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第11日は、SH(スクラムハーフ)黒岩稜(総1=大分東明)。父の勧めでラグビーを始め、近所に住んでいた憧れの選手の姿を目にしながら成長してきた。中学時代に一度は楕円球を手放そうとするも周囲の人からの励ましを受け、続けることを決意。様々な人の縁に恵まれてきたラグビー人生だった。
中学時代から胸に刻む「己に勝つ」という言葉がラグビー人生の軸。現在はパスの腕を磨き、ライバルと切磋琢磨(せっさたくま)して、安定して試合に出場することをルーキーイヤーの目標に掲げている。持ち前のランで小さなスペースを突き、流れを変えるプレーで飛躍を狙うとともにチームの士気を上げられる存在へ――新章の幕開けを迎える。(取材日=3月29日、聞き手=土田夏帆)

「己に勝つ」を目標に掲げた黒岩
ーーラグビーを始めたきっかけ
お父さんに勧められて、お母さんの職場にちょうどラグビークラブのコーチをしている方がいて、そこから始めました。
ーーラグビー以外での経験スポーツは?
中学校で部活として柔道部に入っていたり、水泳を少しだけやっていたりです。
ーー高校3年間で最も印象に残ってる試合は
高校2年生の時の花園で初めて東明がベスト8に行った時の試合なのですが、その次のベスト4をかけた試合で最後に自分の判断ミスで負けてしまった試合が一番(印象に残っている)。
ーー競技生活でのターニングポイント
自分はもともと福岡県で中学までラグビーをしていて福岡選抜というのがあって、その選考に最後の最後で落ちてしまった。それでラグビーを辞めようと思ったのですが、ラグビー関係のコーチ陣から色々と励まして貰って、そこから高校でいろいろないい仲間がいるからラグビーをまた信じて頑張っていこうかなと思いました。中3のその時期が一番自分を変えたところです。
ーー東洋大学ラグビー部の印象について
東洋大学は東明もそうだったのですが、ラグビーのプレー面でも先輩、後輩の関係性がすごく良くて、みんな優しく話しかけてくれたので、そういう印象がありますね。

ーー入部の決め手は
入部の決め手は、自分はもともとラグビーは続けるか迷っていたところだったのですが、ちょうど同い年の永吉天馬という子が東洋に行くと言ったので、その子と9番、10番で組めることを目標にして、それが決め手ですね。
ーー高校と大学で違うところは
大学生と高校生では体の作りも全然違って強度が本当に違うし、大学まで続けるとなるとみんなプロを目指していていて向上心があるので本当に自分ももっと頑張らないといけないなと思っています。
ーー大学での寮生活について
東明でも寮生活だったのですが、門限が6時だったので、そこから4時間半伸びて本当に最高ですね。
ーー見て欲しいプレーについて
自分はランです。9番というポジションはそこまで走ったり、ガツガツ行くようなポジションではあまりない気がするのですが、そこが自分の持ち味でもあるので、小さなスペースを見つけて動いていける感じが得意なのでそこを見てもらえたらいいですね。
ーーさらに伸ばしていきたいところは
体を作るのもそうですし、パスがハーフと言いながらも少し苦手というか、荒いところもあるのでパスももっと磨いていけたらなと思っています。

ーー憧れの選手や意識してる選手は?
今、プロでやっている伊藤大祐(コベルコ神戸スティーラーズ)選手です。小さい頃から伊藤大祐選手が近所に住んでいて、少し年は離れているのですが、たまに一緒に練習してくれたり、家に呼びに行ったら毎回筋トレしていたりと本当に努力家だったので、そういうところに憧れています。
ーー色紙に書いた言葉について
中学校のコーチが、チームの目標として掲げていたことで、敵に勝つ前に自分に勝って、後悔のないように終われるようにしたくて。まず、相手より自分にフォーカスして頑張っていこうと。
ーールーキーイヤーの目標について
同じポジションに同い年でライバルが居るので、そこをしっかりと勝ち取って、安定して(試合に)出れるように頑張りたいです。
ーー4年間で達成したいこと
チームの目標である日本一もそうなのですが、自分的には高校では入れなかった、U20、U23のジャパンに入って、チームにもっと士気を与えられるような存在になって行きたいですね。

ーー東洋のOBでリーグワンのチームにも加入した森山海宇オスティン(令和7年度総卒=浦和D-Rocks)さん、栗原大地(令和7年度総卒=クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)さんもU23に選ばれていたが、その2人については?
U23の試合を大分で開催していたので、その試合を見に行った時にやっぱり、本当にトップレベル。大学トップレベルの選手たちと一緒にやれていて、本当にフィジカルも、外人にも全然引けを取らない感じで、本当にどんな環境だったとしても、本当に自分にフォーカスして行ったらやっぱり、ああいう試合にも出れるんだってことを。
大地さんとかは高校時代有名じゃなかったみたいな人だったのですが、本当にそこまで成長できるというのは、本当に東洋大学のチームの良さだと思うので、そこも自分もしっかり吸収して、慣れるように頑張りたいですね。
ーー大学で楽しみにしていることは
高校が同じだった子たちとたまに会って、色んな話をしたりするのは楽しみですね。
◇黒岩稜(くろいわ りょう・総1=大分東明)
生年月日/2007年11月16日
出身地/福岡県久留米市
PHOTO=土田夏帆、市澤結衣

