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第65回関東大学バスケットボール選手権大会
4月30日(土) 東農大世田谷キャンパス
東洋大133-69上智大
27|1Q|19
32|2Q|8
38|3Q|17
36|4Q|25
スターティングメンバー
2 山口健大(済4=桐光学園)
11 中村晃太郎(済4=幕張総合)
29 岩淵俊也(済3=新潟商)
33 平孝介(済3=東海大菅生)
88 山本大貴(済4=市立船橋)
プレーや応援でもチームを引っ張る新主将山本
福井は積極的に攻める姿勢を見せた
村上飛は大学初戦にしてチームに貢献した
関東大学バスケットボール選手権大会が開催された。新チームで挑んだ初戦は上智大戦。先制点を許したが、持ち味のディフェンスを生かして64点の大差で勝利した。試合に慣れるために多数の選手が出場し、中でも積極的に挑む新戦力の姿が見られた。
1Qから主力の山本主将や山口、中村が選出。試合開始4分で山口がけがを負い、戦線を離脱した。「出だし悪かった」と多くの選手が試合をふり返るようになかなかリードを奪うことができない。1Qで相手に3回のフリースローのチャンスを与えてしまい、逆転はしたものの格下相手に点差は8点に留まった。しかし向かえた2Qでは邊瑛(済3=市川)は相手からファールを受けても果敢に攻め、得点のチャンスを広げた。目(さっか)監督も「渡邊が良かった。あいつが今日は頑張ってくれた」と称える。
完全に東洋大の流れになった後半は上智大との差をさらに広げ、50点以上のリードを奪った。大学初の試合となった福井(済1=日大山形)や村上飛(済1=正徳深谷)が存在感を放つ。監督から「シュートにいくときは強くいけ」と指示を受けた福井はボールを手にすると、相手のディフェンスに突っ込みシュートへつなげていく。村上飛はシューターとして一目置かれる選手で今試合でもスリーポイントを次々と決めた。監督が「4年生がベンチでも声を出しているので、みんな頑張ってくれている」と話すように主将の山本を筆頭にベンチからは声援が響いた。最後まで攻め続け、大差で勝利をつかんだ。
試合開始早々に主力の山口が欠けるアクシデントがあったが、「ベンチのメンバーが頑張ってくれた」と山本が言うように新たな戦力の活躍が見受けられた。次戦は昨年同じ2部リーグで戦い、1部昇格を果たした早大。リーグ戦では2戦とも30点以上離され、大敗を喫しており強敵だ。しかし、勝てばトーナメントで東洋大史上最高順位が狙える。今試合の反省を元に持ち味のディフェンスを生かし、白星を勝ち取っていきたいところだ。
◾︎コメント
・目(さっか)監督
出だしはぼーっとしていたけど、それぞれの仕事をよくやってくれた。(選手の入れ替わりが激しかったが)次戦の相手の早大を考えたときに、スタートがフルで出場はできないので。今、チームのメンバーが全員いいので誰を使っても遜色がない。今日、ゲームに慣れさせようと思ってたくさん起用した。バックアップのメンバーの渡邊が良かった。あいつが今日は頑張ってくれた。(新チームの初公式戦となったが)ディフェンスを今やり直しているので、みんなできるようになってきた。体も作ってきたので、当たりも強くなっていた。ただ途中で気が抜けていた。点差が開くと休んでしまう選手がいたのでそれは駄目だね。(4年生が主に声を出していたが)4年生がチームを引っ張れと言っているので。4年生がベンチでも声を出しているので、みんな頑張ってくれている。(次戦に向けて)対策はいろいろしてきた。早大のために練習してきたので、死ぬ気で頑張る。上手くいけば、勝ち切れるかもしれない。やはり強い相手だけど頑張る。
・山本主将(済4=市立船橋)
出だし悪かった。明日の早大を意識すると、今日みたいな出だしでは、勢いを持っていかれてしまう。(新体制での初陣となったが)自分個人としてはあまり良くなかった。ベンチから出てきたメンバーがシュートをよく決めてくれた。(主将から見た今季のチームは)途中山口がけがをしてアクシデントはあったが、あまり影響されずにスタートのメンバーよりかはベンチのメンバーが頑張ってくれた。(次は去年勝てなかった早大だが)勝てばトーナメントでこの先、上の順位が狙える。山場だけど、今まで練習でやってきたディフェンスを意識すれば勝てる相手だと思う。勝ちにいきたい。
・中村(済4=幕張総合)
練習から試合の出だしを注意していたが、今日の試合は悪い形で入ってしまった。上智大は4部のチームで実力差があったから、内容が悪くてもあの点差まで持って行けて勝てた。次の早大戦では改善しないと、ゲームが決まってしまうと思う。次を勝てばベスト8が狙えるので早大戦は山。激しく当たるチームなので、ボール運びとかをミスしてしまうと相手の流れになってしまう。相手に流れに乗らせないように、ボール運びからしっかりしなければならない。リバウンドやルーズボールなど泥臭いプレーもしっかりやりたい。(次戦で期待の選手は)塚原。最上級生になって、ディフェンスとか頑張ってやってくれている。出場したときに、どれだけ彼の持ち味のスリーポイントを決めてくれると、チームの助けになる。
・福井(済1=日大山形)
出だしが悪くて相手に点を取られてしまったが、2Qからディフェンスを頑張っていい感じにつなげられた。(勝因は)ディフェンスで相手にプレッシャーをかけ続けたこと。(課題は)出だしが悪い。明日は強い相手なので出だしが悪いと一気にやられてしまう。明日の相手は強くて、速いし体の当たりも強いので、ディフェンスからしっかりして存在感を出していきたい。(監督からは)シュートに行くときは強く行けと言われた。明日は相手も強いので、それに臆することなく頑張っていきたい。
・村上飛(済1=正智深谷)
点差が離れたところで出場して緊張はしたが、終盤は緊張も無くなって自分のプレーができた。(個人として)入りは調子が悪かったが、明日の早大戦に出たら、もっと決めていきたい。(自分の強みは)スリーポイントと早いドライブ。あとはディフェンスが強み。(早大戦へ向けて)もし出たら自分のできることを精一杯やって、勝利に貢献したい。
TEXT=福山知晃 PHOTO=髙橋雪乃、岩下碧