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2016.09.01
ラクロス

[ラクロス]惜しくも武蔵大に惜敗、勝利は次戦にお預け

第29回関東学生ラクロスリーグ戦・2部Aブロック

8月30日(火)武蔵大学朝霞グラウンド

東洋大7ー9武蔵大


次は絶対勝つと意気込んだ中村主将

神野はチームを勢いづける勝ち越し点を挙げた
  

  1部昇格に向け、何としてでも勝ちたい東洋大。白熱した大接戦を繰り広げるも、最後は決めきれず武蔵大に惜敗した。
 

    前半戦は、思うように点が決まらなかった。パスワークがうまくいかず、こぼれ球を相手に拾われてしまう。守りの時間が長引いてしまうことで、武蔵大ペースの試合になってしまった。しかし第3Q、ようやく本調子を出し始めた東洋の反撃が始まった。開始早々点を入れられ、1対4と最大3点の差ができた。しかしここで、MF/FO鈴木(ラ3=県立会津)がロングシュートを決めると、MF樋口(営4=市立紫野)、AT神野(ラ4=都立府中東)と3連続得点。気づけば同点に追いついていた。残り30秒のところで、4対5と逆転を許すも、AT川又(ラ3=白鴎大付属足利)のゴールで武蔵大にくらいつく。
    先手を決めたのは東洋大だった。5対5の同点で迎えた第4Q、開始6分に華麗なロングシュートを見せたのが神野だ。念願の逆転の喜びを、大きなガッツポーズで表現する。しかし、「勝負強さが足りない」と神野が語るように、ここから耐え抜くことができない。武蔵大に3連続ポイントを許し、スコアは6対8。ここで引き下がれない東洋は、残り2分で川又がゴールし点差は1点。しかし、ラスト16秒のところで武蔵大に点を許し、7対9というスコアで、激闘に幕を閉じた。

    MF中村主将(ラ4=県立八戸西)は「このブロックでは武蔵大が1番強いのでは」と語り、今日は1部昇格に向けてなんとしてでも勝ちたい試合だった。試合の内容は悪くない。最後まで諦めることなく、全力で戦い抜いた。中村主将は、次の大東文化大戦では「絶対に負けるわけにはいかない」と気合を入れた。今のチームからはどんな戦況に置かれている時でも、「絶対に勝つ」という雰囲気が伝わってくる。悔しさをバネに成長するチームの勢いから、目が離せない。
 
 ■コメント
・中村主将(ラ4=県立八戸西)
このブロックでは武蔵が一番強いのではないかと思っていたので、ここが山になると思っていた。2戦目だけど、今日が勝負の試合になると思った。でも負けちゃったので、負けはしっかり受け止めて3戦目につなげたい。去年1部昇格できなかったので、今年も1部昇格が目標にやっている。(第3Qで連続得点し追いついた要因は)自分たちはチームの雰囲気として悪いところがなかったので追いつけると思っていた。勝つことしか考えてなかった。いつも試合の入りがよくないが、今日はアップから全員で、普段声を出さない人も出してくれて、特に4年生が出してくれたので、最近で1番いい雰囲気で試合ができたと思う。宙実(小林)とか強い選手がいるので、自分はしっかり宙実が勝負できるようなスペースをあけようと思っていた。しっかり足を止めないでプレーできた。(新チームの雰囲気)自分らの代になって、正直自分たちの代にはリーダーシップを発揮できる選手があまり多くない中で、後輩が声出して支えてくれている。学年関係なく楽しく仲良く、雰囲気がとてもいい。今までで1番雰囲気はいいと思う。(イーブンで迎えた第4Qについて)負けることは考えていなかった。勝とうじゃなくて、かてるという思いでやったので、正直負けたことはショック。3戦目は少し期間が空くが、どんな形であれ勝てばいいので、勝つということだけ意識していきたい。次の大東文化大は、絶対に負けるわけにはいかない。
 
・神野(ラ4=都立府中東)
(良かった点)チーム的にはDFで苦しい時間を粘れたことが一番良かったこと。自分たちに流れがきたときに点数が入って第4Qで逆転できたところまではいい展開だったが、最後の勝負強さで相手を上回れなかった。個人としては、1on1で1点取れたがもっとし合いを通して勝負できるところで勝負しないと競った試合で勝てないので、もっと自分で点を取れるように仕掛けるところは仕掛けていきたい。(悪かった点)チームとしては、第4Qの一番苦しいところで一回リードして、そこからまた相手に逆転されてしまうところの勝負強さが相手を上回れなかったので、これからリーグ戦を通してしっかり修正していきたい。個人としては、最後、得点が必要なところで自分で得点をとれなかったこと。そこで取れればチームとして盛り返せていた。(今回の試合の目標)リーグ戦の中で5試合通して一番山場になる試合になると思っていたので、ここが勝てればリーグ戦の流れも乗ってくるということで前半の一つの山場として臨んだ。だが、そこで勝ちきれなかったので、これをただの敗北にしないで次につなげられるようにやっていきたい。(自身のゴールについて)自分がOFをチームの中で引っ張っていかなければいけない立場なのに、前半あまりゴールに直結するようなプレーができなかった時に、苦しいところで点が取れたのは自分としては良かった。ああいうシーンをもっと試合を通して何回でも作らなければならないと思うので、あれが一個の形になったのは良かったと思う。(第4Qは苦しい時間が続いたが)第4Qは相手も鍵になる場面だと分かっていた中で、自分たちでボールコントロール出来なかったというのがもったいなかったと思う。得点につなげられないまでもボールをコントロールすることで相手のOF時間を奪えると思うので、第4Qのポジションの取り方などをもう少し高めていこうと言うとところはあったが、改善できなかったことが敗因の一つになったかなと思う。(次に向けての意気込み)自分たちの目標は一部昇格なので、ここで負けただけでなくここからの残り3戦しっかり勝ちきって、一部昇格入れ替え戦も勝って一部昇格を果たして、この負けが無駄にならないようにつなげていきたい。


TEXT=菊池美玖  PHOTO=吉谷あかり、水野桜