スポトウ｜東洋大学スポーツ新聞編集部

平成28年度東都大学準硬式野球春季２部リーグ戦・法大Ⅱ１回戦

４月15日（金）　新座市総合運動公園野球場

東洋大２－９法大Ⅱ

（イニングスコア）

（東洋大）

割石（社２＝越谷南）、中村（ラ３＝青森）―多田（ラ２＝高松西）

今季は一塁手として打撃に専念する佐藤弘

多田の攻守両面の成長が必要不可欠だ

　法大Ⅱとの初戦は大敗に終わった。９失点の大半に失策が絡み、守備面での課題を大きく残す一戦となった。

　ここまで２試合で失策１の守備陣が崩壊した。内外野ともに精彩を欠きミスを連発。先日好投した割石を支えることができない。この悪い流れを打撃にも引きずり、走者が出ても併殺で潰えるという悪循環が最後まで収まることは無かった。「メンタルの弱さが出た」と佐藤弘（法３＝星陵）が振り返るように、昇格してきたばかりの相手に終始圧倒された。

　「野手が守りきってあげられなかった」と悔しさをにじませたのは多田だ。この試合では相手の足を使ってかき回す戦術に苦しんだ。打撃でも好機で併殺を喫するなど、攻守で課題が出た。ただ、今季スタメンの座をつかむと、いきなり５番・捕手という大役を任されている。昨年までマスクを被った佐藤弘は、今季は得意の打撃を生かすため４番・一塁として起用されている。その佐藤弘も、後輩の多田には「もっともっと頑張って欲しい」と期待を寄せる。

　佐藤弘と多田。捕手としての師弟関係でありながら、クリーンアップとして打撃の中核を担う二人の活躍が今季を左右する。特に多田の成長が１部昇格への重要な要素であることは間違いない。「練習の成果を無駄にしないように」。新正捕手は佐藤弘の背中を追いかけながら、一流の捕手への階段を上っている最中だ。

■コメント

・佐藤弘（法３＝星陵）

こうやって結果を残せなかったということは自分に対して甘かった練習があったし、大事な場面でのミスが目立ったのでメンタルの弱さが出た。（４番へのこだわりは）調子は良くないが、良くない中でどういうバッティングをしたら打線がつながるかであったり、ケースに応じてどういうバッティングをしたらチームが盛り上がるか。それを意識した“つなぐ４番”としてやらせてもらっている。（試合後のミーティングでは）やってきたことを出せなかった悔しさを次の試合で必ず勝って第３戦へという感じ。（次戦、今後へ向けて）捕手の多田にもっともっと頑張って欲しい。次までにもっと捕手を鍛えて、必ず１部に昇格して、硬式につながりたい。

・多田（ラ２＝高松西）

粘り強く投げた投手に対して野手が守りきってあげられなかったのが敗因。ミスが続いたときにはタイムを取って投手とのコミュニケーションを多くした。（足への警戒は）もともと法大Ⅱが青学大と試合をしていたときに走ってくるチームだというのは分かっていた。その分走ることに対して過剰に意識して力んだ。（打撃に関して）前は弘士さん（佐藤弘）で、後ろも信頼できる打者なので、自分は一打席一打席つなぐという気持ちで打席に入っている。（次戦に向けて）土日の練習で気持ちを入れ直して次の試合に勝てるようにしたい。春休みに優勝して１部昇格するために練習をしてきた。練習の成果を無駄にしないように一つ一つの試合に集中したい。

TEXT／PHOTO＝當麻彰紘