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2026.10.13
硬式野球

[硬式野球] 石澤が初完封で悲願の今季初白星!ルーキー躍動、打線も爆発/中大1回戦

[硬式野球]東都大学野球 秋季1部リーグ戦・中央大1回戦

10月13日(火)明治神宮野球場

中大0ー6東洋大◯


1

2

3

4

5

6

7

8

9

計

中大

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

東洋大

0

0

0

2

0

0

4

0

×

6


石澤ー熊谷

勝利投手:石澤

三塁打:山田(7回)

二塁打:西田(4回)


・打者成績  ※先発のみ表示

打順

守備

名前

打数

安打

得点

打点

1

(指)

冨安海来(営4=履正社)    

5

2

1


2

(左)

日髙有希也(営1=宮崎商業)

4

3


1

3

(一)

山田隼(総4=木更津総合)

4

4

1

3

4

(遊)

高中一樹(総3=聖光学院)

1


1


5

(右)

山内教輔(総3=東海大相模)

4




6

(三)

西田瞬(総1=浦和学院)

4

1


2

7

(捕)

熊谷俊乃介(総2=関東第一)

4

1



8

(二)

谷野勇輝(総1=東邦)

2


1


9

(中)

大城戸陸琥(総3=九州学院)

4

1

1



・投手成績 ※先発のみ表示

勝敗

名前

回数

球数

被安打

四死球

三振

失点

自責点

勝

石澤順平(総2=木更津総合)

9

121

6

1

2






 先発の軸を担ってきた石澤が、ついに白星をつかんだ。優勝争いを繰り広げる中大打線を相手に、立ち上がりこそ苦しんだものの、尻上がりに調子を上げ、リーグ戦初の完封勝利を達成。打線もルーキー・西田の先制打を皮切りに、山田の走者一掃の適時三塁打などで援護し、中大との初戦を制した。


大学初完封、今季初勝利を飾った石澤


 待ち望んだ初勝利だった。青学大2回戦では9回0/3を投げ、7奪三振、四死球0、2失点と好投。しかし、延長10回のタイブレークでサヨナラ打を浴び、白星を逃した。前週の國學院大2回戦でも3回2失点で降板するなど、思うように結果を残せずにいた。それでも、右腕は再び大一番で存在感を示した。6月26日の入れ替え戦第3回戦でも完投勝利を挙げ、チームを1部残留へと導いた石澤。今度は今季初勝利をつかみ、再びチームを救ってみせた。



 この日も序盤は苦しい展開となった。初回、2回と三塁に走者を背負ったが、要所を締めて得点を許さなかった。「後半だんだん体も動いてきて、すごくイメージをつかんだ」と振り返るように、回を追うごとに安定感を増していった。特に手応えを感じたのは、8、9回に左打者へ投じたカットボールだった。


入れ替え戦第3回戦でもバッテリーを組んだ熊谷(左)と石澤


 投球面では、國學院大3回戦で今季初勝利を挙げたエース・大坪の姿も参考にした。「間を意識して投げました。投げる間を長く持ったり短く持ったりっていうのを一番意識しました。牽制もたくさん入れて、バッターが気が散るように」。投球のテンポに変化をつけ、相手打者を揺さぶった。


 打線の援護を受けても冷静さを失わず、「満塁ホームランを打たれても2点差で勝てるので、打たせて取ろう」と最後まで自分の投球を貫いた。再び完封を狙いたいかと問われると、「0点で抑えれば負けることはない」と力強く答えた。


 そんな石澤を援護したのは、ルーキー・西田。4回、日髙と山田の中安打、高中の頭部への死球などで1死満塁の好機を迎える。打席に立った西田はスライダーを捉え、左前へ先制の適時打を放った。「ストレートにはタイミングが合っていると思ったので、相手は変化球で外してくるんじゃないかな」と読みが的中した一打に、「やっとチームに貢献できた」と初々しい笑顔で喜びを噛み締めた。


感情をむき出しにする西田


 7回には打線がさらに勢いづく。1死からルーキー•谷野が四球を選ぶと、大城戸の左前打、冨安の投手内野安打で満塁に。日髙の左前適時打で1点を追加すると、続く山田が直球を捉えた。打球は中堅の頭上を深々と破り、走者一掃の適時三塁打に。ルーキーがつくった流れに経験豊富の4年生が応え、この回一挙4得点。試合を決定づけた。


適時打にガッツポーズする日髙

走者一掃の三塁打を放った山田(右)


 春のリーグ戦で痛感した東都のレベルの高さ。西田はその差を埋めるため、「練習の意識」を変えたという。160キロに設定した打撃マシンで速球への対応力を磨き、毎日自身のフォームを確認。調子の波をなくすため、地道な努力を重ねてきた。素振りの指導を直接受けるなど、自身を先発に起用してきた指揮官の期待にも応えたかった。「4年間で100安打」を目標に掲げるルーキーが、着実に成長の跡を示している。


サードを守る西田


 開幕5連敗ではじまったシーズンだったが、王者•國學院大から今季初の勝ち点を挙げると、今度は石澤が待望の大学初完封、今季初勝利。投手陣の力投に打線も応え、投打がかみ合い始めた。2つ目の勝ち点獲得へ、東洋大が勢いを加速させる。


TEXT=福田和奏、PHOTO=髙梨美遼、福田和奏


◇井上大監督

ーー今日は石澤くんがいいピッチングを。

立ち上がりアンラッキーなヒットというかコースヒットみたいなありましたけどその後もカウント負けするところもありましたが、粘り強く投げてくれたと思います。


ーー 連勝で勢いがついてきた感じですか?  

そうですね。勢いがついてきたというか、打線もつながりだしているところはあるので、その中でやっぱり1 年生がここっていうときに仕事をしてくれているんでね、助かってます、本当に。  

 

ーーチャンスがちょっとしぼみかけたようなところに西田くんが一打を打ったと思いますが、彼の魅力というのはどういうところでしょうか?  

 当然あのパンチ力っていうのもありますけど。それぐらいかな。(笑)ちょっと今の段階ではまだまだやっぱりね、そこまでのレベルにはまだ達してないと思うんですよ。僕厳しいんで、あのレベルが高いんで。はい(笑)まあでもね、あの初回だったかな、あのサードのちょっとミスっぽいやつ、あれで帳消しですからね。(笑)

 

ーー石澤投手をかえる選択肢はなかったんですか?  

 でもちょっと最後もう1 点取られたら変えようかなと思って。あんまり投げれてないピッチャーもいたので、はい。1点取られたら変えようと思ってました。  

 

ーー髙中選手は大丈夫ですか?  

 多分大丈夫だと思います、はい。救護の方が1時間以上空けたほうがいいって言われたんで、もう帰るしかなかったんですけど。本人は大丈夫そうでした。  

 

ーー 今日は1年生がすごくいい仕事をしたとおっしゃっていましたが、ここで持ってきたのは何か理由があるのですか?  

 いやもう、要はもう思い切って1年生使ったほうがいいかなっていう、ただそれだけの考えです。  

 

ーーそれにちゃんと応えてくれて?  

 そうですね、はい。当然ね、来年もありますんで、どっちかっていうと、まあこんな言い方したらあれですけど、4 年生も最後なんでね、頑張ってほしいのはあるんですけど、来年あるのは下級生の選手なんで、だったら若い人を使ったほうがいいかなっていう考えです。  


 ーー今の勢いの中で、下級生の奮闘というのがすごく大きいでますか?  

なんでそういう結果が出るかって、上級生がやっぱりやりやすい環境を作ってあげてっていうのが一つあるんじゃないですかね。実際わかんないですけど、はい。昔だったらね、な「なんだお前が出るんだ」みたいなね。(笑)僕らはそういう時代ですけど、でも今やっぱり下級生の選手もやりやすい環境なんじゃないですかね、はい。思い切ってできる環境なんだと思いますけど。  


 ーー冨安選手、4 年生ですが、今日は1番に入ってマルチ安打でした。状態が上がってきたなという感じなんですか?  

状態が上がってきてるのかどうかよくわかんないですけど、とりあえずDHはちょっと、まあ4年生とかでちょっと回してみようかなっていう、ただそんな単純な考えです。そんな深い意味はないです。(笑)


◇西田瞬

ーーチャンスがちょっとしぼみかけたところでの非常に大事な打席だったと思うんですが、どういう思いで臨みましたか?

いつもお世話になっている高中さんだったり、山内さんだったり、すごくお世話になってるんで、あの人たちはなかなか打てないことはないんですけど、たまたま今日打てなかったので、自分がここはカバーできたらいいなっていうそんな気持ちで臨みました。  


ーー打った球種とコースは?

スライダーでちょっとうちにに入ってきたボールです。  


ーー狙ってたって感じはあったんですか?

ストレートにはタイミング合っているっていう風に自分は思ってたので。相手は変化球で外してくるんじゃないかなっていう風には思ったので。変化球を狙ってました。  


ーータイムリーでの打点ははじめて?

この間内野ゴロで打点で、タイムリーでははじめてです。


ーー1年生で活躍というのは自分で想像してたのとはどうですか?

春の時点でも結構出させてもらったんで、(ヒットを)出したかったんですけど、東都のレベルの高さを実感して、秋のために、練習の意識っていうのを変えてやってきたので、やっと出てよかったなっていう。


ーーレベルの高さはどんなところに感じますか?

スピードですね。やっぱりピッチャーもそうですし、バッティング、守備をまもってても、やっぱりサードとして難しいだけ飛んで来るってする中で、そのレベルについていくことが、まだ精一杯なところかなと思って。


ーー今日やっちゃったから?

はい。そうですね。井上監督には守備はとりあえずいいから思いっきりやれと言われたのでバッティングで何か貢献したかったなっていう風に思って。  


ーー対応できるようになった要因というのはどこら辺にあるんですか?

日々のバッティング練習で160キロぐらいのマシーンに設定して、ボールを見るっていう、ボールに慣れるっていうのをやった、初めてやったのと、毎日自分のフォームを確認したりとか、調子の波がないようにっていうのは心がけて練習してきたのが、1つ成果として、最近出てきているのかなっていうふうに思います。  


ーー160キロのマシーンは打つんですか?

いや打たずに目ならしです。バントだったり、全体練習でもやるんですけど、個人練習の時に常に入れるようにしてます。


ーー1年生で何人か出る中で、負けられないみたいな気持ちあったんですか?

他の大学さんの1 年生もやっぱり大活躍したり、春で言うと、高田庵冬(立正大)とか入来田華月(亜細亜大)とか

すごい活躍してて、悔しさじゃないですけど、自分も負けちゃいけないなっていう風にすごく思ってるので、そこにしっかりくらいついていけるような活躍ができればと思ってます。  


ーー4年間を通して、どんな選手になりたいなど目標はありますか?

4 年間で100安打っていうのがすごい選手だなとこれまで東都を見てきて思ったので入った時から目標にはしています。


ーー長打力も魅力だと思うんですけどね。率を上げたいという思いも強いんですか?

率というか、OPSじゃないですけど、出塁率だったりも、含めて、その試合に勝てるような、勝つために大事な選手になりたいなっていうふうに思ってます。

 

ーー浦和学院での最後の夏は、悔しい思いもあったと思うんですけど。大学野球でこう達成したいことみたいなのは?

東洋に入って、あのリーグ優勝して、日本一っていうのが1番の目標であるんで。 この熾烈の高い中で勝って、そういったいい景色が見られればなとそれを目標に頑張っています。

  

ーー高校時代一番学んだことっていうのは、どういうことですか?

1年生から出させてもらって甲子園に行くためっていうのを、すごい考えさせられた3 年間だったんで、なかなか結果出なかったですけど、甲子園を1つの目標に、キャプテンも、やらせていただいてすごい勉強させていただいたところかなって思います。  


ーー上級生がやりやすい環境を作ってくれたりしてんですか?

1 年生が出たり、ミスをした時に、切り替えろとか、すごく優しく自分たちがやりやすいような声がけをしてくださるので。すごいやりやすい雰囲気できてるかなっていうふうに思います。  


ーー私生活では?

グランドでも練習でのミスだったりっていうのは、しっかり厳しく見てもらえますしフォローも。 


ーー寮も同じですか?

同部屋は同期です。  


ーー憧れの選手は?

牧選手だったり、で、バッティング打ったら、やっぱり鈴木誠也選手が1番の目標です。 


ーー自分たちのバットで勝利に貢献できたっていう思いを改めて、どうですか?

素直になんか嬉しかったですね。やっとチームに貢献できたなっていうふうに思いました。  


ーー起用は上位が多いですよね。その分期待も大きいのかなと思いますけど。

井上監督にも練習後に直接素振りをみてもらったりとか、そういうこともしてもらっているんで。そのしっかり指導を自分の形で成長していければいいなと思ってます。全体練習終わって、そのあとみんな各自練習するんですけど、その時に、西田って呼ばれて監督の横で素振りをするっていうことが最近あって。


ーー期待されているんですね。

まあ、はい。期待に応えられればなと思います。


♢石澤順平

ーーピッチングを振り返って

序盤ちょっと不安定な立ち上がりだったんですけど、だんだん体も動いてきて、後半はすごくイメージを掴んだというか。


ーー実際に投げてみて手ごたえがあった球は

投げたのは8回9回に投げたんですけど、左バッターのカットボールが手応えがありました。


ーー完投を意識して?

特に意識してないですけど、次の回を抑えるために、話しあってました。


ーーなかなか勝ちがつかなかった前半戦で、自分なりに修正したところは?

国学院の時は、なかなかいいピッチングができなくて馬庭に助けてもらったんですけど。そっから修正したのは、左側をもう少し意識して、今日はいい感じに投げられました。


ーー具体的には?

左手じゃなくて、左肩で壁を作る感じですかね。


ーー完封したのは初めてですか?

高校で1回、大学に入ってからは初めてです。


ーー初めての完封で勝利を掴んだのはどういう思いですか?

嬉しいです。初勝利なので完封できたのは嬉しかったです。


ーー最後にマウンドに立っている時はどういう気持ちでしたか?

できれば完封がいいなと思ってたんですけど、勝てればいいかなと思って、点を取られてもいいから打たせて取ろうと思いました。満塁ホームランを打たれても2点差で勝てるので、打たせて取ろうと思って投げてました。


ーー今日意識していたところは

今日は間を意識して投げました。投げる間を長く持ったり短く持ったりっていうのを一番意識しました。牽制もたくさん入れて、バッターが気が散るようにしました。


ーー気が散るようなっていうところは、アドバイスというか何かきっかけがありましたか?

ピッチャーコーチの乾さんが夏場ずっと言っていて、でも実際自分は試合になっちゃうと、もうバッターしか見えなくなってしまったりしていたので、前回大坪さんが間を意識して、ピッチングしたので、自分も今日意識して投げました。


ーー球速の最速は?

147kmです。


ーーカットボールはいつ習得しましたか?

カットボールは高校の時から持っていました。


ーーこの夏、もっと仕上げてみたいな?

春にカットボールを打たれることが多かったので、夏はあんまり使っていなくて、ブルペンでは投げるんですけど、試合では使っていなくて、この秋からちょっと使い始めました。


ーー同じ学年の馬庭投手が初勝利したりとか、あと大坪くんも素晴らしいピッチングをされたと思いますけど、そういうところは刺激になったりとかありましたか?

刺激になりますね。青学戦もあと少しで完封だったんですけど、打たれてしまって。大坪さんに先越されたので、今日は負けないように頑張ろうと思って投げました。


ーー監督が下級生が頑張ってるのは実は4年生がいい雰囲気を作っているのではと言っていましたが、どうですか?

ベンチとかでも野手が率先して盛り上げていたりとかありますし、大坪さんもベンチに来るたびに声をかけてくれてるので引っ張ってくれていると思います。


ーーこれからも完投、完封していきたいという気持ちはありますか?

そうですね。0点で抑えれば負けることはないので、目指したいです。