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2016.05.24
水泳

[水泳]ジャパンオープン最終日 萩野、内田が表彰台!リオへ、インカレへ夏が始まる

ジャパンオープン2016

5月20日(金)~22日(日) 東京辰巳国際水泳場


(3日目・予選)

◆女子200m個人メドレー

3組

3着 露内 2'16"99

9着 小野寺 2'20"92

5組

2着 大橋 2'13"90

→全体4位で決勝進出


◆男子200m個人メドレー

7組

1着 萩野 1'59"39

→全体1位で決勝進出

6着 若林 2'05"04

8組

9着 松田 2'05"33


◆女子50m背泳ぎ

5組

6着 渡邊 29"57

→全体14位でB決勝進出

8着 今井 29"67

→全体20位、同着のためスイムオフ※


※スイムオフ 2着 今井 29"32


◆男子50m背泳ぎ

5組

3着 小鶴 26"83

6組

6着 中村 26"72


◆女子50m自由形

5組

2着 内田 25"68

→全体4位で決勝進出

4着 岩本 26"28

→全体15位でB決勝進出

6組

6着 遠山 26"51

→全体18位でB決勝進出


◆女子100mバタフライ

6組

3着 藪 1'00"64

→全体10位でB決勝進出

4着 中野 1'00"79

→全体15位でB決勝進出

5着 片山 1'01"56


◆男子100mバタフライ

7組

4着 三好 53'60

→全体10位でB決勝進出


◆女子200m平泳ぎ

3組

2着 金指 2'28"48

→全体9位でB決勝進出

6着 江口 2'31"56

5組

3着 青木 2'27"59

→全体5位で決勝進出


◆男子200m平泳ぎ

8組

2着 毛利 2'12"07

→全体5位で決勝進出

DNS上田

DNS 山口


(3日目・B決勝)

◆女子50m背泳ぎ

7着 渡邊 29"85


◆女子50m自由形

5着 岩本 26"38

6着 遠山 26"46


◆女子100mバタフライ

2着 藪 1'00"25

8着 中野 1'01"04


◆男子100mバタフライ

5着 三好 53"76


◆女子200m平泳ぎ

8着 金指 2'30"78


(3日目・決勝)


◆女子200m個人メドレー

5位 大橋 2'13"78


◆男子200m個人メドレー

1位 萩野 1'56"13


◆女子50m自由形

1位 内田 25"25


◆女子200m平泳ぎ

7位 青木 2'27"74


◆男子200m平泳ぎ

7位 毛利 2'12"45


※OP参加の外国人選手を除く、日本人選手のみの順位を掲載しています。


萩野は3冠を達成した


50m自由形で優勝した内田

大橋は好調を維持している

ジャパンオープン初の決勝進出を果たした毛利

競泳競技代表“トビウオジャパン”

 ジャパンオープン最終日、リオデジャネイロ(以下、リオ)五輪日本代表の萩野(JAPAN)と内田(JAPAN)の活躍を筆頭に、その他3名の選手が決勝レースにコマを進めた。

 まさに、リオ五輪副キャプテンの貫禄を見せつけた。男子200m個人メドレーで優勝した萩野は、2位の瀬戸(JAPAN)を2秒以上突き放す圧巻の泳ぎだった。「世界と戦うことの喜びを噛みしめることができた」と大会を総括し、リオに向けてこれから最終調整に入る。

  頭角を現してきた大橋(国3=草津東)は女子200m個人メドレーにおいて、背泳ぎまで全体3位で折り返す。苦手な平泳ぎで順位を7位まで下げたが、ラストの自由形でスパートをかけ、5位でフィニッシュした。日本選手権を終え、再び気持ちを高められるかという不安を、上手くやる気に切り替えた。そこにはかつて、メンタルに左右されやすいと言われていた大橋はもういない。インカレでは、女子総合優勝にむけて、露内(文3=京都外大西)と一緒に女子個人メドレーを引っ張る。

  コンスタントに決勝進出を決めるようになったのが毛利(営3=金沢)だ。男子200m平泳ぎ決勝、2分10秒台というベストを狙っていながら、予選よりタイムを落としてしまったことは課題点。「経験値を上げることを今年のひとつの目標にしている」と語るように、日本選手権、ジャパンオープンでは平泳ぎ100m、200mの両種目とも、決勝の舞台を経験した。「大きな大会で決勝に残るのは今年が初めて」。これからの成長から目が離せない選手だ。

  大会終了後には、リオ五輪水泳日本代表の壮行会が行われた。競泳チーム(トビウオジャパン)のスローガンである「エスペランサ」はポルトガル語で「希望」。被災地へ希望を与え、2020年の東京五輪に出場する若い選手に希望を与えるという意味がある。萩野は、「初日の男子400m個人メドレーで金メダルを獲得して、チームに勢いをつける」と闘志を燃やした。内田は自由形スプリンターとして、リレーで必要不可欠な存在となる。東洋大水泳部から初めての五輪出場に、今年の夏は大注目だ。


 今大会は、B決勝、決勝、表彰台を初めて経験した選手が多数みられ、チームとしてのレベルが上がったことが、顕著にみられた。主将である萩野が、新体制発足時に掲げていたのは「強くて優しいチーム」。チームメイトを思いやる優しさが、強さに変わるチームにしたい。インカレまで残り約100日の戦いが始まった。


■コメント

・萩野(JAPAN)

 予選よりは特にバタフライがよく泳げた。リオ五輪の200m個人メドレーは、フェルプス選手、ロクテ選手が確実にアメリカ代表になる。その2人にチャレンジすること、そして勝つこと。とても楽しみだ。ジャパンオープンは、3種目しっかりと挑むことができた。200m自由形では、(キャメロン選手と)競っていたのに負けてしまった。しかし、このレースで世界と戦うことの喜びをかみしめることができた。リオ五輪で勝つためには心技体の心が充実しないといけない。その心を鍛えるためには、ひび幸せを感じながら生きるということが大事だと分かった。人間の悪いところだが、1度痛い目に合わないとわからないことがある。昨年の泳げない時期の経験から、今泳げるこの環境を幸せに思う。絶対勝つという強い気持ちを持って五輪に臨みたい。

・大橋(国3=草津東)

 予選よりタイムが良かったと思ったらそうでもなかった。後半で抜かれてしまうレース展開だということが、みんなに分かられているため、平泳ぎを強化したい。日本選手権、ジャパンオープンと、大きい大会が2つ続いたので、気持ちがあがらないのではという不安があった。しかし、レース前に「よし、行くぞ!」という気持ちに持って行けたことは今大会で良かったところ。1年生も入り、インカレに向けてにぎやかになってきた。個人メドレーでは、同じ種目の露内と一緒に総合優勝を狙える順位をとりたい。

 ・毛利(営3=金沢)

 予選の方が、余力を持って泳ぐことができた。2分10秒台を狙っていたが、及ばなかった。日本選手権やジャパンオープンなどの大きな大会で、決勝に残ったことは今年が初めて。経験値を上げるということを今年のひとつの目標としているので、その点ではよかった。今はクラブで練習しているが、東洋大のチームメイトは会うと声をかけてくれて明るい雰囲気ではある。100m200mの平泳ぎどちらにも力をいるので、自己ベストを出せるようにしていきたい。


TEXT=菊池美玖 PHOTO=吉谷あかり、梅山織愛

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