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2016.09.11
アイススケート

[アイスホッケー]リーグ戦開幕! 法大に白星スタート

平成28年度関東大学アイスホッケーリーグ戦

9月10日(土) ダイドードリンコアイスアリーナ


東洋大5―2法大


[ゴール(アシスト)]

8:27 古川誠(阿部、田中)

15:53 田中(阿部、古川誠)

21:41 山田

45:58 坂本(出口、成田)


56:12 笹川(所)


ペナルティでの失点にしっかりと得点で返した坂本


1ピリから得点に絡みつく古川誠


人里主将を中心にチームをまとめる


 リーグ戦が開幕した。昨年は4位と奮わない結果からの返り咲きを目指す。終始攻め続け法大を圧倒し、フィジカルプレーを貫いた。スコアリングの精度や守りの面で課題が見られたものの、東洋らしいホッケーで初戦を5―2の白星で飾った。


 1ピリ、PP(パワープレー)のチャンスでゴール近めからFW阿部(社2=白樺学園)のパスに合わせたFW古川誠(社2=白樺学園)が先制点を決める。春からの1番大きな成長は「試合中のポジティブな掛け声など、精神面」だという鈴木監督。言葉通りに1ピリからベンチの盛り上がりを見せた。2ピリではSH(ショートハンド)中にFW山田(社3=埼玉栄)が隙を奪い3点目を決め、ピンチ時に攻めを恐れないチャレンジャー精神を表す1点となった。3ピリではSHから1失点を許すが、直後にFW坂本(社2=八戸工大一)がミスを取り返し4―1へ。「自分のペナルティで失点して申し訳なかった。すぐ得点を入れられたのは流れを戻せたかなと思ったので良かった」とほっとしたような表情を浮かべた。ラストはFW笹川(社2=日光明峰)の肩口へのゴールで締め、5―2で法大を破った。

 連戦となる明日の相手は日体大。昨シーズンのインカレ準優勝、また9月頭に苫小牧で行われたサマーカップの5位決定戦においては5―4と勝利を苦しめられた相手だ。人里主将は「受け身の立場になると同じ展開になってしまうと思う。自分たちは相手がどこでもチャレンジしなきゃいけないチーム」と緊張感を見せる。毎年「今年こそは」と言われ続け、未だに一冠も手にしていない4年生の代。これから約3ヵ月の熱い戦いがはじまる。彼らのラストシーズンは、もう優勝しか見えていないはずだ。


■コメント

・鈴木監督

スタートで固さもあったが、フィジカルにスケートするプレーは60分間続けられた。スコアリングの精度が良くないことで相手に波も与えてしまったので、そことDF面を成長させなければならない。(春からの成長は)フィジカル面、スタミナ面、1番はベンチでもポジティブな声をかけるなど、精神面でチームが大きく成長した。(今年の東洋の見どころは)ハードワーク、規律は他のチームには負けたくないので、今シーズンぜひ見てもらいたい。(明日に向けて)サマーカップから気持ちをリセットをして、スタートから良い動きでゲームしたい。


・FW人里主将(社4=白樺学園)

 夏合宿で良い準備、練習ができていたが、サマーカップでは満足いく結果ではなく落ち込んでいた面もあったが、東京に戻ってきて切り替えることができた。試合では足もよく動いていて、どのセットも役割を果たしていて良かったと思う。今年こそは優勝って毎年言われているので、14試合全部勝つ思いで臨みたい。(日体大戦に向けて)苫小牧で苦しめられた相手なので、自分たちが受け身の立場になると同じ展開になってしまうと思う。自分たちは相手がどこでもチャレンジしなきゃいけないチームなので、明日も60分良いホッケーして勝ちたい。


・FW古川誠(社2=白樺学園)
 初戦を勝てるのと負けてしまうのでは全然違ってくるので、しっかり勝てたのは良かったです。夏の大会が5位で良くない成績で、法政よりも順位が下だったので、今回の試合もみんな夏のぶん、秋で挽回しようという気持でやっていたと思う。1ピリのときは自分のプレーができて得点にも絡めたが2ピリの終わりくらいから集中力が切れて自分らしくないプレーにイライラしたりという部分もあったので、そこを直して60分間できたらいいと思う。まだ今の4年生が優勝経験ないので、どんな大会であれ、このチームで優勝したいという気持ちで2年目迎えている。秋リーグが2位以内だと全日本選手権も出られるので、自分が優勝の手助けとなれるようなプレーをしていきたい。


・FW坂本(社2=八戸工大一)
サマーカップでチーム的にも個人的にも思うようなプレーができなくて結果が出ていなかったので不安があったが、自分たちはチャンピオンでもないし、チャレンジャーな気持ちでプレーをした。監督からは各セットが走り負けしてなかったということを言われたのは良かった。初戦にしてはいいプレーができたと思う。2失点はいらないものだったので、60分間集中していきたい。(自身のペナルティで1失点のあとの1得点は)自分のペナルティで入られて、キーパーに申し訳なかったので、すぐ得点を入れられたのは個人的にもチームとしても流れを戻せたかなと思ったので良かった。(リーグ戦で達成したいことは)しばらく優勝していないのでとにかく優勝、強い時代の東洋みたいに最強の世代を作りたい。個人としてはチームに勢いを持ってこられるようなプレーをしたい。


TEXT=坂口こよみ PHOTO=玉置彩華、外狩春佳