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2016.06.21
ラグビー

[ラグビー]立正大に勝利 オープン戦最終戦を白星で飾る

熊谷ラグビー場改修記念イベント

6月19日(土)  慶大グラウンド

○東洋大55{29-17、26-14}31立正大

東洋大
スコア
立正大
前半
後半
得点
前半
後半
T
G


P




D


29
26

1714
55合計
31
背番号/ポジション
名前
出身校
学年
1/PR
藤倉 拓郎
黒沢尻工業
2/HO
岡部 景和
東福岡

3/PR
古舘 康大
盛岡工業

4/LO
川島 卓也
國學院栃木

5/LO
常泉 達
國學院栃木

6/FL
高野 雅義
報徳学園

7/FL
須田 拓真
明和県央
8/No,8
土肥 航
長崎海星

9/SH
内野 晃成
長崎海星

10/SO
尾花 耕平
國學院栃木

11/WTB
田淵 恵太
昌平

12/CTB
古川 拓実
目黒学院

13/CTB
柳井 佑太荒尾
14/WTB
石井 勇輝
日体荏原
15/FB
平原 賢
國學院栃木
        Reserve Member  
16福富 瑞樹同朋
17舘澤 徹士盛岡工業
18小山内 健昌平
19半澤 悠司 仙台育英
20葉室 廉静岡聖光
21楠田 克磨石見智翠館
22村本 和輝 荒尾
23菊池 優介國學院栃木


・選手交代/ポジション変更

後半10分 FL須田→半澤

後半17分 PR古舘→小山内

後半24分 WTB石井→菊池

後半32分 LO常泉→葉室

後半37分 SH内野→楠田

     FB平原→村本

後半38分 PR藤倉→福富

     HO岡部→舘澤

2本のトライを決めた田淵

途中出場ながらも勝利を決定づけ、雄叫びを上げる小山内

昨年の雪辱を果たし、選手たちに笑みがこぼれた


熊谷ラグビー場で行われた立正大とのオープン戦最終戦は55-31で接戦を制し勝利。見事昨年リーグ戦での雪辱を果たし、オープン戦の最後を白星で飾った。

 

 怪我などの影響で主力を欠いて臨んだ試合となった。チーム全体で試合を作り上げていくという今シーズンのスローガン「東洋ファミリー」のもとに、昨年のリーグ戦で敗れた立正大とのオープン戦最終戦に挑んだ。

 前半は両チーム一進一退の攻防が続いた。オープン戦で好調なウィングの田淵(総2=昌平)や、フルバックの平原(総3=國學院栃木)を中心とした攻撃陣が幸先よくトライを決めると、すかさず立正大も反撃するという形で試合が展開していく。その中でも、「今日の試合はバックスに助けられた」と岡部(済4=東福岡)。東洋大は反撃にひるまず、バックスのスピード感のある攻撃で徐々に点差を広げていき、29-17で前半を折り返す。後半、開始早々立正大の激しい攻撃に押されつつも、「今シーズンはスクラムで戦えるようになった」と監督の言葉通り、積極的にスクラムに持ち込み、試合を有利に進める。勝負を決定づけたのは後半20分。途中交代の小山内(済2=昌平)のトライを皮切りに3連続トライを決めて主導権を握った。最後は余裕を見せた展開でノーサイド。オープン戦最後の試合を白星で飾った。

 勝利を収めたものの、課題が多く残る試合となった。特にディフェンスの面では、フォワードがモールの状態でボールをとられる場面が多く見られた。しかし秋のリーグ戦に向けての課題がはっきりした。オープン戦を通して選手も自信がつき、徐々に試合内容も良くなりつつある。チーム全体のレベルが上がり、この先レギュラー争いが熾烈をきわめる。オープン戦での収穫を糧とし、悲願の一部昇格に向けて大きな弾みをつける。



▪コメント

・高野監督

 立正大との試合を勝つことを目標に春のオープン戦をやってきたので勝ったことは良かった。ただ、ユニットやラグビーの内容で見ると修正するところはまだまだあるのが見えた上での勝ちになった。選手たちは初めて立正大に勝って自信がついたと思う。今日に関してはスクラムはもっとできるので物足りなかった。スクラムで戦えるようにはなったが、押し切ることができるかと言えば話は別。夏までは下のチームはまだ試合がある。それまでにモールとスクラムを見直したい。柳井に関してはもっといい主将になっていくと思う。柳井がいない練習や試合は大きな柱がないと感じる。今年のオープン戦で光ったのは田淵。去年は最初田淵と菊池のウィングだったが、途中から石井が加わった。菊池や石井が怪我した時にスタメンでいいプレーができるのは日ごろからしっかりと練習してきたと思う。FWは常泉。1年から試合に出場していたが、2年で土肥や高野が入ってきて怪我もあって控えになっていた。今年は俺がやるという気持ちがすごく出ている。確かにケガ人が多かったが、下から上がってきた選手たちが自信がついてきたので層が厚くなってきたと思う。格上に負けたのはそういうレベルではなかったということ。しかし、点数や内容で見ればいいレベルに来ている。テンポの速いラグビーにどこまで適応していくか。先週の慶大戦があったから今日の試合があったと思う。春からやってきたモールやスクラム。どのレベルまでなってきているのか選手たちと話し合って突き詰めていく。ユニットの強化とマネジメントの強化をしていきたい。あと、試合中の選手たちのコミュニケーション。自主性の中で建設的な話し合いをグラウンドでできるようになってほしい。選手たちがしっかりとそういうことをできるチームは強いチームになる。今年は国学院が力をつけてきている。目標ばかり見ていたら目の前のことを100%には出来ない。しっかりと前半4試合を取ってから専大との試合に臨みたい。

・柳井主将(済4=荒尾)

 とりあえず勝ててよかった。良かったところは一人一人タックルが決まっていたこととか、バックスがスピードよくアタックできたところ。課題はセットプレー。ペナルティが多かった。強い外国人選手にゲインされてしまったので、ディフェンスをもっと強化したい。(いいプレーが目立った選手は)ウィング陣の石井と田淵が手堅く取ってくれた。フォワードもしっかりゲインしていたので助かった。(自身のプレーは)後半走れていなかった。もっと試合中に選手とコミュニケーション取って試合中に修正していきたいと思った。今日は立正大には昨年負けていたのもあるし、春シーズンもこれが締めくくりだったので今の試合を全力で頑張ろうと思って戦った。(オープン戦を通して)まだまだディフェンスの面で課題があると思う。(東洋ファミリーをスローガンとして掲げてきて)もっともっと絆みたいなものを下のチームも関係なくやっていきたいなと思う。

・岡部(済4=東福岡)

 今日はバックスさまさまです。先週の試合から調子が良かったし、田淵もよくやってくれたと思います。ただ、フォワードはモールからボールを取られる場面があったので、そこは反省点です。昨年のリーグ戦で負けた相手だからといって、雪辱を果たそうといったような気持ちが特別強かったわけでもないです。ただ目の前の試合や練習に全力で取り組もうという、監督さんの言葉通りにできた結果だと思います。

田淵(総2=昌平)

 アタックは練習通り、初歩的なミスはなかったが、ディフェンスでトライをとられすぎてしまった。結果的には勝てたが秋へ向けてディフェンスを課題として練習していきたい。オープン戦を振り返って、各試合ごとに調子の良し悪しが激しかった。しかし今日は今まで勝ったことのない立正に勝てて、いい形でオープン戦を締めることができた。個人的な結果としても2トライとウィングとしての役割を果たせたと思う。今シーズンのスローガン「東洋ファミリー」について、AチームBチーム関係なく試合に出ている人も出ていない人もチーム全体で戦っていくという面では、今日の試合はしっかりできたと思う。

TEXT=大谷達也/PHOTO=菅野晋太郎