱きながらも積極的に前に出た。終始先頭でレースを進め、「走っていくうちに自信が出てきたので楽しく走ることができた」と振り返るように、ラストの切り替えまで完璧なレース運び。チームの5000mの平均タイムにも大きく貢献した。また、永井監督も「富士山駅伝に向けて新しい戦力が出てきたと思う」と室伏の走りを称賛した。
出場権を既に獲得しているチームはコースを想定した練習を行っている一方で、東洋大はトラックでの練習を積んでおり一歩遅れている。しかし「5000mの平均タイムを上げることで駅伝にもつながってくる」と監督が語るように、個人の力を上げることも重要である。申請までの記録会はあと一つ。出場を確実なものにするためにも全員が記録更新を目指していく。
■コメント
・永井監督
富士山駅伝の出場権を得るために5000mの平均タイムを上げるという目的で出場した。(レースを振り返って)練習通り動けている選手と練習より動きの悪い選手がいた。雨が降っていたがそれほど冷え込んでいるわけではなかったので選手たちには走りやすい環境だった。悪かった選手については修正して次の記録会に向かってほしい。良かった選手も寒くなってきたので油断せずに故障や風邪に注意していきたい。(特に調子のよい選手は)室伏は杜の都の2区から、練習でやってきたことを素直に発揮できている。5000mも初めてだったが、距離に対する不安にも上手く対応できている。富士山駅伝に向けても新しい戦力が出てきたと思う。(富士山駅伝に向けて)申し込んでみないと出場できるか正確には分からない状態。出場権を得ている大学はコースを想定した練習を行っていると思うが、東洋大は出場権を得るために練習しているので一歩遅れてしまっている。それでも5000mの平均タイムを上げることで駅伝にもつながってくると思うので、チームとして頑張っていきたい。
・室伏(食1=白鴎大足利)
今日は富士山駅伝出場がかかっているレースだったのでタイムを出そうと思って臨んだ。最初のスタート位置がインコースだったので最初から前に出ようという気持ちでスタート地点に立った。最初先頭を引っ張ったが、いつもよりも冷静に走れていて、後半も切り替えできた。初めての5000mで距離に不安があったが、走っていくうちに自信が出てきたので楽しく走ることができた。今日の5000mのタイムでチームに貢献できたと思うので、富士山駅伝に出場してメンバーとしてチームに貢献したいと思う。
・森田(食1=浜松商)
中盤で粘って後半につなげていき、タイムは17分を切ることを目標にしていた。(レースを振り返って)粘るところで粘ることができなかったので悔しい。序盤は自分の中でいいリズムで走れていたが、中盤で抜かされたところでリズムが崩れてしまった。気持ちの弱さが反省点。ラストは少しでもタイムを伸ばそうと頑張った。(今後は)抜かされたときに粘る気持ちを忘れずに、次の記録会では絶対に16分台を出せるように練習を積んでいきたい。
TEXT/PHOTO=畑中祥江