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2026.03.23
ラグビー

[ラグビー] 城東TRYアングル第2日/対談インタビュー前編

 同じ環境でともに過ごしてきたからこそ、生まれる関係がある。城東高校で出会い、ともに時間を重ねてきた3人。天羽進亮(済4)、浅尾至音(スポ3)、池渕紅志郎(総2)にとって、その3年間はどのようなものだったのか。前編では、城東高校での日々や当時の関係性について語ってもらった。(取材日=7月27日、聞き手=北川未藍)



左から浅尾、天羽、池渕


ーー城東高校に入って良かったと思っているところ

天羽「主体性です。人が少ないんで、みんなAチームみたいな感じでした」

浅尾「自分はパッションですかね。熱い人たちばっかりなので」

池渕「僕はラグビー未経験の子がいっぱいいたので、(高校入学前からラグビーを)やってる自分からすると、アウトプットの時間が多くなってたので、すごい良かったです」


ーー城東高校に進学したきっかけは

天羽「城東高校のトレーナーの方から声をかけてくれたことがきっかけです」

浅尾「監督がフロンティア賞(日本ラグビー協会が優れた指導者を表彰する「コーチングアワード」で、新しいラグビー文化を全国にアピールした指導者に贈られる賞)を取っていて、それに興味を持って入りました」

池渕「(中学生の頃に)わざわざ(地元の)広島まで来てくれて、中学生の自分に対してテーピングとか巻いてくれたり、10回くらい来てくれて、(城東に)引っ張られました」


ーーそれぞれの第一印象は

浅尾「全く覚えてないな」

池渕「至音さんはもうずっと笑ってて、ずっとちょけてたイメージしかないです」

天羽「至音は入る前から、『めちゃくちゃうまいやつ来る』って言われてて。どんな感じの子なんかなって思っとったけど、やっぱ喋ったらおもろいみたいな。紅志郎はなんか、いろんな高校からスカウトきとったけど、城東来るってなって、でも紅志郎は生意気かなみたいな(笑)」

池渕「そんな!」

浅尾「生意気っすね。」

池渕「やば!」



ーー高校時代の3人の仲は

天羽「(浅尾は)筋トレペアでしとったもんな」

浅尾「紅志郎は?」

池渕「3人並んでたっすよ。人少ないし」

天羽「10(天羽)、12(池渕)、13番(浅尾)やったんで。ずっと一緒におったっすね」


ーー城東高校と東洋大学の似ているところと違うところ

天羽「東洋にもめちゃくちゃ強豪(高出身選手)があまりいなくて、だからがむしゃらにというか、頑張ってるところは似てるかなと思います」

浅尾「違うところ、環境じゃないですかね。公立高校で、自分たちのグラウンドスペースも、このグラウンドの1/10ぐらい、土でしたし」

池渕「勉強も必要だったところ。高校で勉強をたくさんした後、部活してみたいな。環境が全然違うと思います」


ーー城東高校で過ごした3年間で、今の皆さんに与えた1番大きな影響は

天羽「東洋に来て『やっぱタックルちゃうな』と言われますけど、高校では人数も少ないし、人一倍はタックルしてきたのかな。それが今東洋に来て褒められています」

池渕「僕もタックルはもちろんですけど、パッションが身についたのも東洋に来てから。生意気って言われたんですけど、先輩にも意見を言えるのは、城東で結構言ってたからなのかなって思うので、そういうところは身につけられた」

浅尾「城東は人数が少なかったから、誰かに任してたら絶対にだめなので。『俺がやる』みたいな気持ちは、大学に入っても変わらず持ってるかな」



ーーそれぞれが東洋大を選んだ理由と背景は

天羽「自分は、リクルーターの人に声をかけてもらって、1個上に小川雄大(R6総卒=脇町)さんっていう人がおって、雄大さんに聞いても、『東洋大学めっちゃいい』みたいな、『環境もすごい良いから』って。2部だけど、1部に上がるんじゃないかなと。そんな感じなんで、大学でラグビーするんだったら関東かなと思って、東洋大学に来ました」

浅尾「自分は、大学受験して、どこ行こうかなってなってた時に、天羽さんもいて心強いかなと。あとを追うように入りました。一般入試で大学受験して、絶望の中、光が差し込んできた(笑)」

池渕「僕は、1部に上がってるのを見て、1番勢いがあるなと思ったのと、天羽さんと至音さんもいて、楽しそうだなと思って。留学生と練習したいっていう気持ちと、強いフォワードと(練習を)やると楽しいなと思ってたので、東洋を選びました。」


ーー東洋大学で再会した時のお気持ちは

天羽「相変わらずやな、そうっすね」

浅尾「何も変わってないっすね、高校の時から。ここ2人は」

天羽「また3人でラグビーするんか~」

池渕「相変わらず心強い2人と、まあ、ふざけてるんですけど(笑)、頼りになるし。嫌な感じは別になかったっす」

浅尾「紅志郎はちょっと嫌やった(笑)」


ーー大学で、2人が成長したなって感じるところ

天羽「やっぱり、至音も紅志郎も、大学来てから体も大きくなって、高校よりかは本当にスキルも上がってるなって思うし。あと、人として成長してるんかなと思いますね」

浅尾「自分も同じで、ラグビーも成長してるし、人として、天羽さんは前から優しかったっすけど、気を使える4年生になってるし。紅志郎は生意気だけど、気配りができるようになったのかな」

池渕「僕は、高校の時から2人とも上手いなって思ってたし、大学入ってきてからももっと上にいっちゃってる。入ってすぐ2人ともメンバーに入ってるんで、すごいなとずっと思っていて。内面のほうも、天羽さんは1年生の時に部屋が一緒で、すごい伸び伸び過ごすことができて、優しさを感じた。至音さんは、結構ちゃちゃ入れてくるんですけど、そこに愛があるというか、面白可笑しく言ってくれるので。高校の時は喧嘩してたんですけど、そこは大人になったっていうか、優しくなったなって」



ーー喧嘩のエピソード

浅尾「しょうもないんすよ。すぐ喧嘩するんすよ。あれがこうだ、これがこうだで、口が悪いんで紅志郎が(笑)。後輩だったら、紅志郎としか喧嘩したことないぐらい、こいつなんです」


ーー大学でも同じ2人が同じチームっていうのは心強いか

天羽浅尾「心強いです」

池渕「それは間違いないっすね」


ーー同じ大学でもプレーすることで、どんな支え合いが

天羽「やっぱ、この2人が横におったらタックルが入るんだろうなって思うっすね。だから、体は張るだろうなっていつも思っています」

浅尾「2人に良いことがあったら自分も同じぐらいうれしいし、辛いことがあったら自分も辛くなる。恥ずかしいですけど、兄弟みたいな感じなのかなと思います」

池渕「この2人がいたから東洋に来たし、なにかあっても2人が慰めてくれる。同じ境遇というか、同じところ(城東)から来てるだけで、安心感が全然違います」



PHOTO=北川未藍、土田夏帆