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第90回関東大学サッカーリーグ戦 2部リーグ(後期)
第14節 9月18日(日) 東洋大学朝霞グラウンド
東洋大4ー1朝鮮大
2ゴールを決め笑顔を見せる徳市
徳市の統率力が守備に安定感をもたらす
今季、MFからDFへと主戦場を移した徳市はこの日2得点の活躍でチームを勝利に導いた。
チームは4得点を奪い、圧勝と思える試合だったが、ここまでリーグ戦全試合でスタメン出場しているディフェンスリーダーは唯一の失点を悔やんだ。「後期開幕から2試合無失点だった中で、1失点というのはもったいなかった」と反省点を挙げ、あくまでも無失点での勝利にこだわる。しかし、終始朝鮮大の攻撃陣をシャットアウトし、相手に自由を与えなかった。
決して大柄な体格ではない徳市だが、対人プレーにおいては「相手の特徴を最初につかみながら競り合うようにする」と相手選手のタイプに応じた対応をしている。さらに、去年は守備的MFでの出場が多かったため、ディフェンスのポテンシャルは高い。また、今季はセンターバックだけでなくサイドバックも経験したことで、マルチな才能も備えつつある。
3試合を消化して失点はわずかに1点のみ。前期リーグとは違い、ここまで勝ちが先行している。「今は良い形だと思うからこれを継続していきたい。本当に続けていくことが昇格につながると思う」とすでに先を見据えていた。高い守備能力を持つ小さな巨人がチームに勝利を呼び込む。
■コメント
・徳市寛人(国4=東福岡)
先週のゲームで0-0だったので、そこで勝ち点を落としたという捉え方をしていた。今日の試合は勝っていかなければならない中で、絶対に勝つという位置付けで挑んだ。勝ち点3を絶対に取ることをみんなで共有し合うことができた。結果的に勝てたけど、(自分は)守備の選手なので後期開幕から2試合無失点だった中で、1失点というのはもったいなかった。(得点シーンを振り返って)フリーで啓矢(仙頭)から良いボールがきたので叩き付けるだけというか、枠を外さないことを意識した。2点目はこぼれてくるかなって思った所に、実際にこぼれてきたので決めるだけだった。(セットプレーでは得点を常に狙っているのか)ここ最近というか、ずっと決められていなかったので、そろそろ決めたいと思っていた。でも、守備をしっかりしてこそなので得点はおまけみたいなもの。(次節に向けて)難しいゲームになると思う。明学は天皇杯も調子が良かったし、中大にも勝っているので、相手にリスペクトの気持ちを持って、自分たちのサッカーをしてゼロで抑えられるように頑張っていきたい。
TEXT=豊川拳大 PHOTO=土橋岳、美浪健五