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2016.05.29
陸上競技

[陸上競技]「出た!」眞柄が鉄紺史上初の1分50秒切り達成!

第94回日本体育大学陸上競技会

5月28日(土)~29日(日) 日本体育大学健志台陸上競技場


男子100m

4組

DNS 長部

11組

DNS 大橋


男子400m

1組

3着 相羽 49"62

3組

1着 四家 49"15


男子800m

11組

1着 増田 1'52"44

3着 本平 2'00"50

DNS 松崎

12組

3着 眞柄 1'49"74 ※東洋大記録

6着 長尾 1'56"65


男子1500m

2組

DNS 松崎

DNS 眞柄


四家はおよそ半年ぶりのレースに挑んだ

中距離エースの力を見せつけた眞柄


 関東インカレ(以下、関カレ)から1週間を経て、日体大競技会に6名の選手が出場した。中でも2日目の男子800mでは眞柄(済3=三条)が東洋大記録を更新。1分4974を叩き出し、日本選手権の参加標準記録を突破した。

 

 「出た!」。眞柄は自身のタイムを確認すると、拳を上げて仲間の元へ戻ってきた。表情は晴れやかだった。1週間前の関カレでは、好調でありながらもまさかの予選落ち。「やらなきゃいけない」と悔しさを晴らすべく、この日は燃えていた。彼の出場した12組には関カレ800m1部覇者の西久保(早大)と同2部覇者の大木(千葉大)がそろうハイレベルな組み合わせ。それでも、「関カレの決勝を見ていても、自分も戦えると思っていた。ビビることもなかった」と前半から果敢に攻めた。「理想の入りができた」という1周目は先頭が作るハイペースに合わせ52秒で通過。2周目からは西久保がトップに立つが必死に食らい付き、最後の直線ではもがくように腕を振ると、電光掲示板が1分50秒を表示する手前でゴール。ついに、東洋大史上初めて1分50秒の壁を打ち破った。中距離部門を指揮する塩田部長もゴール後の眞柄と握手を交わし、「予定通り出してくれた」と称賛。来月行われる日本選手権の参加標準記録も突破し、決勝進出を次なる目標に掲げる。好記録を出せる力は証明できただけに、今度こそ実績を残したいところだ。

 一方、初日の400mには相羽(ラ3=知立東)と四家(法3=西武台千葉)の2名が出場。どちらも後半に課題を示すレースとなったが、二人とも大学ラストシーズンとなる来季へ向けて鍛錬を積んでいる最中だ。

 

 関カレでは見せ場の無かった中距離部門だが、眞柄がその悔しさを力に変えてみせた。来月には個人選手権を控えており、そこではまた関カレで競った選手たちと争うことが予想される。新たな歴史誕生を勢いに、中距離部門は再起を誓う。

 

■コメント

・塩田部長
(出場の意図は)日本選手権の出場締め切り前の最終の記録会なので記録を狙いに。(レースの評価は)眞柄は先週の関カレも調子はいいと思っていたがレースで失敗してしまったので、今回レース展開によっては記録が出るかなと思っていたので。前の組トップの増田は51秒を切れれば日本選手権に出られたので、そこを行かせたかった。調子的には行けると思っていたが、レースが3人しかいなかったのでそこのところが残念。(今後は)眞柄は個人選手権に出るか本人と相談して、あとの選手は個人選手権に切り換えていく。関カレでは全然入賞できていないので、入賞できる力を付けていく。


 ・相羽(ラ3=知立東)

速い選手に付いていくレースになることは分かっていた。前半はいい感じでいけたが、200m~300mで落ちた。後半にできるだけスピードを落とさないことが課題。今は関カレB標準を切ることが目標で、来年のマイルメンバーに選ばれるように頑張りたい。

 

・四家(法3=西武台千葉)
12
月にけがをしてなかなか練習できていなかった。今シーズン初戦でベストに近いタイムで走れるといいかなと思っていた。けがが治ってからスピード練習をした分、300mまではしっかり走れたと思う。しかしラスト100mは少しバテてしまい課題が残るレースだった。次400mを走るのは千葉県選手権大会なので、そこで最低でもベストを出して夏頑張っていきたい。

 

・眞柄(済3=三条)

走る前から早稲田の方が引っ張ってくれるというのを聞いていた。ただ、それにぴったり付いていくのは自分には少し速いと思ったので、(前に)何人か置いてペースに乗っていった。自分の理想の入りができて、600mも80秒くらいで通過した。ラスト200mも(足が)止まることなくいくことができた。50秒切りで自己ベストも出たし、入学した時から新潟県記録を目標にしてきたが、それと同じタイムを出すことができた。あと一歩越すことはできなかったが、今のベストは尽くせたかなと思う。(記録更新の要因は)調子はずっといい感じで来ていた。その中で先週の関カレが全然走れなくて。だからその分を挽回しなきゃいけないという気持ちがあった。やらなきゃいけないという気持ちができた。(同じ組のメンバーは)みんな強かったが、関カレの決勝や準決勝とかを見ていても、ベストの走りができれば自分も戦えると思っていた。ビビることもなかった。(次の目標は)自分はまだ実績がない。まずは来月の個人選手権と日本選手権で決勝に残りたい。


TEXT=伊藤空夢 PHOTO=福山知晃、吉川実里

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