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2016.01.14
コラム

第495回 判定 執筆者・伊藤拓巳

 こんにちは。東洋大学スポーツ新聞編集部、副編集長の伊藤拓巳です。本日も「スポトウ」のWEBサイトにお越しいただき、誠にありがとうございます。

 この3年間、硬式野球、相撲、卓球の取材を担当させていただきました。最後の1年間は相撲班のチーフ、副編集長も務めさせていただき、充実した日々を過ごしてまいりました。そういった日常があと2週間で終わってしまうとは。時の流れは残酷ですね。私たち3年生は今月末をもって引退となります。たくさんの先輩方に囲まれた、あの狭くて汚い(今は綺麗な?)部室にお邪魔したのがつい昨日のように感じるのに。

 

 さて、前置きが長くなりましたが本題へと移りましょう。最後の情報発信となるこの記事に託したテーマは「判定はいかに」。それではいきましょう!「アウト!セーフ!よよいのよい!!」。

 

 「3年間を振り返ってみて、どうでしたか」。そう聞かれた場合、私はこう答えるでしょう。「楽しかった!」。スポトウの活動を行うに当たってプレッシャーというものは全く感じませんでした。辛さを感じたこともありませんでした。

 それは自分で選んだ道だから。所詮大学生のサークルです。好き勝手やっていいものではありませんが、ある程度自由がありました。試合を観戦するだけではなく、実際に起きたことを自分たちなりに表現できる。その魅力に惹かれて、ここまで活動してきました。もちろん、大変なことだってありました。最善だと思い導き出した答えが間違っていたり、練っていた構想が崩れ、思い通りにならないことも。しかし、そんなことは当たり前だと思っていました。取材をして報酬をいただいている記者やライターさんとは全く違います。仕事として向き合っている大人たちに比べ、私たちは明らかに劣っています。必ずしも正解にたどり着けるはずがありません。

 じゃあどうすればいいのか。全力で楽しめばいいのです。全力で取り組んで、苦しんで、最後にそれなりの結果が出ればいいのです。ちょっと無責任かもしれませんが、それが一番だと思っています。自分にとって「最高の出来栄えだ!」と思ったことも他人から見れば「そうでもない」ことって多々ありますよね。評価というものは人それぞれです。「本当にこれで良かったのか」。そんなことは周囲に聞いてみてください。

 3年間で書き上げた記事の数は「40」、写真の撮影者として名前が載ったものも含めると私が携わった記事は「107」でした。この数は一番ではないです。私よりも取材に出向いて、記事を書きに書きまくった人がいますからね。それでも、私にとっては誇れる数字です。これだけ頑張ったのかと。数だけじゃなくて内容にもこだわったつもりなので、少し自慢したくなりますね。この活動において自分は一体何を残せたのか。その判定は記事をご覧になっていただいた読者の方々と、背中を見ていたであろう後輩たちにゆだねたいと思います。

 

 最後になりましたが、東洋大学スポーツ新聞編集部の活動にご理解、ご協力をいただいた方々にお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。皆様の応援があったからこそ、私たちの活動が成り立っているのだと身に染みて感じました。

 読者の皆様にとってこの1年間のスポトウはいかがだったでしょうか?新聞や記事に対して「すばらしい!」と称賛してくださる方もいれば、「全然物足りないな」といった感想をお持ちになった方もいらっしゃることでしょう。正直言ってまだまだだと私自身は感じております。しかし、それでいいと思います。のびしろがある方が楽しいですからね。今後は私も一読者としてスポトウの発展を見守りたいと思います。外野から野次を飛ばすのが今から楽しみです(笑)これからも変わらぬご支援をよろしくお願いします。