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2016年度関東学生アーチェリー個人選手権大会本選
8月17日(水) はらっパーク宮代
総合結果
70m 合計
男子
87位 中野 278 413
105位 増川 268 392
111位 大澤 253 372
女子
36位 清水 272 394
54位 吉留 246 372
男子最高位を記録した中野
1年生ながら本選出場を果たした清水
増川は今大会が最後となる
心配された台風は夜のうちに通過し、大会当日の朝は快晴となった。その中で行われたインカレ予選を兼ねた個人選手権本選。東洋大からは5名の選手が出場するも、悔しい結果となった。
快晴とは引き換えに、厳しい暑さと強風が会場を包んだ。予選では50mだった距離が、本選では70mから射たなければいけない。選手たちは予選とは異なる状況に苦戦した。「予選からあまり調子が良くなかった」と話す中野(法3=磯辺)は、総合では413点の87位となった。この結果に「距離が離れた分、風の影響も受ける」と環境の難しさを語った。「予選では風がなくて暑くもなく、ベストコンディションだった」と振り返った増川(総4=淑徳巣鴨)は、本選での結果に「点数が下がっても少しにとどめなければいけない」と反省点を上げた。
女子では、下級生の吉留(法2=千葉女子)、清水(食1=花咲徳栄)が本選に出場。吉留は総合372点の54位に終わったが「点数に関してはまだまだだが、本選に出れたことが大きかった」と前向きにとらえた。清水は総合394点の36位と健闘。「もっと暑さに強くなりたい」と課題を見つけた。
この大会が最後となる増川は、大学2年次で首の骨を負傷してしまい、右射ちから左射ちに変えた。「辛い思いもしたが仲間に支えられて、左で予選通過できるくらいまでできるようになった」と東洋大アーチェリー部での4年間を振り返った。その増川は「今年のリーグ戦以上の結果」を新チームに求める。新体制が始動して大澤(済1=千葉英和)は「いい先輩たちについていきたい」と話し、チームの雰囲気は良好だ。11月の新人戦や来年のリーグ戦へ向けて、今大会は課題を見つける経験の場となった。
■コメント
・増川(総4=淑徳巣鴨)
風に慣れる練習も必要だといい経験になった。本選となると皆しっかり練習して上位層の方がたくさんいる中で、風で点数が下がっても少しだけで止めなければいけない。(新チームへの期待)僕らも去年は予選通過者があまりいなかった。今年のリーグ戦は悪くない結果だったので、それ以上にいけるようにしっかり練習してほしい。(今までを振り返って)大学入ってすぐ試合に出れるようになったが、けがをしてしまって右射ちから左射ちになった。辛い思いもしたが仲間に支えられて、左で予選通過できるくらいまでできるようになった。東洋のアーチェリー部に入れて良かった。
・中野(法3=磯辺)
今年はインカレを狙ってきたが調子を合わせることができないまま試合を迎えてしまい、風の影響もあって思うように射てなかった。70mは距離が離れた分、少し手元が狂うと大きく外れてしまう。(新チームの雰囲気は)雰囲気は明るい。もう少し個人の実力アップが必要。(夏合宿は)1週間行くが、1週間をうまく使うための課題を見つけたい。(今後は)1年生の新人戦がある。1年生の指導に力を入れ直して、新人戦で活躍してくれたらいいと思う。
・大澤(済1=千葉英和)
最悪だった。とにかく点数が低いのと、自分が射ちたいように射てなかったのが悔しかった。予選とは全く距離が違くて、前回に比べて風が強かった。(新チームは)始まったばかりでまだ1年生なので、良い先輩たちについて行きたい。(個人の目標は)来年また本選に出て、インカレに必ず出たい。新人戦は1位を狙う気持ちで頑張りたい。
・吉留(法2=千葉女子)
あまり調子は良くなかったが、満足はできた。予選も本選も風が強くて、風に流されてしまう時もあったが、うまく射てる時は入っていたので良かった。70mは難しくて練習が必要だと思った。(リーグ戦後のチームの雰囲気は)また違った代になって新しい面も出てきた。明るくできている。(今後は)試合としては10月に明学大と一橋大、東洋で3校戦がある。夏休みの大きなイベントは合宿で、一番練習できる期間だと思うので、しっかり自分の弱点や、克服したいところを練習して次につなげたい。
・清水(食1=花咲徳栄)
暑さが苦手というものもあって全体的に自分の思うように射てず、だめだめだった。普段と距離も違くて、自分がこうしたいという射ち方ができなかった。メンタル的にもマイナスに考えてしまった。もっと暑さに強くなりたい。(新チームの雰囲気は)女子が1部昇格したが、まだ目標へ向けて明確に上を目指せていない。来年のリーグ戦までには底上げしたい。
TEXT=藤井圭 PHOTO=畑中祥江