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秩父杯第64回関東大学アイスホッケー選手権大会
４月23日（土） 東伏見ダイドードリンコアイスアリーナ
東洋大５―２早大
[ゴール（アシスト）]
６:45 中澤（柴田、阿部）
９:38 阿部（柴田、中澤）
12:05 出口（柴田、人里）
16:18 石橋（田中、坂本）
23:06 人里（坂井）
得点を決めハイタッチをする選手
素早いスティックさばきを見せるＦＷ古川誠
得点を決めチームに勢いづけたＦＷ出口
早大との３位決定戦。序盤で積み上げた５得点が味方となり、関東選手権大会を３位で締めくくった。
ゴールの連続だった。１ピリでは圧倒的な強さで早大を追い詰めた東洋大。最初にＦＷ中澤（社４＝軽井沢）がゴールにパックを放り込むと同じセットのＦＷ阿部（社２＝白樺学園）もあとに続き得点を追加。後半にはＦＷ出口（社２＝駒大苫小牧）が見事なコースでゴールを決め、１年生のＦＷ石橋（社１＝駒大苫小牧）も続いた。１ピリを４―０でリードし迎えた２ピリでもＦＷ人里主将（社４＝白樺学園）がキーパーの隙をつき５得点目を決め、完全な優勢に立った。３ピリでは早大の巻き返しに遭い２点を献上するも得点は並ぶことはなく５―２で早大に勝利した。
３位という順位については「満足できる結果ではないし、僕たちが目指している優勝っていう部分にはまだ遠い」と表情を曇らせたＦＷ人里主将。しかし「合宿で強化してきたことをいろんな面で出せたし、全体的に良かった」と関東選手権を振り返る。合宿で強化したというシステムは、パスのつながりやアシストの面において顕著に成果が見られた。今回の試合では人里自身も気に病んでいたペナルティの多さが軽減され、秋リーグにつながるいい形の勝利で関東選手権を締めくくった。
３冠の夢は春という季節に虚しくも散ってしまった。しかしながら着実に成長を見せた春でもあった。関東選手権で優勝を掴み取った中大との準決勝の試合ではＰＳまで持ち込む接戦を繰り広げ、互角の戦いを見せた。また第３、４セットにも活躍の光る選手が増え、心強いプレーをしてくれた。王者に張り合えるのは東洋大しかいない。秋に向け、強い東洋復活に向けて歩き出す。
■コメント
・山口コーチ
１ピリに３点入れられたのは大きかった。シンプルにいこうという話はしていたので、守りはシンプルで、攻めに入ったら色々なバリエーションを使って練習している。2ピリが終わった後に油断するなという話はしたが、やはりどこかで点差に安心してしまったところがあり守りが緩んで２失点してしまった。（大会を振り返って）去年のインカレで悔しさを味わっているので、その悔しさを晴らしたい気持ちでやっていた。準決勝の中大戦では初めてリードした試合をして、勝てるのに勝ち切れなかったっていうのはまた考えなきゃいけない。（今後は）負けている時勝っている時のプレーの質だったりを教え込んで、技術面とか戦術などはある程度頭に入っているので、あとは精神的な部分を強化していきたい。
・内山コーチ
３位決定戦ということでモチベーションが難しい試合だったと思うが選手がしっかり戦ってくれた。最後の方まで５－０っていういい試合だったと思う。（関東選手権は）優勝を目指していて、準決勝で中央に負けてしまったけれど、チームのホッケー的にはいい形でプレーできていたので良かったんじゃないかなと。でもやっぱり負けたというところで何か足りない、選手が一番分かっていると思う。良かったのは攻めも守りもできていたところ、でも最後の２失点はいらなかったとので気の緩みも含め成長してもらいたい。（３位という結果は）最後いい形で終われたので秋につながると思う。選手は悔しいと思うのでその気持ちで秋に臨んでもらいたい。ホッケーもそうですけど、人間的に成長していけば選手としても成長できるはず。まずは学生として両立を頑張ってほしい。
・ＦＷ人里主将（社４＝白樺学園）
（試合を振り返って）良かったと思う。合宿でやってきたことはいろんな面で出せたと思うので、反省しなきゃいけない部分もあるが、良かった。（今日はペナルティが少ない印象でしたが）反則で毎試合流れとか崩れていたので、僕自身もそうですけど、みんなに気をつけてやろうってことは言っていた。全然満足できる結果ではないし、僕たちが目指している優勝ってゆう部分にはまだ全然遠いので、しばらく試合とか期間空きますけど、修正しなきゃいけないところしっかり修正して、秋リーグとインカレ勝てるようにやらないといけない。（秋リーグに向けて）Dゾーンでの守りは強化しないといけないし、今日も2失点してしまったけれど、毎試合無失点っていうくらい良い守りができたらどこにでも勝てると思う。毎試合やってきて、どんどんチームもポジティブになっているし、ひとつひとついい方向に進んでいると思う。
ＴＥＸＴ＝玉置彩華 PHOTO=坂口こよみ、千葉優人
