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2016.09.12
剣道

[剣道]健闘むなしく惜敗、全日本出場権に届かず

第65回 関東学生剣道優勝大会

9月12日 (日)  東京武道館


1回戦

東洋大 7-0 東京工科大学

2回戦

東洋大 0-1 早大


攻めの姿勢を貫き見事一本を奪った陣岡



川良は大将を務め勝利に貢献した




 全日本出場権をかけて臨んだ団体戦。1回戦は危なげなく勝ち進むも、2回戦で早大にあと一歩届かず、惜敗を喫した。

 各チームから9名を登録、うち7名を選出して行われるトーナメント形式の団体戦。勝者数で勝敗を決する。1回戦の東京工科大戦は圧巻の立ち回りだった。チーム全体が果敢に攻め込み相手に隙を与えなかった。終わってみれば相手に一本も与えぬ完勝。実力差を見せつけた。

 オーダーを1名変えた対早大の2回戦、1回戦とは打って変わってローペースで試合が展開された。2番手の我妻(法3=東洋大京北)が面で一本を奪われると、そのまま逃げ切られ敗北。2回戦から出場の4番手陣岡(法4=札幌新川)が中盤、胴で一本を先取。しかし「甘さが出てしまった」とすぐさま追いつかれドロー。その後はこう着状態が続き0-1の僅差で敗北。あと1点が遠かった。

 「そんなに内容は悪くなかった」と板原監督。一本を取りに行く攻撃の姿勢を意識して迎えた今大会。しかし、最後に弱気な部分が出てしまったことが敗因となり、昨年に続き全日本出場とはならなかった。残念ながら4年生にとっては最後の大会。「偉大なる先輩に続けなかったのが悔い。素晴らしい先輩に揉まれ育った実力を出せてよかった」と語る陣岡。来週は女子が全日本出場をかけた試合を迎える。2年連続の全日本出場という目標に向け、チーム一丸となって大会に挑む。




 ■コメント

・板原監督

試合前からチーム作りを意識して取り組んだ。みんないい状態で大会を迎えることが出来た。1試合目はよく攻撃して、2試合目もそんなに内容は悪くなかった。みんな精一杯やってくれたと思う。(今日良かった選手については)みんな良かった。チーム一丸となって、部員一丸となってできたと思う。一本を取りに行く攻撃の姿勢を持って大会に臨んだ。強い気持ちでできるように、常に取り組んでいる。(今日の反省点として)最後の早大戦、一本で終わってしまう。下に潜ってしまうとこが出てしまった。上に思い切って打てるように意識づけたい。(早大の印象は)力は一緒。後は勝負だけ。(来週の女子の大会について)1回戦から強い大学と当たるのでみんなで力を出せるように、必ず全日本に向かって頑張っていきたい。

・陣岡(法4=北海道市立札幌新川)

やっぱり最初、我妻が1本取られたあとに自分が勝たないとと思い1本取ったが、最後に甘さが出てしまった。1本取り返されてしまって、そこが足りなかった。勝ちたかった。(昨年全日本へ出場を決めた)偉大なる先輩方に続けなかったのが悔い。(最後の試合だったが)1つの節目となる試合だったので思い入れはあったが勝てなかったから次、違うステージになっても頑張ろうと思った。(4年間振り返って)素晴らしい先輩方に揉まれて育ってきたのでその力を今この場で出せたのは良かった。(後輩には)関東で優勝するのを目標に頑張ってもらって、できることなら早大に勝って欲しい。

TEXT=大谷達也 PHOTO=吉谷あかり、吉川実里