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2016.05.31
空手道

[空手道]昨年越えならずも男女ともに1年生が躍動

第44回関東学生空手道選手権大会

5月29日(日)  和光市総合体育館


[上位進出者]

男子組手の部

東出 4回戦進出

大島 4回戦進出

山田 4回戦進出

吉田 4回戦進出


女子組手の部

古怒田 4回戦進出


古怒田は臆することなく果敢に攻めた


4回戦進出以上の結果を出していきたい東出


山田は4回戦で得点を取れず悔しさが残った


今季2大会目となる関東学生空手道選手権が開幕した。男女合わせて5人が4回戦進出に終わったが、そのうちの4人が1年生。先日行われた団体戦でも1年生が活躍しており、今後に期待ができる結果となった。

 女子は真室(法2=光明学園相模原)や宮坂(法2=日本航空)といった昨年4回戦進出の実力を持つ二人がまさかの初戦敗退。唯一勝ち進んだのは古怒田(法1=御殿場西)だけだった。古怒田は2回戦で中学時代から憧れていた選手との対決に。相手は中学生から全国制覇を果たしており、実力の差は目に見えていた。しかし「逆に吹っ切れて思いっきりやれた」と一本を決め3点を先取し強敵相手に勝利を収めた。これで勢いがついた古怒田だったが4回戦では試合開始早々に点を取られ、反撃に出るも得点を決められず惜しくも敗退。古怒田の活躍に中村主将(法4=日本航空)は「すごく頑張った」と称えた。

 男子は東出(法3=青森北)や1年生3人が4回戦進出を果たした。東出は出だしの悪さを課題に挙げる。1試合目は何とか1点を奪い、続く2回戦では相手のアクシデントにより3回戦へ進む。3回戦で勝利し調子を上げて4回戦に挑んだが、立て続けにポイントを決められ敗北を喫した。序盤から力を発揮できるようにし、4回戦敗退の壁を打破していきたいところだ。ルーキーの山田は1試合目から得意技を決めて難なく4回戦に進んだ。4回戦の相手は強豪校の帝京大で早々に一本を決められてしまう。「相手が強いこともあって自分の動きができなかったのが残念だった」と話すように1点も取れず、力の差を痛感した。

 今大会でシーズン前半の試合は幕を閉じた。昨年と同様に4回戦進出で終わったが、新入生の台頭が見受けられる試合となった。シーズン後半には団体戦も控えている。今回の結果をもとに切磋琢磨し後季の大会に備えていく。


■コメント

・中村主将(法4=日本航空)

情けない試合になってしまった。当たりの弱さがあるので、前に行く意識はあったが上手くいかなかった。(チーム全体は)新入生の古怒田はすごく頑張ったし、男子も結構活躍したのでチーム的には良かった。(古怒田は)1年生というのもあって気負わず挑戦している感じが試合でも出ていた。(次戦に向けて)団体戦になると上位に上がることが難しくなってくるので、これから練習の中でお互いに高め合いながら大きな試合にも備えられるようにしていきたい。

・東出(法3=青森北)

前回の東日本で結果が悪く外されてしまったので、今回いいところを見せようと思っていた。尻上がりタイプなので1試合目はあまり良くなかった。2試合目は相手にハプニングがあった。3試合目から調子も動きもよくなり、4試合目は負けてしまったが気持ちでは負けていなかったと思う。もっといけた気がした。(チームとしては)1年生が頑張ってくれた。これから期待ができる。自分は昨年も1年生のときも4回戦で終わってしまっている。(課題は)スタートダッシュが遅い。最初に強い選手に当たってしまうと出だしが悪いため負けてしまう。また審判を味方につけられるようにしたい。やっぱり国士舘大は強豪校なので審判の見方も変わってしまう。自分を見て審判が強い選手だと思って味方につけられるようにしたい。前季の試合が終わってしまったので後季の団体戦と体重別個人選手、全日本があるので団体ではみんなで力を合わせてやっていきたい。個人戦ではベストを尽くしたい。目指すは優勝。

・古怒田(法1=御殿場西)

ずっと中学時代から憧れていた強い選手に勝てたという奇跡が起きて、自分にとってはすごく衝撃的な出来事だった。それが前進していく活力になったので、4回戦で負けてしまったが、一つ学べたことだと思う。それは必ず自分の力にしていきたい。(憧れの選手は)2回戦で戦った宮原選手(帝京大)。中学の頃から何度も全国制覇している選手なので、雲の上の人だった。戦えたことも誇りに思うし、自分にとっていい刺激になった。実力差は元々わかっていたので、逆に吹っ切れて思いっきりやれたことが良かった。(反省点は)ある意味久しぶりの大会だったので、平常心が保てなかった。2回戦以降は特にあまりいい心の状態ではなかったので、メンタル面が一番の課題。(次戦に向けて)今の自分以下にならないことはもちろんだが、それ以上の求められるような選手になりたい。自分の悔いのない試合をして、必ず次につなげていくようにしていきたい。

・山田(文1=仙台城南)

4回戦で帝京大の強い先輩と当たる予定だったのでそこまでは進もうと思っていた。4回戦までは自分の得意技を出せて、点数を稼げていい動きができた。山場であった4回戦で相手が強いこともあって自分の動きができなかったのが残念だった。(4回戦では)強い相手にいきなり3点取られてしまったので焦ってしまった。筋力不足だったり体がまだ弱いので当たり負けしてしまった。走り込みや筋トレなどの基礎トレーニングをまだ1年生なので今年しっかりやって頑張っていきたい。前季は今大会が大学入って2回目の試合だったので勝ちにそこまでこだわらず、挑戦者という気持ちだったが後季からは経験もできたので勝ちにこだわって試合に臨みたい。


TEXT=福山知晃   PHOTO=横山恵美、松井彩音、福山知晃