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あかぎ大沼・白樺マラソン2016
8月28日(日) 赤城大沼周回コース
一般女子 5km (招待選手)
1位 梨本 18’19
2位 天羽 18’24
3位 矢澤 19’04
4位 平山 19’08
5位 曽我 19’13
6位 柴田 19’17
9位 新井 19’56
11位 渋谷 20’12
悪天候の中でスタートを切る選手たち
自分の走りができ納得の1位でゴールした梨本
天羽は中間の走りに課題を残した
夏合宿をBチームで行っていた女子長距離の選手8名が合宿の仕上げとして、赤城山で開催された大会に出場した。1位でフィニッシュした梨本(食3=駒大高)を筆頭に、各選手夏合宿の手応えを感じさせる走りを見せた。
天候は霧雨、気温は夏場とは思えない肌寒さと、良好とは言えない状況でのレースとなった。そのような悪条件の中で、スタート直後から勢いよく飛び出したのが梨本だ。今大会に出場するのは3回目となる梨本は、例年思い通りの走りができず苦戦していた。だが、今回は「クロスカントリーを好きだというところを自信にして、自分らしい走りができるように心がけた」と後半の上り坂にも粘りの走りで対応。合宿で昨年より距離を踏めたこともレースを進める上での自信となったに違いない。
梨本のあとを追ってゴールした天羽(食4=仙台育英)はラスト1kmで調子を上げたが、中間の走りに課題を残した。「中間の走りはどんな大会であってもしっかり走れるようになることが大事」と自身が語るように、今後改善していきたいところだ。
上級生に続いて、1年生の矢澤(食1=古川黎明)がペース配分に気を配った丁寧な走りで3位についた。Bチームからも下級生の台頭に期待がかかる。
今大会はBチームの夏合宿の仕上げという位置づけであった。「昨年よりタイムも良く、練習も昨年と比べるとかなり良くできていた」と永井監督。合宿の疲労が溜まっている状態にも関わらず、昨年と比較すると全体的にタイムが良かったことは、選手のレベルが上がってきていることを示している。このことはAチームにもいい刺激となるだろう。関東女子駅伝まで1ヵ月を切った。選手たちはさらに走りに磨きをかけていく。
■コメント
・永井監督
Bチームの合宿最後の仕上げという意味合いで出場した。昨年よりタイムも良く、練習も昨年と比べるとかなり良くできていた。このレースもよく走ってくれた。(課題は)個々であるが、まだまだ体づくりの途中や故障明けの選手もいるので、Aチームと一緒に練習が出来る選手と2通り今回いたように思う。それぞれ個々の出来ることを増やしていけるようにしていってほしい。(9月は)予選に向けて、選手は絞られるが一緒に練習出来る選手は上がっていって、予選に向けた練習をして、出来ない選手も少しでも走れる状態を早くつくってそれぞれ記録会などに出場できるようにしたい。
・天羽(食4=仙台育英)
合宿終わってすぐのレースだったので、一つの練習として走った。下りがあまり得意ではなくて、上りでどちらかというと頑張れる方なので、上りで頑張ろうと思っていた。しかし思ったより急な上りではなかったので頑張りきれていなかった。ラスト1kmから頑張った形で中間に課題が残った。中間の走りはどんな大会であってもしっかり走れるようになることが大事だと改めて感じた。これから駅伝シーズンが始まり、ロードレースが増えるので今回この大会に出られたのは良かったと思う。(2位だったが)前がずっと見えている状態だったのでローカルな大会ではあるが悔しかった。(今後は)今年は創部5年目ということで何かきっかけとなるシーズンにならないといけないと思っている。杜の都でシードを獲得するためにまず関東でそれなりの結果を出して、仙台に乗り込めるようにしていきたい。
・梨本 (食3=駒大高)
3年で毎年出ていて、いつも自分の走りができないでいるが、今回は合宿明けで疲労の心配がある中でもけっこう自分の走りができて、きついところも合宿を乗り越えてきたことを考えて頑張ることができた。スタートが1番前だったので勢いよく出て、そこからもけっこう動きが良かったので今回は最初から飛ばして、そこからどれだけ粘れるかというのを自分の中で持って走った。クロスカントリーが好きなので下りはびびらずに思いきって下って、上りは粘るようにした。 いつも本番になると弱気になってしまったり自信が持てなくなってしまうところがあるので、今回はクロスカントリーを好きだというところを自信にして自分らしい走りができるようにと心掛けた。 (合宿の手応えは)去年よりも感覚も良く、距離も踏めたと思っているので、それがすぐに結果として出ている訳ではないと思うが、いい流れで今日を迎えて結果が出たのだと思う。(駅伝シーズンに向けて)まだまだ力が足りず上の選手に及ばないが、少しでも追い付けるように努力していきたい。
・矢澤(食1=古川黎明)
人が沢山いてスタートが少し遅れてしまったが、集団が目安になって徐々に前に出ることができた。アップダウンの激しい土地だと聞いていたので、最初から飛ばしすぎないようペース配分に気を付けて走った。(レースを通しての課題としては)上りより苦手の下り。今後フォームを崩さずに走りきることを意識していきたい。(合宿での取り組みについては)前半はクロスカントリーを中心に、あとは基礎体力作りに重きを置いて取り組んだ。まだまだスピードが足りないのが課題なので、これからの大会では少しずつ課題に向き合い苦手意識を克服していきたい。
TEXT=吉川実里、PHOTO=吉川実里、大谷達也