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第90回関東大学サッカーリーグ戦 2部リーグ(前期)
第3節 4月16日(土) 駒沢オリンピック公園総合陸上競技場
東洋大0-1東農大
<警告>
86分 勝野
<出場メンバー>
▽GK
伊藤俊祐(国3=柏U-18)
▽DF
白石直毅(国3=前橋育英)
浦上仁騎(国2=大宮Y)
飯島樹生(国4=流経大柏)
徳市寛人(国4=東福岡)83分→DF水落敬(国4=埼玉栄)
▽MF
田中舟汰郎(国4=横浜FC・Y)88分→FW宮野直也(国3=西武台)
坂元達裕(社2=前橋育英)
高橋宏季(国2=FC東京U-18)83分→FW小堀将人(国3=八千代)
勝野瑛(国2=浦和Y)
▽FW
仙頭啓矢(国4=京都橘)
佐藤仁紀(国4=武南)
正確なクロスで決定機を演出した田中
飯島の積極的なオーバーラップが起点となった
開幕から試練が続く。昇格組の東農大を相手にゲームを終始支配するも決めきれず。79分にカウンターからワンチャンスをものにされ、またも勝利はお預けとなった。
歯車がかみ合わない。古川監督が「敗戦に値するゲーム内容ではなかった」と振り返るように、この日も主導権は東洋大にあったが、結果として現れなかった。後半は左サイドを軸に相手ゴールを脅かすが、シュート精度に欠いた。田中も「前の選手の連携は悪くない」とするが、同時に「詰めの甘さが出た」。田中とともに左サイドで躍動した飯島も「最後のクオリティ」を課題として挙げた。相手が昇格組だったこともあり、決定力不足による敗戦がチームに与える影響も大きい。田中も「最後の仕止めるところ、そこが精度上げていかないと」と軌道修正の必要性を語った。
開幕から3戦して失った勝ち点は8。ここ2年はわずかの勝ち点差で昇格を逃しているだけに、この成績がシーズンの最後に響くことも考えられる。内容に結果が伴わないだけに、もどかしさも増幅する。その中で、「必要以上に自信を失ったり下を向いたりせずに」戦うことを古川監督はイレブンに求める。「勝利ということをきっかけに流れは変わっていくと思う」。この現状を打破するためには、勝利こそが最大の特効薬だ。
■コメント
・古川監督
試合前から想定していたようなイメージ通りのゲーム展開には持っていけた。その中でなかなか枠をとらえきれなかったりであるとか、ゴールを先に取れなかったということだと思う。ただ、そこで失点というのは与えてはいけない。敗戦に値するゲーム内容ではなかったが、現実として敗れてしまったということであったり3戦して勝ちが無いということは真摯に受け止めて、自信を失わずにやっていきたい。(課題は)しっかりゲームを支配できるように持っていくことが最初。チャンスを作って決めきるということと、後ろの方はそんなに崩されて失点をしているということは無いので、セットプレーやPKやカウンターというのをいかにマネジメントして失点を与えないことやゲームを作っていくことをできるかどうか。勝利ということをきっかけに流れは変わっていくと思うが、最初の一つを生み出すにはパワーが必要。必要以上に自信を失ったり下を向いたりせずに、また目先のトレーニングや目先の1試合を拾っていきたい。
・田中舟汰郎(国4=横浜FC・Y)
取れるところで取れなくて、最後の精度を欠いて相手に一瞬の隙でやられてしまった。詰めの甘さが出たと思う。(決定力不足が出てしまった)自分たちが早く点を取ることでもう少し楽になると思う。そういうところで前の選手に責任がある。(今年の新たな前線の連携は)前の選手の連携は悪くない。最後の仕止めるところ、そこの精度上げていかないと。点を取らないと焦れてきてしまうのはわかるので、そこは前の選手が仕上げのところをやっていきたい。(次戦へ向けて)もう負けられない。前期は全勝するくらいの気持ちでやらないと、どんどん悪い方向に行ってしまうので、4年生中心に盛り上げていきたい。
・飯島樹生(国4=流経大柏)
主導権を握っていて勝ち切れなかったのは課題。守備も焦れずにやろうとは言っていたがそこで失点してしまったのは自分たちの弱さ。最後のクオリティだったり質っていうのをもう少し突き詰めていけば得点につながる思う。(次節へ向けて)チーム一丸となって勝ちにいきたい。
[次節試合予定]
第90回関東大学サッカーリーグ戦 2部リーグ(前期)
第4節 4月23日(土) 対明学大 ゼットエーオリプリスタジアムにて 11:30キックオフ
TEXT=當麻彰紘 PHOTO=横山恵美、藤井圭