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2016.05.23
ラグビー

[ラグビー]明学大との接戦制す 

2016年度オープン戦

5月22日(日)  明学大グラウンド

○東洋大50{17-19、33-17}36 明学大

東洋大
スコア
明学大
前半
後半
得点
前半
後半


T




G




P




D


17
33

19
17
50
合計
36


 

背番号/ポジション
名前
出身校
学年
1/PR
木田 大雅
國學院栃木

2/HO
岡部 景和
東福岡

3/PR
古舘 康大
盛岡工業

4/LO
葉室 廉
静岡聖光

5/LO
常泉 達
國學院栃木

6/FL
高野 雅義
報徳学園

7/FL
須田 拓真
明和県央

8/No,8
土肥 航
長崎海星

9/SH
内野 晃成
長崎海星

10/SO
村上 晴太
仙台育英

11/WTB
田淵 恵太
昌平

12/CTB
川村 侑也
御所実業

13/CTB
柳井 佑太
荒尾

14/WTB
菊池 優介
國學院栃木

15/FB
尾花 耕平
國學院栃木

 



ムードメーカーの木田がチームを引っ張る


2トライを決めた田淵が次世代エースとして名乗りを上げた


 毎年対戦している明学大戦。前半は一進一退の試合展開だったが、後半に得意のパス回しで相手を突き放し接戦を制した。

 

 課題の立ち上がりを攻められた。前半開始直後、「東洋の立ち上がりの弱さが出た」とPR木田(済4=國學院栃木)が振り返るように、相手は弱点を見逃すことなく攻め立てる。結果、うまくミスを誘い出され3連続トライを決められる。流れが相手に傾いている中、「自分の雰囲気がチームの雰囲気」とムードメーカー役を務める木田をはじめ、選手が次々と声出しを行い東洋らしい雰囲気に持っていく。すると、効果が出たのか立て続けにトライを決め、追い上げを見せる。苦手としていたモール、バックス陣が走って決める“理想的”な攻撃でトライをもぎ取った。トライを3本決められたが、負けじと3本のトライを決め返し勝負の行方は後半戦に移った。

 後半は、打って変わって東洋が押し気味に試合を進める。開始早々から積極的に攻撃を仕掛け、最後は主将・柳井(済4=荒尾)がモールから押し込み逆転トライ。だがその直後に一瞬の隙を突かれ、ボールを奪われるとそのままゴールへ独走される。捕球ミスも重なり再びリードを許す。その後も強いタックルで攻め込まれるもFW陣の必死の守りでピンチを切り抜ける。すると流れは東洋大へ。パスを上手くつないで奪った、田淵(総2=昌平)の2トライや相手のミスにつけ込みリードを広げていく。最後には、今試合機能しているモールでトライを決め、計4本のトライで逆転勝利。「モールに力を入れてきたので、結果出て良かった」と木田は安心した表情を浮かべた。 

 オープン戦も残りわずかとなった。秋のリーグ戦に向けて、しっかりと課題をクリアしていきたいところだ。武器になりつつあるスクラムでオープン戦残り全試合勝利、そして目標の1部昇格を目指す。「チームの雰囲気作りに尽くしたい」。ムードメーカーがチームを1部に導く。

■コメント

・柳井(済4=荒尾)

前半の立ち上がりが良くなかった。ミスの後に立て直せなかった。後半はメンバーも入れ替えてフレッシュになって、その入れ替わったメンバーが上手くプレーしてくれた。試合を通して、バックス陣が良くなかった。練習と試合でアタックの仕方とか雰囲気が違うので、いつも試合の時のようにやっていけるようにしたい。


・木田(済4=國學院栃木)

自分の雰囲気がチームの雰囲気と言われている。ムードメーカーとしてチームが落ち込んでいる時に自分が声出しして雰囲気を高める。自分が落ち込んでいたらチームの雰囲気も落ち込んでしまうから。中大、東海大、國學院大の3校で課題だったことが、立ち上がりで今日の試合のように立ち上がりでトライを決められてしまった。東洋の立ち上がりの弱さが出たと思う。バックスよりフォワード中心に敵陣に行ってそこでモールをフォワード中心に組み立てられたことが良かった。相手より勝っているフォワードで勝負出来て良かった。モールを特に力を入れた。スクラムはシーズン通してうまくいっていたので、モールをフォーカスしてきて今日結果出て良かった。立ち上がりの弱さとミスが出た時のチームの雰囲気作りに尽くしていきたい。

・田淵(総2=昌平)

試合始まる前からの課題であった試合の入りを油断もあって自分たちのミスから崩されてしまい、先週に引き続き苦戦してしまいました。フォワードに助けられた試合だったので、バックスがフォワードを助けられるようにしたい。次の慶大との試合は去年からの成長を見せて、去年よりいい結果で勝ちたいと思います。

TEXT=星川莉那  PHOTO=水野桜