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第41回全国学生相撲個人体重別選手権大会
9月18日(日) 大阪堺市大浜公園相撲場
100㌔未満級
第3位
磯辺
115㌔未満級
優勝
宇佐見
135㌔未満級
第3位
寺沢
135㌔以上級
優勝
村田主将
準優勝
西野
第3位
久保、中嶋
東洋対決を制し優勝を果たした村田
優勝を決めガッツポーズを見せる宇佐見
ポーズを決め笑顔の入賞した選手たち
全国学生相撲個人体重別選手権大会が開催され、135㌔級以上級では東洋大が表彰台を独占。他大に圧巻の強さを見せつけた。115㌔未満級では宇佐見(法2=飛龍)が初優勝。その他、115㌔未満級、135㌔未満級でも入賞を果たすなど結果を多く残した大会となった。
「東洋同士で決勝や準決勝できたら面白いと思う」。その言葉は見事実現した。今大会、135㌔以上級への出場者は村田(法4=金沢市工)、西野(法2=金沢市工)、久保(法2=飛龍)、中嶋(法2=愛工大名電)の4人。「自分がベスト4決めの最後で、みんな決まっていたので緊張していた」と西野が話した通り、気づけば勝ち残っていたのは東洋大の選手のみ。そして、その頂点に立ったのは主将の村田であった。
村田は初戦から危なげなく勝ち進め、準決勝では久保との対戦。この日の久保は一味違っていた。「今日は前に出る相撲ができた」と話した通り、2回戦でまだ一度も勝ったことのなかった木崎伸(日大)から初白星を奪い、勢いに乗る。しかし、村田は立ち合い直後から組み合う隙を与えることなく、はたきこんでの勝利をおさめた。そしてむかえた決勝、対戦相手は「東日本では負けたので今回は勝ってやろうと思った」とリベンジに燃える西野。西野に対しても、立ち合い直後からの付け入る隙を一切与えることは無い力強い相撲を見せる。「後輩には負けられなかった」。寄り切っての勝負あり。優勝を決めた村田の表情には笑顔が見られた。
「優勝しようと思った」。この大会、去年3位であった宇佐見は、人一倍優勝への思いが強かった。「思い切りやって負けないように。負けて後悔しないように」。決勝はわずか4秒、前に前に、と宇佐見の気持ちが前面に現れ、寄り切っての勝利であった。「やったぞ!」と思わずガッツポーズ。この初優勝で得た自信が今後の力になるのは間違いない。
「トップ4人東洋が占めたので、後輩も力がついてきたことがわかる」と村田が話す通り、準優勝の西野、3位の久保と中嶋はいずれも2年生。着実に下級生たちが実力をつけていることが目に見えた大会であった。「決勝で勝てないというのが自分の弱さ。決勝でも自分の相撲をだせるようにしたい」と話す西野は、もう上しか見ていない。他にも100㌔未満級、135㌔未満級でも入賞が出るなど、4階級合わせて7人が結果を残した。この勝利がチームの最終目標であるインカレ団体優勝の力になる。
■コメント
村田主将(法4=金沢市工)
(優勝したことについて)素直に嬉しい。東日本の後、全国でも東洋対決をしたいと思っていたので、実現できたことも嬉しい。135㌔以上級ではトップ4人東洋が占めたので、後輩も力がついてきたことがわかる。(去年2位だったが)去年のことは考えずに、今年は今年という気持ちで。決勝が後輩ということで負けられなかった。
磯辺(法4=鯵ヶ沢)
今日の調子は珍しくよかった。これが「いける」と思ってしまい、準決勝で負けた理由でもある。(去年より順位は上がったが)物足りない感がまだある。リーグ戦では負けずに、敢闘賞を狙いたい。
宇佐見(法2=飛龍)
(初優勝について)嬉しいです。今日の調子はあまり良くなかった。準決勝、決勝はいい相撲がとれた。1、2回戦は緊張して体が動かなかったので、本当にぎりぎりだったが、その後準決勝、決勝は前に出られたと思う。今大会の目標は、去年3位で、自分より上の人がいなくなったので優勝しようと思った。思い切りやって負けないように。負けて後悔しないように。(最後にガッツポーズが見えたが)やったぞ!という意味。インカレに向けて努力して、体重増やして、力をつけていきたい。
久保(法2=飛龍)
今日は前に出る相撲が出来た。2回戦の木崎伸之助(日大)には1度も勝ったことがなく、今日勝ててよかった。東日本大会では自分だけベスト8にとどまってしまいとても悔しかったが、全国では表彰台独占という結果が残せてとても嬉しい。インカレではメンバーに入り、東洋に貢献したい。
西野(法2=金沢市工)
目標が優勝だったので準優勝で終わったのは自分の弱いところだと思う。(東日本の決勝の再現となったが)東日本では負けたので今回は勝ってやろうという気持ちだった。(ベスト4が全員東洋だったが)自分がベスト4決めの最後で、みんな決まっていたのですごい緊張しながら試合していた。今後の課題は決勝で勝てないというのが自分の弱さ。決勝でも自分の相撲を出せるようにしたい。インカレに向けてこの階級で全員ベスト4に入って、東洋強いというのを見せたので負けられない気持ち。(個人では)優勝。
TEXT=永田育美、PHOTO=水野桜、吉川実里、伊藤梨妃