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2016.05.21
水泳

[水泳]ジャパンオープン開幕 萩野、菊池、三好が表彰台へ

ジャパンオープン2016

5月20日(金)~22日(日) 東京辰巳国際水泳場

(1日目・予選)

◆女子200mバタフライ

6組

1着 中野 2'12"49

→全体5位で決勝進出

2着 藪 2'12"58

→全体8位で決勝進出

◆男子200mバタフライ

5組

2着 三好 1'58"72

→全体7位で決勝進出

7着 松田 2'01"83

7組

5着 牧田 2'00"12

◆女子200m自由形

6組

3着 露内 2'01"34

→全体8位で決勝進出

7組

4着 宮本 2'00"91

→全体7位で決勝進出

10着 岩本 2'06"92

◆男子200m自由形

6組

6着 天井 1'49"37

→全体12位でB決勝進出

8組

1着 萩野 1'47"85

→全体3位で決勝進出

◆女子100m背泳ぎ

4組

9着 渡邊 1'04"62

5組

7着 今井 1'03"20

◆男子100m背泳ぎ

6組

7着 小鶴 57"41

◆女子100m平泳ぎ

4組

9着 三田村 1'12"58

5組

1着 青木 1'08"40

→全体4位で決勝進出

8着 江口 1’11”19

6組

3着 金指 1'08"55

→全体6位で決勝進出

◆男子100m平泳ぎ

6組

10着 上田 1'03"90

7組

1着 毛利 1'01"66

→全体10位でB決勝進出

山口 DNS

(1日目・B決勝)

◆男子200m自由形

1着 天井 1'48"62


◆男子100m平泳ぎ

3着 毛利 1'01"68


(1日目・タイム決勝)

◆女子800m自由形

2位 菊池 8'39"82

16位 濱田 8'52"40

32位 渡邊 9'14"82


◆男子1500m自由形

22位 山本 15'45"62


(1日目・決勝)

◆女子200mバタフライ

4位 中野 2'11"04

7位 藪 2'12"01


◆男子200mバタフライ

3位 三好 1'57"54


◆女子200m自由形

6位 宮本 2'00"77

7位 露内 2'01"99


◆男子200m自由形

1位 萩野 1'46"43


◆女子100m平泳ぎ

5位 金指 1'08"13

6位 青木 1'08"26


※決勝はOP参加の外国人選手を除く、日本人選手のみの順位を掲載しています。


日本人トップでゴールした萩野


菊池はタイムに納得はいかないものの新しいレース展開を生み出した


表彰台に上った三好(右)は今年注目の選手


気持ちを新たにジャパンオープンを迎えた金指


 激闘の日本選手権から1か月、ジャパンオープンが開幕した。男子200㍍自由形では萩野(JAPAN)が日本人選手トップでゴール。女子800m自由形では菊池(営3=作新学院)が、男子200mバタフライでは三好(営3=八幡浜)がそれぞれ表彰台に上がった。

中間のスローペースが結果に響いた。男子200m自由形決勝、萩野の隣は昨年のカザン世界水泳男子100㍍自由形で、銀メダルを獲得したキャメロン(オーストラリア)。ラストスパートをかけるも、僅かに及ばず、キャメロンを刺すことができなかった。萩野はこのレースで“世界との壁”を見つけた。「0.02秒の差は、50mから150mにできた」と反省し、そこで世界の選手にいかについていくかが五輪でのカギとなる。

 女子800m自由形に出場した菊池は、2位でフィニッシュ。以前は最初から力を出し、逃げ切る泳ぎをしていた。しかし今日は、「後半のラップを落とさないように気を付けて泳いだ」と戦略を明かす。新たなレースパターンを作り出し、インカレ優勝に向け大舞台で手ごたえをつかんだ。

 日本選手権から好調を維持している三好は、男子200㍍バタフライで3位入賞を果たす。日本選手権でも同種目で決勝進出を果たしたが、100㍍バタフライでは準決勝敗退。短い距離を重点的に練習していただけに、悔しさは大きかった。雪辱を果たす時がきた。「100㍍バタフライでも表彰台に上りたい」。その声からはまっすぐな意思が伝わってくる。

 さらに、「もう1回頑張ろうという気持ちで」と、髪をばっさりと切り女子100㍍平泳ぎ決勝に登場したのが、金指(営4=日大藤沢)だ。目標の1分6秒台に届かず、涙をのんだ日本選手権から気持ちを入れ替えた。その姿には、最高学年としての気合いを感じる。数々の好成績を残した金指は、間違いなく今年のインカレで女子総合優勝のキーマンとなる。

 2日目は男女ともに400m個人メドレーが行われる。男子は萩野、女子は好調を維持している大橋(国3=草津東)の泳ぎに注目だ。さらに、内田(JAPAN)の今大会初のレースにも視線が集まる。今大会は萩野と内田が日本代表からの出場となるが、同じチームということに変わりはない。選手全員で戦い抜き、高みへと向かう。

■コメント

・萩野(JAPAN)

最後勝ちきれなかったので残念。中間落としすぎたかなという感じがある。全体的にスローペースだった。ラストの0.02秒という差は真ん中の50㍍から150㍍にかけて生まれた差だと思う。あそこで勝ちきれないと世界で勝負にならない。キャメロン選手とも泳げたので非常によい経験になった。今日の泳ぎは足だけで泳いでしまった感覚がある。足と手を上手く使い、最後の50㍍でちょうど力を使い切るようなレース展開にしたい。勝負にこだわってきて、最後でキャメロン選手を刺したと思ったのでそこが世界の壁。キャメロン選手は100㍍では1位の選手なので、一緒に泳げたことは幸せなこと。

・金指(営4=日大藤沢)

先月の選手権に比べたら、泳ぎも気持ちも入らなかった。選手権が終わった後に、水泳が辛くて、泳ぎたくない気持ちがあったが、インカレもあるので、もう1回頑張ろうという気持ちで髪を切った。今は前向きな気持ちで、インカレまであと3か月しかないので、もう一度いちからやれることをしっかりやりたい。平泳ぎの100㍍、200㍍も表彰台にのり、東洋の総合優勝に貢献できたらなと思う。

・菊池(営3=作新学院)

タイム的にはベストでもないのでまだまだだが、自分のペースで泳げるようになってきた。バタフライを捨てたわけではないが、今回は自由形だけに出場するので、自由形を中心に練習をしてきた。日本選手権では競って泳いで自分の泳ぎができなかったが、今日はまた違った雰囲気で気が楽に泳げた。レース展開は後半を意識し、いつもみたいに後半焦ってラップを落とさないように気を付けた。いつもは最初にいくだけいき、疲れるだけだったが、新しいレースパターンを作れた。いつもは長距離と短距離で分かれて練習をしていたが、今はチーム全員で練習をしている。チーム力が上がってきたと思う。インカレで優勝することがチームにとっても自分にとっても1番。ひとつでも多く表彰台に上れるように仕上げていきたい。

・三好(営3=八幡浜)

今回はいけるかなと思った。前半を攻めつつ楽に泳いだ。150㍍手前くらいで、これはいけると確信した。表彰台は狙っていた。次は100㍍バタフライでも表彰台にのぼりたい。


TEXT=菊池美玖 PHOTO=吉谷あかり、半田真里菜

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