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2016.09.11
アメフト

[アメフト]秋季リーグ開幕戦、若き力で快勝

平成28度関東学生アメフト秋季リーグ戦

9月11日(日)東洋大学朝霞グラウンド


東洋大21-13筑波大

    0|1Q|0

    7|2Q|7

    0|3Q|6

   14|4Q|0


快足を生かしてチームを勝利に導いた大西


相手の攻撃も寄せ付けない


 戦線に1年生が2人入り、フレッシュな選手陣で迎えた秋季リーグ。筑波大相手に、前半は我慢の試合運びとなりなかなか追加点を奪えなかったが、後半はWR大西(国2=関東国際)、田松(ラ2=秋田南)の2年生コンビのタッチダウンで快勝。若き力で初戦を突破した。


 第1、2Qは両者譲らぬ攻防を見せる。2Q後半、残り時間1分を切ると、シーソーゲームが動き出した。ディフェンスラインのもつれから、相手に「本来取られないはずだった」タッチダウン(TD)を決められてしまう。しかし、そのままでは終わらない。残り14秒から、WR大西が相手のキックオフのボールをキャッチし、自慢の足でフィールドを激走。そのままTDを決め、前半を7ー7の同点で折り返した。

 第3Qには、長峰主将(済4=函館ラ・サール)のタックルでTDを阻止するも、勢いを相手に渡したまま試合は進み、またもTDを決められてしまう。このまま嫌な流れで進めるわけにはいかない。第4Qはチーム全体で攻める姿を見せつける。開始2分、WR田松のTDに加え、ポイント・アフター・タッチダウン(PAT)も決め逆転。相手のギャンブルも止めると、もう流れは東洋へ。残り2分にQB伊勢馬場(ラ3=横浜栄)からのパスをまたもWR大西がTD。「今日のМVPは大西だね」と若きエース候補の活躍に指揮官も絶賛した。気づけば、担架が6度出されるほど激しい試合展開。点差を離したまま、初戦をものにした。

 長峰主将を筆頭にディフェンスには4年生が多く、「今年は守備のチーム」というこだわりを持つ西村ヘッドコーチ。前半では苦戦を強いられたが、後半は本来の力を発揮し守備力の強さを見せつけた。しかし、西村ヘッドコーチは「今日の勝ちはたなぼた。次が初戦だと思ってまた2週間作り直したい」と謙虚に次戦を見据える。チーム一丸となって優勝へ突き進む。


■コメント

・西村ヘッドコーチ

前半途中までしんどいシーソーゲームだった。大西のビッグプレーは後半につながったので良かった。「まだ俺たちはいける」という諦めない気持ちが残っていたから勝てた。人が少なく、1年生を使わなければならなかった。試合出てる以上は学年は関係ない中で、よく頑張ってくれたと思う。自分の課題を個々人が見つけて直せばもっといい試合ができる。チームの雰囲気があればいける。


・長嶺主将(済4=函館ラサール)

1年生が多く出ているので全体的にチームに緊張があった。初戦ということもあって下位から当たっていくが、本当に下位チームといえども勝てるのか、このままシーズンを迎えられるのか心配だった。そのせいで最初はどうしても均衡した試合になってしまったが、最終的にこうした結果になって本当にほっとしている。(ディフェンスは)今年はディフェンスが4年生中心で、1年生から出ている選手がほとんどなので今年が集大成になる。それに比べてオフェンスは1年生が多いので、ディフェンスが止めなきゃいけないという責任感とプライドで今日は戦っていた。苦しい試合だったが想定内。(次戦に向けて)初戦に勝ったが下位のチームだったので、気を抜かずに一試合ごとを大事にして次も絶対に勝つ。

 

・大西(国2=関東国際)

(第2Qラストの同点TDを振り返って)スペシャルチームでTDを取るというのは春からみんなで言い合っていた。その練習の成果がいい時間にいい形で取れた。(今日のオフェンスは)コーチから「前半は我慢して後半守備でいこう」と言われていた。前半は我慢したというより何もできなかったというのが事実だが、後半はしっかり相手をアジャストして、今持っている最大限のオフェンスを披露できた。(次戦へむけて)今回は21点取っている。今度はさらに1年生や2年生の若い選手がいっぱいいるので、35点を目標に戦いたい。

 

・田松(ラ2=秋田南)

前半ではオフェンスもディフェンスも耐えていたが、後半はランもパスも出始めていい流れになった。前半オフェンスとして0点だったのは反省すべき点。今回はディフェンスが頑張ってくれたので、次戦からはオフェンスが前半で得点してディフェンスに余裕を持たせてあげたい。(TDを決めて)公式戦でTDを決めるのは初めてだったので嬉しかった。TDする直前に鳴島(文3=聖望学園)さんがいいランをしたので、ベンチも盛り上がった。相手は自分たちのランを警戒していたので、パスから上手くTDできて良かった。(次戦に向けて)次もTDを取ってチームに貢献して、一丸となって勝ちたい。


TEXT=美馬蒔葉 PHOTO=松井彩音、玉置彩華