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リオデジャネイロオリンピック日本代表選手壮行会
5月16日(月) 東洋大学白山キャンパス キャンパスプラザ
1000人を超える学生が五輪代表選手にエールを送った
リオ五輪へ意気込む選手と監督
日本代表の選手たち(左から、松永、萩野、内田)
リオデジャネイロ(以下、リオ)五輪代表壮行会が、大勢の学生を集め白山キャンパスで行われた。
陸上部からは松永(工4=横浜)が競歩の代表に選ばれ、東洋大は2大会連続で競歩の選手を輩出することとなった。「100%以上の力を出したい」と意気込み、世界での活躍を誓う。
水泳部創部初の五輪代表選手となった萩野(文4=作新学院)と内田(営4=関東学園大附)は、2度目のオリンピックとなる。萩野は昨年度のけがをバネに、金メダルに向けて一直線に進みだした。リオ五輪を競泳人生の集大成と位置づけている内田は、「メダルを狙い、いい経験をしたい」と語った。
現地時間の8月12日に競歩が、8月6日から13日に競泳が開催される。
■コメント
・竹村学長
リオデジャネイロオリンピック出場おめでとうございます。心よりお祝い申し上げたいと思います。このオリンピック出場の影には本当に並大抵でない精進と鍛錬があったと思います。そのことにも深く敬意を称したいと思います。オリンピックは4年に一度ということで特別な大会です。それだけにプレッシャーも大変大きいものがあると思いますけど、国のためとか東洋大学のためとか考えずに、とにかく最高の舞台で最高の自分を表現するということだけを考えて頑張っていただきたいと思います。リオデジャネイロはちょうどこの地球の裏側で時差は12時間ということで、だんだん慣らしていくんだと思いますけれども、コンディションの調整ということは大変重要だと思います。ぜひ体調に留意されて、最高のコンディションで試合に臨んでいただきたいと思います。いつも申すことでありますけれども、創設者の井上円了先生は古今東西の哲学を学んで、活動主義に柄杓しました。「活動は天の理なり、勇進、勇ましく進む。勇進は天の意なり。奮闘は天の名なり」と言われています。ぜひみなさんオリンピックで勇進奮闘されて、頑張っていただきたいと思います。応援しています。
・酒井監督
競歩の選手は駅伝の選手と一緒に合宿生活をし、一緒に朝練習、本練習も行っている。2大会連続、現役の選手で競歩でオリンピック出場をすることができた。ただ出場するだけでなく、今回のリオ五輪に関しては勝負できるようにこれから調整していきたい。松永は8月12日に試合で、日本時間は翌日の13日。眠い時間になりますが、応援のほどよろしくお願いします。また長距離以外の陸上の発表は来月の日本選手権後。今、長距離のOBで北島(H18年度工卒=安川電機)と石川(H13年度済卒=Honda)が男子マラソンの代表に決まっている。同じようにOBでもトラック、そして現役もトラックそして短距離。桐生(法3=洛南)やジュリアン(ラ2=東野)を含めて代表を狙っていきたい。(壮行会を終えての心境)やはり五輪に選ばれるということはこれだけ注目されるということ。まずは一つ一つが経験だと思う。レースに関しては初めての五輪となるがしっかりとしたコンディショニング調整が重要になってくるのでその準備をして戦っていきたい。能美大会を終えても体調や調子に問題はないので予定している調整ができている。五輪に関しては関東インカレを終えてからじっくりやっていきたいと考えており、今のところは順調に来ている。
・平井監督
(壮行会を終えての心境)自分の所属の大学の職員、教員の方々とか、授業を履修してくれている学生も来てくれた。この応援の力を選手がパフォーマンスに変えられるように、しっかり指導していきたいと思う。みなさん大変温かくて感激している。(ジャパンオープンに向けて)選手たちは2次合宿で結構きつい練習をして、先週末も疲労困ぱいに近い状態だった。ジャパンオープンは今週末に控えていて、短い調整期間だがなんとか体力を回復してもらっていい記録で泳いでもらいたい。練習はしっかりできている。いい状態ではないが、いいトレーニングはできていると思う。(オリンピックから帰国後、どんな報告がしたいか)私はナショナルチームのヘッドコーチ、監督でもあるので、なかなか今日みたいな機会がないと自分の所属、しかも学生だけというのになかなかフォーカスできない。ナショナルチーム全体ももちろんだが、萩野、内田にいい成績を出してもらって、萩野は金メダルを取って、内田にもメダルに届くように頑張ってもらいたい。胸を張って報告してほしい。
・内田(営4=関東学園大附)
(壮行会を終えての心境)たくさんの方に集まっていただいて、現地で頑張る力をたくさんもらえた。今日来てくれた方々のためにも、みんなで頑張りたい。本番はまだ2ヵ月以上も先だが、この応援を力に変えていきたい。(これまでの学生生活を振り返って)春学期のテスト期間に試合があることが多くて、たくさんの先生方にご理解をいただいた。頑張って勉強したかなと思う。(ジャパンオープンに向けて)2次合宿で、久しぶりにすごくきついトレーニングをしたが、それが今週末のジャパンオープンにつながってくると思うので、上手く疲労を抜きつついい記録を狙いたい。(オリンピックから帰国後、どんな報告がしたいか)世界で戦ってメダルを狙っていいレースして帰ってきていい報告ができるようにしっかり頑張っていきたい。(横断幕で印象的な言葉は)ミキティーって書いてあるが、親しみを持ってもらえているのかなってうれしい。応援してくれいる声が多いので頑張っていきたい。(今回のオリンピックが競技生活の集大成となるがこれまでの水泳人生を振り返って)今までの水泳人生は意外と順調だったと思うが、世界の舞台でちゃんと戦ったことがあまりないので、今回のリオは集大成として世界と戦っていい経験をして終わりにしたいと思う。
・萩野(文4=作新学院)
(壮行会を終えての心境)東洋大学でこのようにしていただいて、もうすぐ現地に出発してきつい練習もあると思うが、これを乗り切れるためのパワーをいただいた。実際に壮行会をしていただくことで、大学の応援も直に感じることができるし、実際には話したことのない学生でも、同じ大学の学生たちが応援してくれていることを直に感じられるいい機会になった。(これまでの学生生活を振り返って)大変なこともいろいろあったけど、身になることが非常に多くて、先生にもいろいろご指導していただいた。同じ授業を履修している友達にも助けてもらったし、そのおかげで僕は4年生になれたと思っている。(ジャパンオープンに向けて)きついトレーニングをしている最中なので、練習を積みながらのジャパンオープンになると思うが、その中でもしっかり課題を持って取り組んでいきたい。先につながるレースをしなければいけないと思うので、課題を明確に持ってやりたい。(オリンピックから帰国後、どんな報告がしたいか)もちろん狙っているものは、一番いい色のメダルなので、それを持って心の底から笑顔の状態でみなさんに報告できるように頑張りたい。(横断幕で印象的な言葉は)同じ作新学院出身ですっていうメッセージがあって、作新民がこんなところにもいたのかと驚いた。東洋大学だけじゃなくて、母校の中学、高校の生徒や卒業生だったり、いろいろな方から応援していただいているなと感じたので、そういった方たちにもいい報告ができるようにしたい。(北島康介選手が引退して、日本水泳界を引っ張っていく選手として意識の変化はあるか)今まで一緒に練習をしていきた北島さんが引退して、すごく寂しいが、オリンピックに向けてすでにきついトレーニングなど準備が始まっている。引っ張っていくというよりは、自分は自分のやるべきことに集中して、誰がとかではなくチーム一丸となって頑張っていきたい。
・松永(工4=横浜)
リオデジャネイロでは100%以上の力を出さなければ、メダルはおろか入賞もできない。ただ、今100%以上の力を出せる自信はあるので、しっかり一つ一つ前を捕らえていって一つでも上の順位を目指して頑張りたいと思う。(壮行会を終えての心境)これだけの人数の人に来ていただいて嬉しいし、応援してくださる方も多くいるっていうのも実感したのでそれに対して恩返しできる結果を残したい。これだけを多くの人の前で話すことはあまりないので緊張した。(水泳の二人とは)普段はキャンパスも違うし、活動場所も違うのであまりしゃべることはないが、お互いの結果とかは見ているので、そういうとこで刺激し合っていけたらいいと思う。(関東インカレでは)もちろん3連覇。競歩ブロックとしては表彰台独占を去年はあと一歩のところでできなかったので、自分が引っ張っていって3人で表彰台に上りたい。リオ五輪もあるので無理せず確実に優勝のみを狙っていきたい。
TEXT=菊池美玖 PHOTO=畑中祥江、吉谷あかり