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2016.09.12
アイススケート

[アイスホッケー]日体大を完封!夏の悔しさ晴らした

平成28年度関東大学アイスホッケーリーグ戦

9月11日(日) ダイドードリンコアイスアリーナ


東洋大5―0日体大


[ゴール(アシスト)]

9:50  古川誠(田中、阿部)

18:19 輪島(石倉、笹川)

18:59 出口(人里)

21:06 中澤(古川誠、田中)


25:46 成田(坂本、山田)


無失点に抑えたGK古川駿


DF宮倉もシュートブロックでゴールを守った


1年生ながらゴールに貢献したFW輪島


 リーグ戦2戦目はサマーカップで5位決定を争った日体大。サマーカップでは3ピリまで得点を上回られ、瀬戸際の戦いをした相手に対し、5得点無失点と意地を見せ堂々の勝利を挙げた。


 〝もしかしたら〟という不安があった。9月上旬に行われたサマーカップの5位決定戦、日体大に3ピリまでリードされる苦しい展開の試合が選手たちの頭の中に残っていた。その記憶がスタートの固さを生んでしまった。シュートのチャンスは何度もあったが、パックはなかなかゴールに入ってくれない。そんな沈黙を破り得点を決めたのは前日の法大戦でも1発目のゴールを決めたFW古川誠(社2=白樺学園)。そこからの流れは止まらなかった。1ピリ終了間際にはFW輪島(社1=白樺学園)、FW出口(社2=駒大苫小牧)が立て続けにゴールを決め1ピリ終了時3点リードと、立ち込めていた不安を拭い去った。2ピリでも2得点を追加し、勝負が決まる3ピリへ。3ピリ開始直後はペナルティが目立ち、攻め込まれる場面もあったが「シュートブロックを積極的に行ってくれたのが良かった」とGK古川駿(社2=八戸工大一)が振り返るようにDFとの良い連携が実を結び完封勝利へと導いた。


 「GK中心に無失点で抑えられたのはチーム力が上がっている証拠」と鈴木監督も表情を緩ませた。特に今回の試合ではDFが活躍し、「体を張ったシュートブロックやミスしたあとのプレーを大事にして、意識高く試合に臨めたと思う」と副主将のDF宮倉(社4=北海)も納得のいくプレーができた。得点に関しても下級生のゴールが見られ、今後の彼らの秘めたる力にも期待ができる。

 次なる1戦は昨シーズンのリーグ戦で全勝した日大。格下相手に対してどこまで突き詰めたホッケーができるのか。求められるのはもちろん勝利の2文字だ。


■コメント

・鈴木監督

スタート少し固かったが1、2ピリは良かった。3ピリは自分たちのミスが多かったがキーパー中心に無失点で抑えられたのはチーム力があがっている証拠かなと思う。あとは1つのセットにかたよってなくて、どのラインも点数に絡んでいることはチーム状態がいいことを表しているかなと思う。4月からずっとやってきているフィジカル面の成果が全体のレベルアップにつながっている。みんな同じ意識でプレーできているのも大きい。3ピリは点差ついていた試合で精神的な余裕が悪い方に出てしまった。またターンオーバーで相手にパック簡単に渡していた場面が多かったので改善していきたい。まずは開幕2連戦、簡単な相手ではなかったがいい結果残せたのはチームの自信になったと思うのでコンディションのキープとメンタル面強化して戦っていきたい。

 

・DF宮倉翔太(社4=北海)

サマーカップで3ピリまで負けていた相手。仲間もそれを思い出していたと思うが、夏の苦い経験があったからこそ0点で締めくくれた試合だった。(DFの動きはどうだったか)法大戦からパス出しやパック離れが良く出来ていて、3ピリでは攻め込まれる時もあったが体を張ったシュートブロックやミスしたあとのプレーを大事にして、意識高く試合に臨めたと思う。続く2戦は格下のチームとの対戦だが、その後中央、明治、早稲田との対戦が待っている。そのときのためにプレースタイルも崩してはいけないと思うし相手チームに圧力かけるためにも、格下チームに対してどれだけ点差つけられるかも大事になってくるので、格下だからといって気を抜かずに東洋らしいホッケーをしたいと思う。

 

・FW成田(社3=武修館)

チーム全体としては先制点取って良い流れができて良かったが、3ピリになるとターンオーバーが増えたり集中力が欠けてしまうので、まだまだ詰めるところはあると思う。チャンスはあったのでもっと点数は入れられたと思う。GK中心に守ってくれたので感謝したい。(スコアリングについて)個人的にチャンスがあって外してしまうことがあるので、FWとして決めなければならない。(明日に向けて)チームに貢献できるように走って、チームを盛り上げるためにもっと声を出していきたい。

 

・GK古川駿(社2=八戸工大一)

最初から最後まで味方のプレイヤーが走って攻めてくれたおかげで相手も攻め辛かったと思う。そのおかげで危ないシーンも多くなかったと思うので、今日の完封は味方に感謝したい。(海外のトライアルについて)シチュエーションによっては真正面で正対できていなかったことに気付けて、どんな場面でも正対してないと失点してしまうので、今以上にスケーティングを磨いて、正確なポジションで守ろうと思った。(今日の守りについて)去年よりもシュートブロックを積極的にしてくれたおかげで良かった。(次戦への意気込み)2戦を良い勢いで勝っているので、このまま勝っていきたい。

 TEXT=玉置彩華 PHOTO=坂口こよみ、外狩春佳