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2015.11.30
アメフト

[アメフト]筑波大を下し1部入れ替え戦への切符を勝ち取る!

平成27年度関東学生アメリカンフットボールリーグ戦

11月28(土)駒沢第二球技場


 

東洋大42-25筑波大

      7|1Q|0 

      0|2Q|5

   14|3Q|6

   21|4Q|14


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鈴木は走りとテクニックでチームに貢献した


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攻撃の中心となった大森


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勝利を決め笑顔のあふれる選手たち

 

 

1部入れ替え戦への期待が高まるリーグ最終戦。後半第3Qから東洋大の勢いは止まらずTD(タッチダウン)を5回決めるなど攻めのプレーで筑波大を圧倒し勝利。22年ぶりとなる1部入れ替え戦への切符を獲得した。
 

 今季まだ本調子ではなかった鈴木(文4=山村学園)のTDにより先制点を決め、試合をリードした東洋大。第2Qでは得点を伸ばせず筑波大にセーフティーとフィールドゴールで5得点を許す。しかし、第3Qに入ると鈴木が約35ヤードを駆け抜けるランで攻め込むと、山形(済4=成城学園)がTDに成功する。その後も大森(ラ4=東京)や山形の活躍によって得点を追加。さらに試合終盤には、45ヤードを越えるランで時崎(社4=八千代松陰)が見事なTDを決めるなど、終始4年生が意地を見せた。

 

先制点を決めた鈴木は「一人ではなくて、仲間のみんなの力で走っていた」と試合を振り返る。リーグ戦では思うようなプレーができていなかった中「やっと恩返しと言えるプレーができた」と安堵の表情を見せていた。安定したパスと見事なTDでチームを盛り上げた時崎は「2週間で相手をこれでもかと研究して、後輩たちには1部で戦えるという夢の舞台を残したい」と意気込んだ。 


西村ヘッドコーチは、「1部入れ替え戦出場ではなく、1部に残留することが目標」と気持ちを引き締める。「入れ替え戦には強いチームがくる、自分自身のプレーをまっとうできるかが重要」と選手たちにさらなる奮起を促した。

 

 昨年に比べて、競っている試合をものにすることができリーグ2位の好成績を残した。1部入れ替え戦でも東洋大らしい全力のプレーが期待できる。

 


■コメント

・西村ヘッドコーチ
前半先制できたのはすごく良かった。でもすぐ相手の良いプレーで手詰まりになってしまい、チームの雰囲気が下がって、負けてもいないのに受け身になってしまった。またそこでその雰囲気を打開していくっていう人間が出てきてほしい。後半でようやく吹っ切れて良いプレーが出た。しかし前半後半の差が激しすぎるのは問題。どう自分自身、チームとして持っていくか、メンタリティーの面が重要になってくる。前半は誰もが守りになってしまって、むしろ先制点をとれて逃げ切れてよかったというレベル。後半からはある程度試合をつくれて東洋大らしいプレーができた。(入れ替え戦には)強いチームがくるから点取り合戦になるはず。受け身にならずに攻めに行く、勝ちに行くという強い気持ちをもってプレーする。そういう風に打ち合いを挑んでいかないと勝つのは厳しい。入れ替え戦は単なる通過点。挑戦権が得られたのは良かったことだが、一部に残留することが一番の目標。しっかり2週間で準備をして残れるチームを作る。


・永藤主将(総4=佼成学園)

入れ替え戦が決まって本当にうれしい。1部との入れ替え戦が決まり、目標としてきた1部昇格に向けてスタートラインに立てた。(試合を振り返って)立ち上がりが良くなかったことは課題。前半は浮足立ってしまっていた。それでも後半は西村ヘッドコーチからもう一回やり直すぞと話しを受けてから立て直すことができ、突き放すことができたことは評価できる。(入れ替え戦に向けて)1部昇格を目標としてきたので、1部昇格しなければ意味がない。後輩たちを1部でプレーさせるために全力で戦って全力で勝ちにいきたい。


 

・鈴木(文4=山村学園)

長い間試合に出られていないことが続いて、苦しいことしかなかったけれど本当に今日の試合で全部報われた気分。 (先制点やランの活躍について)自分の活躍というよりはチームのみんなで掴んだ勝利、その中で自分の仕事ができたところは良かったと思う。今まで出れていなかった間もやってこれていたのは仲間のお陰、みんなの力を借りてタッチダウンができた。やっとプレーで恩返しができたのかなと思う。今までは自分で決めてやろうという気持ちのほうが大きかったが、つなぐランを意識して、次に次にとチーム全体にいいリズムを作れるようにやっている。(一部入れ替え戦について)これが目標ではなくて通過点、一部昇格することが常に掲げていた目標。挑戦できるチャンスが回ってきたので気を引き締めて浮かれずに全員で勝ちにいきたいです。


・時崎(社4=八千代松陰)

入れ替え戦がかかっていることは意識しないようにしていた。それでも自分には後輩を上に連れていきたい思いがあって、最初は気張りすぎた部分があった。後半は吹っ切れて楽しくできたかなと。そこは自分の成長だと思うし、あと1試合でしっかり発揮していきたい。(タッチダウンを決めた時は)オフェンスとしてパスの練習をしようと話していたが、「走れる!」と思って走ってしまった。気持ち良く走れて良かった。(入れ替え戦に向けて)1部にいくことは東洋大として歴史的なものになるので自分たちの代の名前を残して、後輩たちには1部で戦えるという夢の舞台を残したい。2週間相手をこれでもかという程に研究したい。勝つしかないので楽しんで4年間の全部を出し切りたい。
 

・山形(済4=成城学園)

自分たちが最後の年に1部との入れ替え戦に行くことができるのはうれしい。前回の試合で決めたかったところだったし、絶対に勝たなければいけない状態で試合に臨むことは難しいことだと思っていた。その中でしっかり決められたことは大きいことだと思う。(2TDについて)TDの前の鈴木のランからいい流れになっていたので、決めるところを決めることが自分の仕事だと思っていたので良かった。(入れ替え戦に向けて)ここまで来て、入れ替え戦で負けてしまったら何の意味もないと思っているので、次の試合を勝つことでやってきたことの成果が報われると思うのでしっかり決めていきたい。


・鳴島(文2=聖望学園)

負けたら終わりとか勝ったら次があるといったことは考えずに、気負うことなくこの試合を楽しもうと思っていた。久しぶりに多くパスキャッチできて、ビックリターンをできたので楽しかった。自分は声を出して先頭に立つタイプではなくて、プレーでしかチームを盛り上げられないので。プレーで貢献したいと心がけている。(4年生に対して)シーズンが始まったときから先頭に立って引っ張ってくれた。チームの士気を上げてくれて、下級生は付いていくだけでいいという雰囲気をつくってくれたので感謝している。次を勝たなければ何も意味がないので、勝つという強い意思を持って、技術ではなく気持ちで挑戦していきたい。


 

TEXT=玉置彩華 PHOTO=西川諒、石田佳菜子