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水泳部 インカレ直前連続特集② 松田健志
持ち前の負けん気でインカレでも好成績を狙う
1年生ながらリレー全種目に出場し、10レースを泳いだインカレから1年。昨年よりも高い目標を掲げ、誰よりも負けず嫌いでストイックな選手が、松田建志だ。
昨年のインカレでは400mフリーリレー、400mメドレーリレー、800mフリーリレーとすべてのリレーに参加し、個人種目も合わせて計10レースを泳いだ。400mメドレーリレーでは、インカレという初の舞台で自己ベストを記録。また、個人種目でも200m個人メドレーで予選、B決勝と自己ベストを更新した。
「インカレでは絶対に決勝に進みたいという気持ちが大きくなった」。今年4月の日本選手権では、苦手な平泳ぎを克服し、400m個人メドレーで自己ベストを約3秒更新。大幅な自己ベスト更新にある程度の満足感はあったが、目標としていた決勝進出は果たせなかった。マネージャーからも負けず嫌いな選手として挙げられる松田は、自分の記録に簡単には納得しないストイックな姿勢を常に持っている。この悔しさがインカレへの気持ちをより強くした。インカレに向けて、得意の背泳ぎとバタフライを重点的に練習し、前半を強化。バタフライは、5月に行われたジャパンオープンにおいて自己ベストを更新しており、インカレに向けて着実に調子を上げている。
「先輩たちには笑顔で引退してもらいたい」。尊敬する先輩は、自由形の選手である天井(文4=天理)。練習でも先頭を譲らないところや、自身が体調を崩したときに一番に気にかけてくれた優しさなど、選手としてだけでなく人としても尊敬しているという。
「200m個人メドレーは決勝進出、400m個人メドレーは決勝に進出して自己ベストを更新すればメダル争いにも絡めると思っている」と話す松田の瞳は真っすぐ前を向いていた。「去年自分が先輩にしてもらったように、1年生がのびのびと結果を出せるような環境をつくりたい」と、昨年とはちがう先輩としての一面も垣間見えた。周りの期待も高い松田の活躍に注目だ。
■松田建志(まつだ・けんじ)
学部学科/法学部企業法学科
生年月日/1996・10・19
血液型/O型
身長・体重/176㌢・71.5㌔
出身地/京都府
出身高校/京都外大西
専門種目/個人メドレー
TEXT=吉谷あかり