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天皇杯第64回全日本相撲選手権大会
12月6日(日) 両国国技館
ベスト8
中出(職員) 荒木関(職員)
ベスト32
村田 西野 太田 芳賀(職員)
予選敗退
中嶋 白石
勝利した太田主将は何度もガッツポーズをした
1年生ながら堂々とした相撲を見せた西野
中出は積極的な相撲をした
アマチュア相撲最高峰である天皇杯第64回全日本学生相撲選手権大会が両国国技館で行われ、東洋大から5人、東洋大職員から3人の計8人が出場した。そのうち6人がベスト32に駒を進め、中出(H25年度法卒=東洋大職員)と荒木関(H20年度法卒=東洋大職員)が5位に入賞した。
まさに国技館が一体化した、そんな瞬間であった。太田主将(ラ4=飛龍)が土俵に上がると様々な場所から名前を呼ぶ応援の声がした。東洋大関係者はもちろん、他の大学の応援に来ていた人も、まるで自分のチームの選手を応援するように声を張り上げていた。
予選2戦目では自分より大きい相手であったが積極的に攻めて勝利。3戦目では立ち合いで押されてしまい、1度は引いてしまったが、相手がバランスを崩したのを見逃さない。隙を突いてはたき込み、勝利を収めた。予選通過には2勝が絶対であった。何度もガッツポーズが出た。太田主将にとって学生として出場する最後の大会。それだけに思いは強かったのであろうか。決勝トーナメントではあまりにもあっけなく押し倒されてしまい、満足のいく相撲が出来ずに悔しがった。しかし、観客からは健闘を称える拍手が送られた。主将としてチームを引っ張ってきた姿、体格差がある相手にも果敢に攻め込む姿は大きな感動を与えた。
西野(法1=金沢市工)は1年生ながら堂々とした取り組みをした。予選では実業団選手相手にも全く動じることなく、勝利を重ねた。1度引いてしまっても果敢に相手を攻め続ける。決勝トーナメント1回戦で姿を消したが、自分の相撲を取り切った。
中出は予選2戦目で4分を超える取り組みを見せた。立ち合いから組み合い、こう着状態になる。何度も自分から仕掛けるも、最後はそれを利用されてしまい、敗北を喫する。しかし、予選3戦目では圧巻の押し相撲で勝利を収めた。決勝トーナメントでも自分から攻めていく積極的な相撲を見せ、5位入賞を決めた。
1年の締めくくりとなった今大会。今まで取り組んだことのない実業団の選手相手に取り組むことで課題も見えてきた。来季こそはインカレ団体戦王者奪還へ。新体制でまた稽古に励む。
TEXT=伊藤梨妃 PHOTO=佐田毬絵