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水泳部 インカレ直前連続特集⑤ 天井翼
今年こそ、個人で優勝を狙う
自由形のエースとして、東洋大を牽引するのが天井だ。この4年間で急成長を遂げた天井も、最後のインカレを迎える時がきた。
インカレの思い出を尋ねると、1年生の時の8継という答えが返ってきた。当時の天井はまだ萩野(文4=作新学院)の裏に隠れた存在だった。しかし、1年生ながらにインカレの花形種目4×200mフリーリレーのアンカーに大抜擢。中大、日大、そして東洋大のどこが勝つか分からない大接戦に、観客はみな息を呑む。3校がほぼ同時にゴールしたが、優勝を奪ったのは東洋大。この時がターニングポイントだった。後に天井は、日本代表入りも果たす選手にまで成長した。天井のことを慕う後輩も多い。
「1年生の時の8継もなんですけど、あとは、去年のインカレです。やっぱり(萩野)公介がいなかったので」。昨年は萩野が負傷し、インカレに出られなかったことで、目標を3位以内に入ることから、シード権を獲得するということに下げざるを得なくなった。「エースがいなくてもできるぞってところを見せられた」と昨年の印象を振り返る。今年は、萩野も出場し、個々のレベルも上がり今年はさらに上を狙う。
天井は個人2種目、ベストを出して優勝したいと語った。特に400m自由形は、1日目に行われる。そこで優勝し、チームに勢いをつけたいところだ。今年の日本選手権では、五輪代表を逃し涙を呑んだ。今後のことは、まずインカレで全力を出してから決める。「最後はみんなで気持ち良く終わるのが1番。自分がクヨクヨしてはいけない」。そう語る天井は、優勝に向けての闘志が燃えている。
■天井翼(あまい・つばさ)
学部学科/文学部教育学科
生年月日/1994・7・2
血液型/A型
身長・体重/184㌢・71㌔
出身地/奈良県
出身高校/天理高等学校
専門種目/自由形
TEXT=菊池美玖