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第21回東京都サッカートーナメント(第96回天皇杯本戦予選)学生系の部 三回戦
7月16日(土) 東洋大学朝霞グラウンド
東洋大0-1早大
<出場メンバー>
▽GK
伊藤俊祐(国3=柏U-18)90+3分→GK松本健太(国1=柏U-18)
▽DF
飯島樹生(国4=流経大柏)
浦上仁騎(国2=大宮Y)
徳市寛人(法4=東福岡)
水落敬(国4=埼玉栄)81分→DF倉本光太郎(国2=京都橘)
▽MF
勝野瑛(国2=浦和Y)88分→DF白石直毅(国3=前橋育英)
高橋宏季(国2=FC東京U-18)
坂元達裕(社2=前橋育英)
田中舟汰郎(国4=横浜FC・Y)
▽FW
仙頭啓矢(国4=京都橘)佐藤仁紀(国4=武南)
途中からストライカーの位置に入りゴールを狙った田中
前半に好セーブをみせた伊藤
後期リーグへ向け課題が見つかった坂元
天皇杯予選3回戦の相手は前回大会で決勝まで進出した1部の早大。前半はスコアレスで折り返すが70分にクリアミスを押し込まれ先制される。その後は攻め続けるが1点は遠く、0-1で敗れ3回戦敗退となった。
前半は相手のハイプレスに苦しみボールを保持できない中、セットプレーからチャンスを作る。7分にFKを獲得すると、仙頭からのボールを佐藤が頭で合わせるがGK正面に飛んでしまう。その後はシュートを打てず、相手にパスをつながれチャンスを作られるが前半は無失点でしのぐ。後半は序盤からペースを握るもシュートにつながらない。すると70分、右サイドからのクロスを坂元がクリアミス、そのボールを相手に頭で押し込まれついに先制される。1点を返そうと反撃するが72分に仙頭が抜け出して打ったシュートは枠の外へ。さらに75分、77分と坂元が立て続けにドリブル突破からシュートを打つもゴールを奪えない。その後も仙頭、坂元を中心に攻め、終盤に古川監督は「どんな形でも同点に追いつきたい」とDFの白石をFWで起用してゴールを目指すも最後までゴールは奪えなかった。
失点シーンを古川監督は「ピンチがそれほど多くない中でやられてしまった」と語り、坂元は「今日の敗戦は自分の責任」と悔やんだ。アミノバイタル杯、天皇杯予選と負けてしまい残された公式戦は秋からの後期リーグしかない。この敗戦から見つけた課題を夏に克服して、1部昇格を目指す。
■コメント
・古川監督
ピンチがそれほど多くない中で敗退してしまったのは残念です。前半の攻撃と守備のところで相手がどういうやり方で特にDFラインの裏を浮き球で戻りながらのヘディングをせざる負えないボールを押し込まれていたのでなかなかヘディングのクリアが飛ばないようなボールを入れられてきていてそこを拾われる回数が多かった。そこのセカンドボールを拾うかっていうのが修正点の一つ。攻撃のところは前半で何点か仙頭のところでボールがはいって前を向いているシーンがあってスルーパスを出したがっているがそこに対して飛び出せる選手が少なかったので途中から田中がストライカーの位置に入った。田中は飛び出しているが、パスコースがその1本になってしまっていた。(白石選手を前線に配置した意図は)負けている状況で5分のところで、白石をいれたりだとかGKを伊藤から松本に変えたのも攻撃のプレーやセットプレーがあったら松本まであげてどんな形でもいいので同点まで追いついて逆転までいければいいが、そうでなくてもPK戦まで何かしら可能性を広げていかなくてはいけないなと背の高い選手を入れたりとかシンプルにゴールを目指して白石、ターゲットが拾って周りの選手がゴールに近いところからというところが意図したが、残念ながらつながらなかった。(後期リーグへ向けて)これから2ヶ月弱の過ごし方や取り組み方が大事な時間になると思うので、その中でチームとしての改善点というよりもしっかりボールをつないでサッカーをするっていうところの精度を突き詰めてやっていくっていうところが大事。この試合では最後パワープレーのような形はありましたけど最後の手段だと思っているので、その前に相手を攻略、仮に先制点を取られても追いつきひっくり返していくチームにしないと昇格へはつながらない。
・田中(国4=横浜FC・Y)
1点勝負の難しいゲームになると思って入ったので緊張感があった。一瞬の隙に失点してしまって悔しさの残るゲームだった。試合の途中にサイドハーフからフォワードにポジションチェンジして、背後を意識的に狙おうという監督の意図だった。(最後はまたサイドでチャンスを演出したが)サイドの時は仕掛けてクロスまでいくのが自分の持ち味で、そこを多く出していこうと思うし、フォワードの時は背後に動き出して見方を助けたり、前からプレッシャーをかけたりしてチームを助けようと心掛けた。(春から夏までを振り返って)自分自身のプレーには納得していなくて、結果も残せていなくてチームに迷惑をかけている。その中でリーグ戦も悪くない位置にはいるが大事なゲームで落としてしまう今年の傾向が悔しい。後期は大事なゲームに勝てるように臨みたい。個人としてのレベルアップは必要。東洋は組織としてはしっかりしているので、もう少し個々で決着を付けれるように夏休みの期間意識的に取り組みたい。(後期リーグに向けて)絶対に昇格して、後輩たちを1部でやらせたい。どんどん勝つことによって上のレベルに行けると思うので、夏に課題と向き合って後期リーグに臨んでいきたい。
・伊藤(国3=柏U-18)
前半しっかり守って格上の相手なのでPKでも良いので勝ちたかった。後半に隙を突かれて失点してしまった。そのあと点を取るという気持ちは前面に出てて、あと少しだったが負けてしまって悔しい。(守備間での意思疎通は)プレッシャーが早かったので、そこを気をつけろと言った。その中で、みんなを鼓舞するコーチングができていた。(松本選手の今大会を通じてどう見たか)1年生だが、学年関係なくすごく上手い。良い刺激になっている。(リーグ戦へ向けて)1部昇格を目標にやっているので、もう落とせない。頑張っていきたい。
・坂元(社2=前橋育英)
前半は正直何もできなくてドリブルとかもなかなか仕掛けられなかった。後半の最後のほうはドリブルとかで仕掛けていけたが自分のミスで失点につながってしまい今日負けたのはほぼ自分の責任という思いがある。これをしっかりと受け止めて後期リーグでチームに貢献できるように点をとってアシストして勝ちに貢献出るように頑張っていきたい。早稲田はすごいタフでセカンドボールを拾って無理やり攻めようとするので最初は押し負けていたが徐々に自分たちのチームの時間を作ることができた(ハーフタイムに)監督からは守備のことを言われ、飛び込まずに縦を切れと言われた。前半は押し負けているわけではなく、チャンスも何本かあったので絶対後半いけるぞと古川監督は話していた。(後期リーグに向けて)自分はもっと得点力を上げて今日も何本かシュートをフリーで打つ場面があったが力んでしまったのでそういうところをしっかり決められるような選手にならないと上に行ける選手にはなれないと思うので決定力を上げていきたい。
TEXT=土橋岳 PHOTO=、當麻彰紘、横山恵美、藤井圭