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平成28年度東都大学野球春季1部リーグ戦・専大2回戦
4月6日(水) 神宮球場
東洋大4-9専大
津田はバント安打も含め2安打と存在感を示した
「7番セカンド津田」のアナウンスが響き渡ると先発メンバーとして、初めて試合前のスコアボードに名が刻まれた。前日は相手先発投手が下手投げだったため、球の出所が見えやすい左打ちの宝楽(営3=PL学園)が先発出場。開幕戦の先発出場を逃していた。それだけに「出たいと思っていた」という先発での起用に、十分な結果で応えて見せた。
二回、1点を返しなおも無死一、二塁で打席が訪れる。前日の無死満塁に続いて好機での打席。指揮官からは犠打のサインが送られる。初球が外れ続く2球目に上手く勢いを殺し、三塁線ギリギリに転がすと、相手捕手は捕球せずに打球が切れるのを待った。しかし、津田が「ラッキーでした」と言うように、切れることなくラインの内側でピタリと止まり、これが公式戦初安打に。続く二打席目はしっかりと相手投手を分析してから臨んだ。「昨日見た感じだと、カーブでストライクを取っていたが今日は真っ直ぐが主体」と相手バッテリーが配球を変えてきていることに気づいていた。「点差が広がっていたこともあって、そのストレートを狙っていた」という言葉通り、しぶとく二塁手の左側を破りこの日2本目の安打を記録。高橋監督も「バントも良かったし、ヒットも出た。よくやってくれたよ」と手放しで喜んだ。
津田は新人離れした落ち着いたプレーでチームを盛り立てたが、序盤の失点が響き勝ち点奪取はならなかった。「(専大の高橋投手は)明日も投げてくると思うのでそれを打ち崩せるようにしたい」という頼もしい1年生の一打がチームを勝利へ導く。
■コメント
・津田(総1=浦和学院)
(初スタメンは)自分でもスタメンで出たいと思っていたのでよかった。バントはラッキーでした。(無死満塁から後続が倒れた)あそこで打っていれば展開も変わったと思う。点を取りきれなかったことが明日への課題だと思います。相手の先発投手は昨日見た感じだと、カーブでストライクを取っていたので、それを打ち崩さないといけないと思っていた。でも今日は真っ直ぐが主体だった。2打席目は点差が広がっていたこともあって、そのストレートを狙っていてそれが来てくれたのでよかった。(専大の高橋投手は)明日も投げてくると思うのでそれを打ち崩せるようにしたい。
TEXT、PHOTO=菅野晋太郎