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2026.10.28
陸上競技

[陸上競技]昨年19位から10位へ躍進 シード権獲得ならずも、富士山で8位入賞へ/第44回全日本大学女子駅伝

第44回全日本大学女子駅伝

10月25日 宮城県仙台市


第10位 東洋大 2:07'18


1区 藤重桃子 21'25 (5位通過 区間5位)

2区 佐川空 13'27 (9位通過 区間13位)

3区 松木七光 19'21 (8位通過 区間9位)

4区 倉科りょう 16'07 (10位通過 区間4位)

5区 住野友理 31'02 (11位通過 区間11位)

6区 合田安伽梨 25'56 (10位通過 区間8位)


 小雨が降りしきる中、号砲とともに幕を開けた全日本大学女子駅伝。関東女子駅伝と同じメンバーで臨んだ東洋大は、序盤からシード権争いを繰り広げた。メンバー全員が全力を尽くし、シード権まであと一歩の10位でゴールした。


 関東女子駅伝に続いて1区に抜擢(ばってき)された藤重桃子(スポ1=市立船橋)は、距離が延びることや全国の強豪が集う舞台に不安を感じながらも、「どんな展開になってもとにかく前に付いて行く」と前向きな気持ちでスタートラインに立った。2km付近で1度ペースが落ち着いてから、尻上がりにペースが上がるというレース展開にも「比較的リズムに乗りやすかった」と振り返る。区間5位という好順位で同期の佐川空(栄1=東北)へとたすきをつないだ。

1区5位と健闘した藤重

 2区を任された佐川は、地元・仙台の声援を背に杜の都の地を駆け抜けた。最短区間でもある2区は、各校のスピード自慢たちが集い、1区の流れを切らさない攻めた走りが求められる区間だ。自己ベストを更新した日体大記録会以降、疲労が抜け切らず、調子は万全ではなかったという。それでも「1秒でも速く」という想いで必死に腕を振り、9位で3区の松木七光(食4=北海道栄)にたすきを託した。

地元・仙台の地を駆け抜けた佐川から松木へたすきリレー

 昨年に続き、前半のエース区間である3区を任された松木は、前を走る玉川大に追いつくと並走を展開。前半はやや突っ込んだペースで入ったが、後半もペースを落とすことなく粘り強い走りを見せる。順位をシード圏内である8位に押し上げて、4区の倉科りょう(社1=茨城キリスト教学園)へ笑顔でたすきリレー。目標としていた区間8位にあと4秒届かなかったが、「去年よりはやり切った」と充実した表情を見せた。

3区・松木から4区・倉科へ笑顔のたすきリレー

 「どんな区間を任されても頑張りたい」と意気込んで臨んだ4区の倉科。松木から「いけるよ」と背中を押され、自信を持って走り出した。前を追いながら序盤から積極的な攻めた走りを見せ、区間4位の好走を披露。ラストの叩き合いでは惜しくも先着を許したものの、シード権が狙える10位で5区・住野友理(食4=斐太)へたすきを渡した。関東女子駅伝から状態を上げ、設定タイムを上回る走りを見せた倉科。今大会で得た手応えを胸に、富士山女子駅伝へ向かっていく。

倉科からエースの住野へたすきリレー

 2年連続のエース区間・5区での起用となった住野は、「気持ちで負けずに走る」という言葉の通り前半から出し惜しみせずに前を追う。しかし、後半ペースを保つことができず、11位でアンカーの合田安伽梨(スポ1=旭川龍谷)へたすきリレー。シード権が見える位置でたすきを受け取っただけに、他大学のエースたちとの力の差を痛感し、「力不足だった」と唇をかんだ。


 アンカーを任された合田は、前半の上りにも怯むことなく力強い走りを見せる。見通しのよいコースの特徴を生かし、前を走る選手めがけてペースを刻み、1つ順位を押し上げた。ゴールで待ち受ける同期の藤重と佐川の姿が見えると「もうゴールだ!」と最後の力を振り絞り、10位でフィニッシュ。「とにかくたすきをゴールまで運べてよかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

アンカーを全うした合田

 目標である8位入賞、シード権獲得には惜しくも届かなかったが、昨年の19位から大きくジャンプアップし、チームとしての成長を確実に実感するレースとなった。今シーズン最後の駅伝となる富士山女子駅伝では、再び8位入賞を狙う。有終の美を飾れるよう、今大会で得た収穫と悔しさを糧に、チーム一丸となって向かっていく。

出走した6人


TEXT=佐藤結芽、PHOTO=窪内彩乃、佐藤結芽


◇藤重桃子

ーーレースを振り返って

まず個人としてはしっかり自分の今の力は出し切れたし、役割を果たせたのかなと思います。チームとしては1回シード権争いをしていた部分もあったので、そこは悔しい部分もあります。


ーーご自身の役割はどんなところだったと思いますか?  

シード圏内でたすきを渡すことを考えていたので、しっかり自分の順位で渡したかったのがあります。  


ーーレースプランは

どんな展開になってもとにかく前に付いて行く感じで、迷わず積極的に力借りながら走るという感じでした。  


ーー調子はいかがでしたか?

関東(女子駅伝)は正直練習が積めていない状態だったので、関東が終わってからの3週間はしっかり練習も積めたし、状態も上がっていたので、そういった部分では自信を持って臨むことができました。  


ーーどのようなレース展開でしたか?

1回2kmあたりでペースが落ち着いて、そこからまたどんどん上げていくというレースだったので、比較的リズムに乗りやすくて、あまりペース変動は気にしないようにしながら周りのリズムにしっかり乗って走れたかなと思います。  


ーー目標としていたタイムや順位は

21分30秒以内で、区間一桁を目標にしていました。


ーー関東女子駅伝に続いて、1区での起用となりましたが

関東と同じ1区といえどやっぱり距離も伸びたし、周りのレベルもまたさらにレベルが高い選手が集まった区間だったので、そういった部分では緊張したし、すごく不安な部分もありました。  


ーー同期の佐川選手へたすきを渡した時の心境は

練習ずっと一緒だったので、頑張ってほしいなと思いながら渡しました。  


ーー今後に向けて

関東と全日本で1区を走らせてもらって、すごくいい経験させてもらったので、また富士山(女子駅伝)こそは8位入賞というところを目指して、もう一段階個人としてもチームとしても力をつけていけたらなと思います。

 

◇佐川空

ーーレースを振り返って

地元で走れるのですごくレース前は楽しみで、先輩たちとも一緒に走れて同級生とも走れるので、とりあえず楽しもうと気持ちで走りました。結果は個人的には良くなかったんですけど、次につながる攻めたレースになったかなと思います。 


ーーレースプランは

1区の藤重が作ってきた流れをそのまま3区の七光さんに渡せるように、攻めた走りをしようと思っていました。  


ーー調子はいかがでしたか?

1回日体大記録会で自己ベストを出してから、そこからがなかなか上手く上がらなくて、疲労もあまり抜け切っていない状態だったので、あまりいいとは言えなかったんですけど、とりあえず自分の今の中でのベストを出そうと思っていました。


ーーどのようなレース展開でしたか?

藤重がいい順位で来てくれて、前に筑波大がいたのでまずはそこに付いて、ハイペースになっても自分で粘る走りにしようかなと。  


ーー目標としていたタイムや順位は

目標は13分10秒ぐらいを狙っていたんですけど、18秒近くを落としてしまって、そこは富士山に向けて反省するところかなと思ってます。


ーー地元、仙台での出走となりましたが

地元というだけあって同級生だったり、高校の後輩や中学校の顧問の先生や家族も応援に来てくれて、沿道にいる人たちが全員知ってる人たちばかりで、本当にうれしくてすごく楽しいレースでした。  


ーー同期の藤重選手からたすきをもらった時の心境は

藤重がいい順位で持ってきてくれたので、本当に『ありがとう』という気持ちと、このまま『よし、やるぞ』という感覚で走ろうと思いました。


ーー最後は複数の選手と競った中での松木選手とのたすきリレーとなりましたが

後ろからやっぱり強い大学の選手が来て、すごくしんどかったんですけど、なんとか1秒でも速く差が広がらないようにと思って、七光さんにいい形で渡せるようにと頑張って走りました。  


ーー最短距離の区間での起用についてはいかがですか?

1区の流れを切らさないような走りが、攻めた走りができないといけない区間だと思うので、今のやれる範囲ではできたかなと思います。  


ーー今後に向けて

今後はまずは富士山があるので、しっかり自分の見直すべきところをもう1回見直して、あとはまた仙台に来年帰ってきて、もっといい走りを地元の人たちに見せられるように頑張りたいと思います。 

 

◇松木七光

ーーレースを振り返って

空ちゃんが結構前と近い位置でたすきを持ってきてくれて、その前の玉川さんと途中まで一緒に行くことができました。でも、やっぱり玉川さんがちょっと前にいたのでパッと追いついて、そこから結構追いつかれた玉川さんも焦ってパッて上げちゃった感じもあって、1キロ目の入りが5秒ぐらい速くなってしまって、その分後半きつくなってしまった部分もありました。去年より満足の走りはできたんですけど、やっぱりあと5秒ぐらい、5.8キロで5秒ぐらいはもうちょっと速く走りたかったなというのがあります。  


ーーレースプランは

レースプランはたすきをもらった場所にもよるので、あまり考えてはいなかったんですけど、去年アップしてからの待ち時間が多くて前半動かなかったという失敗があったのでアップの開始時間を遅くして去年と同じ失敗をしないようにしたおかげで、最初はしっかりと入ることができて後半もラストを上がることができたのでよかったなと思います。


ーー目標としていたタイムや順位は

目標としていたタイムはかなり上のタイムを目標としていたので全然達成できなかったんですけど、区間順位は8位を目標にしてて、結果は9位で8位まであと4秒だったので、さっき言った通り5.8キロであと5秒あれば、5秒って結構大事なので、後半がまた変わってきて順位もちょっとずつ変わってきたのかなというのもあります。


ーー昨年に続いての3区起用となりましたが

やっぱり同じ区間3区は前半のエース区間みたいな、準エース区間になっていて大事な区間というのは自分でも分かっていて、速い選手も集まってる中でシード圏内ぐらいで争いしてる中でたすきをもらったので、緊張というか大丈夫かなみたいなのもあったんですけど、付き添いの方たちが笑顔というか緊張をほぐしてくれたりもして、去年よりやり切ったというふうに思える走りができたかなと思います。


ーー佐川選手からたすきをもらった時の心境は

本当にシード権が見えるくらいの位置だったので、やっぱり1秒でも削り出そうというふうに、『ラストラスト』と声かけてそれに応える走りをしてくれたので、本当に自分もこの勢いというのを切らさないように頑張ろうという思いで走り始めました。  


ーー倉科選手へのたすきリレーでは、笑顔が見られましたが

たすき渡しは笑顔でするのが自分は得意で、スポーツ東洋さんも結構写真とか撮ってもらえてて、今年2人でいい写真撮ってもらおうねと言って話してたので、ちゃんと笑顔で渡せてりょうちゃんも笑顔で受け取って走り出してくれたので、すごい良いたすき渡しできたかなと思います。  


ーー今後に向けて

残るところあと1回の駅伝で、都道府県が1月にあるんですけど、大学駅伝は残るところ富士山の1回になるので、そこで最後悔いの残らないような走りをして、走る区間はまだ分からなくて何とも言えないんですけど、自分が納得できて最後大学駅伝やり切ったと思えるような走りができるように、ここからあと2ヶ月頑張って行こうというのと、来月の末に日本大記録会があるので、そこで最後5000mで自己ベスト出して4年間終われたらいいなと思います。 


◇倉科りょう

ーーレースを振り返って

今回はら関東の時にチームに全然貢献できなかったので、とにかく1つでも1秒でも速く走ることを考えて走りました。レースプランとしては、最初から攻めた走りをして後半粘れたらいいなと思っていたので、それはできたかなと思うのでよかったです。


ーー調子はいかがでしたか?

関東の時よりもいろいろ体の調整とかもできていて、調子がいい状態で臨めたと思います。


ーー雨の中でのレースとなりましたが

雨はあまり嫌いじゃないので良かったです。


ーーどのようなレース展開でしたか?

(松木選手が)前が見える位置で持ってきてくれたのと、後ろの選手との差もほとんどない状態だったので、競りながら一緒に前を追っていくことができて、すごくいい状況で走れたと思います。


ーー目標としていたタイムや順位は

個人としては設定していたタイムよりも速く走れました。本当は順位を上げたかったんですけど、順位を落としてしまったので、そこは悔しさもあります。ただ、個人としては良くて、チームの目標は8位入賞だったので、そこには届かなかったのは悔しいです。


ーー関東女子駅伝から一転、短い距離の区間での起用となりましたが

どんな区間を任せてもらっても頑張りたいなとは思っていて、関東のときは長い距離であまりいい走りができなくて、今回は4.8kmで走ったことがある距離だったので、関東の時よりは自信を持って走れたかなと思います。


ーー松木選手からたすきをもらった時の心境は

七光先輩はいつも練習でも引っ張ってくれて、本当に尊敬する先輩なので、最初すごく緊張してたんですけど、七光先輩から『いけるよ』と言って背中を押してもらえたことで、自信を持って走り出すことができました。


ーーラストスパートではデッドヒートとなりましたが

今回、自分は七光先輩からもらって、次に待っているのが友理先輩だったので、本当に先輩の力を借りて走っていくことができました。ラスト競り負けてしまったんですけど、とにかく先輩に早く渡すことを考えて走りました。


ーー自信を持ってたすきを渡せた?

 友理先輩は自分の目標とする先輩で、やっぱり速いし尊敬する先輩なので、自信を持って渡せました。


ーー今後に向けて

富士山女子駅伝もチームの目標は8位入賞なので、そこに向けてみんなでさらに質を上げて頑張りたいです。


◇住野友理

ーーレースを振り返って

すごく1区からいい流れで持ってきてくれて、4区までの時点ですぐ前が見える、シード権が見える状態で渡してくれたので、私もそのシード権をめがけて頑張って走ったんですけど、やっぱり他大学との力の差をすごい痛感して、力不足だったなとみんなにちょっと申し訳ない気持ちです。


ーー調子はいかがでしたか?

だいぶ関東からは上がってきていて状態は良かったんですけど、なんだろう。やっぱり他大学と比べると全然力不足でした。  


ーーどのようなレース展開でしたか?

前が見えてるので、前を追って出し惜しみせずに突っ込んで入ったんですけど、後半落ちてしまって。そこが課題です。 


ーー目標としていたタイムや順位は

区間一桁で走ることと、あと15秒くらい速く走るのが目標だったんですけど、3分20秒で押して走りたかったんですけど、後半落ちてしまった部分が大きくて、そこで押し切れなかったのが順位との差だったなと思います。  


ーー昨年に続き、エース区間である5区での起用となりましたが

去年も不安はあったし強い選手がいることは分かってたんですけど、もうここまで来たら自信持って、気持ちで負けずに走ることを心がけて頑張りました。  


ーー倉科選手からたすきをもらった時の心境は

やっぱりみんなシード権見えるところで待ってきてくれて、もう本当にみんなが頑張ってきてくれたので、私も頑張ろうという気持ちでした。


ーーシード権を争う順位でのレースとなりましたが

本当はシード権まで上げたかったですが、少しでも次の走者の安伽梨ちゃんがいい位置で走れるようにという気持ちで走れました。  


ーー今後に向けて

残るは富士山女子駅伝になるので、まずは8位に絶対入るという気持ちで、あと2ヶ月で他大学のエースとも競り合えるような、自信を持って競り合えるような力をつけたいです。


◇合田安伽梨

ーーレースを振り返って

シード権獲得はできなかったんですけど、チーム全体として順位は去年に比べてかなり上げられたので、そこはすごくよかったなと思います。 


ーー調子はいかがでしたか?

(練習は)順調に割と積めていて、あとは自分の力どれだけ出せるかみたいな感じでした。


ーーどのようなレース展開でしたか?

前半2kmが結構上りだったので、もう怖がらずに攻めて行くっていうプランで、あとどれだけ粘れるかだったので、もうとにかく自分のペース刻みながらしっかり走りました。


ーー目標としていたタイムや順位は

目標としてた個人のタイムとしては、あと10秒から15秒ぐらい足りなかったんですけど、25分45秒を目標にしてたので。そこには届かなかったんですけど、区間順位として8位だったので一応シード権の中では走れました。それでもやっぱり悔しさはすごく残るし、ラスト1人もうちょっと前からスパートかけれたら抜けたので、すごく悔しさはあります。  


ーー前後に選手がいて、シード権争いをしてる中でたすきでたすきを受け取ることになりましたが

周りに人がいた分ペースも作りやすかったし、前が結構見えるコースでもあるので、少しでも前に前に行きたいと思いながら走りました。なんとか8位まで行きたかったという気持ちはあります。  


ーーラスト勝負で勝ち切れないという課題を口にされることが多かったですが、その中でアンカーに起用という部分ではいかがでしたか?  

関東では3kmで一番短い区間からの今回長い区間だったので、どんな感じなのか結構不安でいっぱいだったんですけど、先輩からも楽しんで走りなと言われたので、もうとにかく楽しむという思いで走りました。  


ーー住野選手からたすきをもらった時の心境は

シード権争いぐらいの順位で来てたので、もうラスト1つでも順位上げるぞという思いで受け取りました。  


ーーゴール前で佐川選手と藤重選手が待っていたと思いますが、それが見えた時はどんなお気持ちでしたか?  

『もうゴールだ!』と思って、とにかくたすきをゴールまで運べてよかったなと思いました。


ーー今後に向けて

まだ富士山も残っているので、しっかり富士山と来年のシード権に向けて、しっかりここからまたギアを上げて練習積んでいきたいと思います。