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2016.05.27
準硬式野球

[準硬式野球]打線沈黙で完封負け 勝負は最終戦へ

平成28年度東都大学準硬式野球春季リーグ1部・2部入れ替え戦・帝京大2回戦

5月26日(木) 上柚木公園野球場


東洋大0-1帝京大


(イニングスコア)

2回戦










東洋大










帝京大











(東洋大)

割石(社2=越谷南)、中村(ラ3=青森)、松下(ラ4=西湘)


一人気を吐いた佐藤弘


若原は期待のルーキーだ


第3戦に全てをかける


 前日とは一転、完封負けを喫した。連投となった先発割石が四回に適時二塁打を浴び1点を失う。3投手のリレーで追加点は与えなかったものの、打線が沈黙。佐藤弘(法3=星陵)の2安打のみに抑えられ、連勝での昇格はならなかった。

 プロ注目株に手も足も出なかった。常時140㌔超えの直球を放る相手投手に対し、振り負けないことを心がけ臨んだ。佐藤弘が「速めのピッチャーの方が良い」と適応力を見せチャンスを演出するも得点には結びつかない。終盤、佐藤彰(ラ3=早稲田佐賀)が「打てないなら打てないなりに考えて出塁」することをチームに伝えると、制球が乱れてきた相手投手から四球などで出塁。すぐさま犠打で得点圏に走者を進めるが「噛み合わなかった」。後続にあと一本が出なかった。リーグ戦開幕からこれまで全試合で得点を挙げていたが、好投手に阻まれた。

 収穫材料もある。打線が得点を挙げられない中、投手陣が好投を見せた。先制点を許した後もピンチを背負うが粘りの投球で追加点を許さない。割石、中村、松下の主戦3人で与えた四死球は0。佐藤彰も「ピッチャーは頑張っていた」と評価した。2戦を戦い失点わずか1と安定感を見せている。僅差の戦いが続くだけに、投手力は第3戦でも大事な要素となる。

 チームとしては1ヵ月以上ぶりの敗戦。試合後のミーティングで佐藤彰は「チームが一つにならないと勝てない」と伝えた。泣いても笑っても次の試合で最後となる。今季ここまでの積み上げを最大限に発揮する場だ。佐藤弘も「ここまで来て負けるという文字は自分の野球の中には無い」と気合を見せた。笑って終わるために、全力で第3戦に挑む。


■コメント

・佐藤彰(ラ3=早稲田佐賀)

速いボールに振り負けないようにした。(投手陣の粘りについて)被安打は7だが、それも割石が7じゃないし、3人通して四死球がゼロだったのが良かった。ピッチャーは頑張ってたので、あとは打撃。(終盤の攻撃の采配は)出たら送る。その出ることも、ヒットは弘士(佐藤弘)の2本しか出てないので、みんながヒットを狙うんじゃなくて、打てないなら打てないなりに考えて出塁して、出たらちゃんと送ってやっていこうという感じだった。噛み合わなかったというのと、先頭が出れなかったのが痛かった。(ミーティングでは)相手は1部で、こっちが2部で。ただでさえ実力が上の相手とやるんだから、もっと小さいところから徹底して、チームが一つにならないと勝てないということを話した。(第3戦へ向けて)実力は向こうが上なので、チーム一丸にならないと勝てない。よくキャプテンが言う凡時徹底で、勝ち気を持ってやる。


・佐藤弘(法3=星陵)

前の試合が僅差の試合になって、今日も僅差になるとは思っていた。前の試合もチャンスで一本がなかなかか出なかった。相手のピッチャーも良かったので、それについて行けなかったのが敗因。(六回の守備時の際は)切り替えて、次はあういうこと(ミス)が起きないようにということを内野から外野に伝言ゲームみたいに伝えていった。それを糧にしていい流れにするようにっていう意味で伝えた。その後の守備も良かったので、いい声掛けだったと思う。(全打席出塁だったが)自分はある程度(球速が)速いピッチャーじゃないとタイミングが合わせづらい。タイミングが合わない投手が一番嫌いなので、速めのピッチャーの方が良い。(第3戦へ向けて)ここまで来て負けるという文字は自分の野球の中には無い。野球で負けるというのがおかしいっていうぐらい勝つイメージしかない。勝ちにこだわって、どんなことがあっても勝ちたい。


・若原(社1=九州学院)

ストレートに絞ってたので、ストレートなら打てると思って(打席に)入った。いままでもそういった投手と対戦してきて経験があったので、プラスに考えていた。(佐藤弘からのアドバイス)自分が夏の甲子園に出たときに遊学館と対戦して、そのときのピッチャーが子孫(現創価大)投手だった。そのピッチャーに似てるというアドバイスをもらった。(準硬式野球部に入った経緯は)もともとは高校が終わったら野球はしないつもりで大学に入った。準硬に入ったのは高校の先輩に紹介されたので。(準硬式球への対応は)ボールは違うが基本的なことは一緒。自分の中で変化はあまり無い。(持ち味は)打撃力と、打撃を生かした走力。(第3戦へ向けて)まだ出番があるか分からないが、出番があったら、昨日も今日も得点圏で打たせてもらっているので、次こそは結果を出したい。そのために今日からまた練習したい。


TEXT/PHOTO=當麻彰紘