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2026.03.20
準硬式野球

[準硬式野球]吉村が雪辱の力投、終盤に追いつくも東洋大サヨナラ負け/関東選手権大会・国士舘大・第3回戦

[準硬式野球]第68回関東選手権大会・国士舘大・第3回戦

3月13日(金)

◯東洋大3ー2国士舘大


東洋大

0 

0 

0 

0 

 0 

0 

0 

 1 

 0 

 1 

国士舘大

 0

 1

 1


吉村、金子ー黒岩


          リベンジに燃える吉村


       2打席連続安打で勢いづく黒岩


     チームの流れに乗り同点の適時打を放った阿部


      本塁へ生還した鈴木を迎え入れるベンチ


      厳しい接戦にマウンドに集まる選手たち


 関東大会第3戦。東洋大は終盤に同点に追いつく粘りを見せたものの、最後はサヨナラを許し1―2で敗れた。それでも先発・吉村(文2=横浜隼人)がリベンジ登板で力投し、試合を作り上げた。


 東洋大は初回、内野のミスも絡んで先制を許す。それでも吉村は崩れなかった。「0で抑え続ければチャンスは来ると思っていた」。野手に声をかけながらマウンドに立ち続け、低めを丁寧に突く投球で流れを渡さない。


 スライダーを軸に三振を奪い、相手打線を封じた右腕は「全体的にボールが走っていた」と手応えを口にする一方、「一球の甘さで長打を打たれた」と課題も見据えた。それでも「絶対に抑えてやろうと思っていた」と強い覚悟を持って腕を振り続け、試合を終盤まで引き締めた。


 六回裏からは金子(済4=福島商業)がマウンドへ。吉村の流れを引き継ぎ、試合はロースコアのまま終盤へと進む。


 打線は相手投手の前に苦しむ展開が続く。それでも五回には黒岩(健2=前橋育英)が安打で出塁し、反撃の糸口をつかむなど、わずかな隙をうかがいながら終盤へと持ち込んだ。


 試合が動いたのは八回。二死で打席は代打・永井(済3=広陵)へ。落ち着いて打席に立ち四球を見極めて代走・鈴木(健2=宇都宮北)につなぐ。鈴木は「1球目からスタートを切ると決めていた」と迷いなくスタートを切り、盗塁成功で二塁へ。続く打者、阿部(健3=沼田)もこの流れをしっかりとつかみ、低めの球を振り抜いて右適時打を放った。鈴木がその隙に本塁へ生還し、見事同点に追いつく。「緊張していたけど、みんなの声で楽しくできた」とベンチの雰囲気の良さをにじませた。


しかし九回、サヨナラ打を浴び試合終了。学生監督の大久保(生4=木更津総合)は「前半の守備が響いた」と課題を挙げつつ、「吉村は想像以上」と右腕を高く評価した。


リベンジのマウンドで存在感を示した吉村は「冷静に抑えて勝てる投手になりたい」と前を向く。悔しさの中にも確かな手応えを残した一戦となった。



◼︎コメント

大久保学生監督(生4=木更津総合)

〈今日の試合について〉

勝ちきれない、前半のバッティング系の入りがあんまり良くなくて、ピッチャーが頑張ってくれたけど守備で所々のミスで点を取られてしまいました。それでも後半にいきてきたけど、前半にしっかり固い守備をしていかないと響いちゃうかなと思いました。


〈先発の吉村投手のリベンジはどうだったか〉

もう、想像以上の出来栄えでした。1失点してるけど投手のミスではないので、準備の大切さをしっかりわかってくれたんじゃないかなと思います。これからのリーグ戦で生きてくるピッチングだったんじゃないかなと思いました。


〈鈴木選手を起用した理由〉

ツーアウトで1番バッターに回す上で、永井より、鈴木を使うことを考えていて、ランナー二塁にスコアリングポジションに置いておかないと点が入らないのでそこはやっぱり鈴木とか加藤とか後半に出るっていうのを試合前に伝えてあるからしっかり走ってくれて良かったなと思います。


〈終盤の戦い方で意識したこと〉

とにかく1点取る采配。代走を出したり、長打が今日はなかなか出なくて、ヒットもうちも相手もあんまり出ない展開だったのでとにかく1点を取っていく戦い方ランナーをどんどん動かしていくような、エンドランとかランエンドとかで動かしていくことをしました。


〈国士舘大打線から考えていたこと〉

初級からガンガン振り切るというか、長打が国士舘は多くて、準硬は長打が出ると1点を取りやすいっていう状況なのでそこがうちとの違いだなと思っていました。


〈春季リーグ戦でまた国士舘大と対戦するときに今日の試合の反省を踏まえてどんなふうに戦っていきたいか〉

初球からまっすぐを狙って振りに行けなかったのが今回の反省で、もう少し相手を見習ってどんどん振って引っ張っていくバッティングの練習をこれからしていきたいと思います。走るっていうことをしっかり見せつけられたと思うので相手も警戒してくるから、そういう意味でも今日はいい試合をできたんじゃないかなと思います。



吉村(文2=横浜隼人)

〈先制点を取られたことに対して〉

チームのミスで野手を攻めるのではなく声をかけて得点が0で続けばまたチャンスが来ると思っていたので、自分がしっかり投げて押さえてれば野手が絶対答えてくれるんじゃないかなと思っていました。


〈今日の試合の出来栄えは自分の中で何点だったか〉

85点です。

全体的にボールが走っていてバッターも三振が多く取れていたのでつけました。残りの15点の部分は2回の場面で甘い球を投げてしまってスリーベースを打たれてっていう結果だったので、そこをしっかり詰めて、全球全打線で詰めてやってればもっと良いピッチングになったんじゃないかなと思いました。


〈今日、1番良かったボールは〉

スライダーですね。


〈ロースコアで戦っていく中でどんな気持ちでマウンドに立っていたか〉

一昨日のピッチングがあまり良くて、大久保さんからも今回はリベンジっていうことで先発を任せてもらったので、絶対抑えてやろうって気持ちで投げました。


〈春季リーグ戦に向けて〉

冷静に抑えて勝てるピッチャーになりたいと思います。(2枚目投手としては)金子さんよりも良いピッチャーになれるように、金子さんを超えてエースとして投げられるように頑張っていきたいです。


黒岩(健2=前橋育英)

〈秋季リーグが終わって4年生捕手の吉田さんが抜けて、変化したこと〉

自分は春のリーグ戦から出させてもらって吉田さんのスチールとかよく見ていたので他の選手からも信頼されていて引退して大きな穴が空いてしまったと思うので自分も信頼される選手になるために練習からピッチャーとのコミュニケーションを取ったり、バッティングでもチームに貢献したいと思うのでそこも頑張って練習しました。吉田さんは終わってからもアドバイスをくださったので本当に尊敬できる先輩です。


〈そこから冬の合宿はどうだったか〉

自分、そのときほんとスランプで、それでも他に捕手がいないから黒岩を使えっていうふうになっていてそれが悔しくて頼られる選手になるために冬合宿ではとにかくバッティングを磨いて、夜の練習で大久保さんだったり、柳下さんにアドバイスをもらって実践で生かしました。

あとは、合宿ではないですけど大久保さんにラインで初心に戻れっていうのを言われてそれで、過去の動画とかを見返したりして前はこうだったなって思い返してだんだんと良くなってきました。


〈今日のバッティングの狙い〉

1打席目は初級を打って、まっすぐで結構攻めてくるので、狙って打ったら運良くレフトまで飛びました。2打席目はチェンジアップが多くて、ちょうどチェンジアップの甘い球が来たので振り抜きました。


〈吉村投手のリベンジ先発、バッテリーとして何を意識していたか〉

粘ってきたり、カットしたりしてくるバッターで簡単にアウトにならないのが特徴で、バントで絡めてくることも多いので、その中でとにかく低めで変化球とまっすぐをコミュニケーションをとりながら今日、何が調子いいのか、よく話し合って入りを意識していました。


〈その中での課題は〉

今日の試合では、点に絡んでいるのが、ツーベースとスリーベースの長打で、その2つとも失投だったんですよ。スライダーとカーブでちょっと高めに浮いちゃって、それ以外は結構良かったんですけど、その日一球で負けにつながってしまうのを今日吉村と実感しました。


〈春期リーグ戦に向けて〉

良い1年生が入ってくるんですよ。それで大久保さんにもお前はこの関東大会次第だぞって言われてて、負けられないのでアピールしていきたいです。


〈どんな先輩になりたい?〉

東洋の先輩だったら吉田さんのような存在になりたいですね。チームにかけがえのない選手になるために、練習だけでなく、普段の生活からしっかりやっていって吉田さんのような信頼される選手になりたいです。


鈴木(健2=宇都宮北)

〈この試合で代走出場することは決まっていたか〉

可能性は言われていたんですけど、行くぞって言われたのは直前でした。


〈その時の気持ちは〉

緊張、緊張です。


〈緊張を和らげるためにしたことは何ですか?〉

自分はそんなに何もしてないですけど、みんなが声をかけてくれるのでそれで楽しくできました。


〈塁上で意識したことは〉

代走で出ているので、1球目でスタートするっていうのは自分で決めていました。


〈今後代走としてどんな姿を見せていきたいか〉

リーグ戦とか、こういう接戦の試合で代走とかあると思うので、自分で足でかき乱して得点に繋げられるように頑張りたいと思います。


〈ベンチに帰ってきた時のチームの雰囲気〉

帰ってきた時めっちゃ良かったですよ。みんなわーいって感じで


〈春季リーグ戦に向けて意気込み〉

リーグ戦でも走れるように頑張ります。


TEXT ・ PHOTO =吉田妃莉