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平成28年度東都大学野球春季１部リーグ戦・中大１回戦
９月５日（月） 神宮球場
○東洋大８－３中大
東洋の元気印が打撃でチームをけん引した
土まみれになりながらも同学年の飯田の好投を支える
東洋の元気印が打線を盛り立てた。春のリーグ戦の最終戦で自身初の本塁打を放った田中将也（営３＝帝京）。「飯田（営３＝常総学院）を楽に投げさせたかった」と、積極的な打撃で４安打２打点の大暴れ。開幕戦勝利に貢献した。さらに、「癖を見抜いた」と牽制球の多かった相手投手陣から３盗塁を奪い自身の固め打ちに花を添えた。
先発だった飯田とは同学年で普段から仲の良い間柄。田中には飯田との忘れられない試合があった。１年生で初めて先発出場した際に、飯田も先発投手として初めてマウンドに立った。しかし、自身の失策で好機を作られてしまい結果飯田は敗戦投手となってしまった。「なんとかして力になれるように」。試合の合間に声を掛け、投げづらそうな雰囲気を変えていくなど、精神的にも飯田の投球を常に支えてきた。
オープン戦で再び本塁打を放ってから打撃が上向き始めていたという田中。チームは毎回安打１８安打８得点と打の東洋復活ののろしを上げている。春は２割５分と陰に隠れてしまったが、笹川（営４＝浦和学院）と共に４安打という最高の滑り出しになった。悲願の１部優勝へ打撃と持ち前の元気でチームを引っ張っていく。
■コメント
・田中将也（営３＝帝京）
初戦だったので、勢いづけたかった。飯田投手を楽に投げさせたかったので積極的に打っていった結果です。オープン戦で一度ホームランを打って、打撃を良くする糸口が見つかった。（同学年の先発の飯田投手について）自分が1年生のとき初めて出場した試合で彼が初先発でした。しかし、自分のエラーで失点してしまい敗戦投手にしてしまった。それがずっと気がかりで、なんとかして力になれるように考えてきた。（３盗塁を決めたのは）牽制球を相手投手が多く投げてきたので癖を見抜いていた。明日勝てば勝ち点１を奪取できる。初戦に勝ったので優勝へのいいスタートが切れたと思う。
TEXT=青池藤吾 PHOTO=伊藤梨妃
