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2016.04.28
コラム

第509回 やりたいこと2 執筆者・木谷加奈子

 私は目立つことがあまり得意ではありません。大勢を率いて引っ張っていくタイプでもなく、社交的でもなく、アイデアマンでもありません。しかし私は、今年度の東洋大学スポーツ新聞編集部の編集長になりました。ちょうど2年前、スポーツ東洋に来たときには、想像もしていなかった今に自分でもすごく驚いています。


 そんな私が自ら手を挙げて編集長をやらせてもらったのは、どうしてもやりたいことがあったからです。それは〝恩返し〟をすること。

 スポーツ東洋の部員になって2年、私は多くことを経験をさせてもらいました。取材をすること、記事を書くこと、新聞を作ること。そして、このサークルに入っていなかったら出会えなかった方も、数え切れないほどいます。この経験・出会いによって生まれる楽しさや喜びを味わう瞬間は、入部して良かったと一番思う瞬間です。

 そして、2年生の後半くらいからは、自分が味わわせてもらったような楽しさや喜びを、部員のみんなはもちろん、スポーツ東洋のおかげで出会えた全ての人に、何らかの形でお返しをしたいと思うようになりました。部員のみんなには私と同じ気持ちを味わう環境を、選手のみなさんには取材されて良かったと思えるような記事を、スポーツ東洋に関わる全ての人には感謝の気持ちを。この恩返しの機会をたくさん持てるのはやはり編集長だと感じて、目立ちたがりでもリーダータイプでもない私が立候補をしたのです。


 タイトルの『やりたいこと2』。これは前回のコラムの続編という意味です。自分が楽しまなきゃ始まらないという思いは変わらないので、今までと同じように自分が創りたいものは自分で創っていきます。でもそれに加えて、恩返しもしていく。この二つのやりたいことを、スポーツ東洋にいられるあと8ヵ月でやり遂げたいと思います。「スポトウに入って良かった」と最後の最後まで思い続け、誇りを持って引退できるように。